広辞苑
広辞苑、想像の3倍は大きかった。
夫の友人から出産祝いにAmazonギフト券を頂いた。好きに使っていいよと言ってくれたので、自分の欲しいものを買うことにした。
ホテルの宿泊予約にも使えるらしく、家族で近場のホテルに泊まってプチ旅行なんかもいいなと考えていたけど、使うまでには至らなかった。
最近noteを書いていて思うのが、「日本語に自信がない」ということ。
知らない言葉が多いのはもちろん、知っていると思い込んで使ってる言葉も本当に正しく意味を理解してるかと聞かれると全く自信がない。
以前読んだ松本弥太郎さんのエッセイ本に「知らない言葉があると広辞苑で調べる」「眺めているだけで楽しい」というようなことが書かれているのを読んで以来、気になってはいた。
調べると9,900円。思ったよりも高い。
小学生のときの漢字ドリルの宿題で、その漢字が使われている言葉を辞書で引くのが好きだったことを思い出す。
値段は高いけど、言葉に興味を持って、せっかく日々文章を書いているのだから、正しい日本語が使えるようになりたい。
よし、Amazonギフト券を使って買おう。
欲しいと思ったら今すぐに手に入れたくなる。その場ですぐにAmazonで購入した。
到着を待つこと2日。広辞苑が家にきて、その大きさに驚く。たぶん私は人生の中で広辞苑というものを手に取ったことがない。
言葉を調べる気になれないほど大きくて重い。とりあえず家族の名前の漢字を調べてみたりする。
リビングのこたつテーブルの横に置いているから、知らない言葉があると自然と手が伸びるようになった。
「わからない言葉を調べるのが広辞苑」だと思っていたけど、おもしろさは「言葉の表現方法」にあった。
「ひとり」は"一個の人"。「婚活」は"就活になぞられた造語。結婚相手を探すための活動"。
この言葉は広辞苑だとどう表現されているのだろう?という見方で広辞苑を広げるようになった。
夫と、この言葉はどう表現されているでしょう?クイズをするのも楽しい。(たぶん付き合ってくれてるだけ)
確実に、9,900円以上の価値はあったと思う。第8版が出るまでに汚くなるほど使い倒したい。
"出産祝いで広辞苑を買う"ってXに投稿したら炎上しそうな気がする、とふと考える。子供のグッズ買えよ!みたいな。
でも今いい言い訳を思いついた。
知らない言葉を広辞苑で調べる癖がつく、それを見た子どもも真似をする、親子で日本語に詳しくなる、子どもに良い影響がある。
間接的に子どものためになっているのならこのお祝いの使い方は正しかったのだと自分に言い聞かせる。
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