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初めての喧嘩番長乙女・悲しみの「友情ルート」篇

喧嘩番長乙女、私が初めてプレイした乙女ゲーム。

今年のおみくじは喜ばしいことに大吉だった。やったー!

概ね良い事が記載されていたけど、最後に一言「色と酒に溺れるな」と書いてあった。

そんな私が大晦日に注文したゲーム、喧嘩番長乙女が1月2日、ついに手元に届くことになる。

私はこの人のゲーム実況でこちらのゲームを知ったのでリンクを貼っておきます。
途中まではこちらの実況で見られます!めちゃくちゃ面白いので是非!

この人、ジャック・オ・蘭たんと言います。バリおもろいので見てください。




初めはこの人がプレイするからここまでトンチンカンなシナリオでも楽しめるのかと思っていたんだけど、意外と繊細な伏線回収と、あまりにヤンキー達が優しかったのと、普通にヤンキー学園モノは大抵好きなので、つい購入してしまいました。
あと1年くらい前にフォロワーがプレイして絶賛していたというのも後押しになりました。

なによりハードが家にあったのがデカイけど、PlayStationVitaは発売がかなり昔なので中古で安く買えそうだなと思った。
自分でプレイしてみることで感じる乙女ゲームの繊細さやヤンキー達の漢気もあるので気になった方は是非!

主人公は、生き別れていた極道の御曹司である双子の兄に「県下一のヤンキー高校で天下を取らなければ家から追い出す」と言われ無理やり男子校に通わされる事になった高校1年生の女の子。

この作品は、性別を隠しつつ高校で頂点に立つ為に奮闘することがメインの乙女ゲームだ。主人公は可愛らしく、性格もめちゃくちゃ優しいので、以前ボコボコにした攻略対象のヤンキーたちがめちゃくちゃ前衛的に主人公の事を守ってくれる。

それだけではなく、時折彼女が見せる笑顔はヤンキーたちの心臓を容赦なくぶち抜き、彼らがドキマギしている様子を見るのは本当に愉快で微笑ましくなる。

プレイ中はシナリオの面白さも相まって終始ニコニコしていた。

ヤンキー達は主人公が男だと信じているので、「オレ、男もいけるのかな……」等随時困惑している様子も見られる。

このゲームは主人公の乙女度と漢度、どちらが高いかによって「恋愛ルート」と「友情ルート」の2手に分岐する。が、その前に随時出てくるヤンキー討伐ミッションを期限までにクリア出来ないとマジで路頭に迷いゲームオーバーとなるので恋愛どころではない。

そう、基本的にこのゲームは恋愛をしている場合ではなく、めちゃくちゃ喧嘩をさせられる。どうやら本家「喧嘩番長」をプレイ済だとこれでもヤンキーの厳つさや喧嘩の度合いに満足出来ないようだが、私は数年前に実況プレイを拝見したのみという事もあり、特にそうは感じなかった。
どちらかと言うと、ストーリーが進む事に思ったよりヤンキーしててウケたり緊張感が走ったりしていた。

まず初めに主人公の親友ポジションで同じクラスの「箕輪斗々丸(みのわととまる)」を攻略することに決めたのだが、残念ながら喧嘩によって勝手にバンバン上がっていく漢度を抑えられず、初見プレイは「友情ルート」に確定した。

斗々丸はめちゃくちゃ優しく友達想いなヤンキーで、主人公に入学初日にボコボコにされたにも関わらず仲良く接してくれる大切な友人だ。いや、本当は恋人になりたかったのだけれど、友達想いな斗々丸とマブダチであり続けられるなら本望だと、ルートが決まった当初は割と前向きだった。

問題はその後だ。今まで連発していた「オマエ(主人公)はカワイイからな」「その顔は反則だっつーの…」「チアガール姿、似合いすぎだって、オマエ…」というセリフが一切なくなり、彼の顔から赤面が消え、他校との揉め事を解決、彼の家庭問題も解決、後に「オレら最強のマブダチ!」と言って1枚絵と共にエンディングに向かったのだ。

この結果に、私はどうしようもなく悲しくなった。
彼と友達になることを望んでいたはずなのに、彼からは優しさをこんなに向けてもらっているのに、あったはずの彼からの恋愛的な好意は「友情」という形で抑えられ、主人公も感じていたはずの「友情とは異なる距離感」はまるで無かった事となり、お互い本音を言えないままたどり着いた(とも感じ取れる)「友情ルート」って、マ〜〜〜〜〜〜ジで…………切ない……………………………………………………………………………

私はこのゲームをグッドエンドという形でクリアしたはずなのに、信じられないほどのやりきれなさに襲われて、その日の夜はしょんぼりした気持ちで寝床について、斗々丸に振られる夢を見るくらい、落ち込んだ。

なにより購入した時点で私は恋愛する気マンマンだったのだ。
それが漢の友情!マブダチって良いな!背中預けたもん勝ち!と見せつけられて、秋まで互いに抱え合っていたであろう恋心にフタをするような終わり方だったものだから、その、やりきれなくて、私が乙女度をあげられなかったから、2人の恋心は2人の心の中で一生言えない秘密となってしまったのが、切なくて、切なくて、、、

斗々丸も斗々丸だよ。あんだけ漢にこだわってたんだから自分の心のスジくらい通しやがれよ。
主人公だって、斗々丸の事を…………………!!!

私は人の恋愛に茶々を入れるのが、多分かなり好きだ。だけど自分の茶々の入れ方(選択肢の選び方)で1つの恋愛が成就せず、儚く散った事は、私の自尊心を酷く傷つけた。

次こそは絶対2人がホントの気持ちを通して心から繋がり信頼し合えるように、斗々丸の心の天下、とってみせます。


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