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横浜市民に起きている密かな大事件

横浜で生まれ育った。
といっても、ゆきぽよが馬鹿にするしホントに市内なのか? とか言われてしまう金沢区なんだけれども。そして今は新宿区民なんだけども。

まあそれはさておき、横浜市民といえば、我がひのもとは島国よ、とか、みなとまつりとか、いろいろと「これぞ横浜」というものがあると思うのだが、そのひとつが横浜銀行なのではないだろうか。

小学生の頃に口座を作り、お年玉をあずけ、給料の振込も横銀だった。そして都内に出てきてから気がついたのだが、浜銀(よこぎんかはまぎんか、どっちだ)はほんとうにユーザー思いというか、京急小田急の各駅にATMを設置してくれているし、新宿や渋谷といった沿線の終着駅には支店も配置してくれていて(渋谷はまだあるのかな)、東京にいながら地元を感じさせてくれる温かい銀行というイメージ。

さらにスマホ用のアプリはマスコットキャラのはまペンくんが案内してくれて、UIも見やすく出入金が月単位の棒グラフでパッとわかり、プラスマイナスも一覧でビジュアルがたいへんよ<かった>。

そんなイメージが根底から覆されるできごとが、4月、起こった。
スマホ用アプリが、新しいものに移行されたのだ。
これがもう最悪で、はまペンくんはいなくなり(まあこれはどーでもいいかもだけど)、棒グラフは消えて、一覧も見にくい、いや醜いものとなった。しかも、出入金が昨年までサクッと遡れたのに、いまは半年分しか表示されず、あとは「エクスポート」しろという話。

外部アプリとの連携がスムーズになりましたとか、上記したエクスポート出来るようになりましたとか、なんだかそういう意識高い系の話ばかりで、肝心の、お小遣い帳代わりに家計をサクッと見たいという、等身大の要望は完全に無視されている。

意識は高く、機能は低い。
これが「はまぎん365」の真実だ。


自分だけの感想だろうか? そう思ってアプリのレビューをのぞいてみたら、これがもう「前のアプリに戻せ」の大合唱。笑っちゃうくらい怨嗟の声が渦巻いていた。

もっとも、新しいUIというのはアレルギーを引き起こすものであるから、ある程度のマイナス意見というのは仕方ないことだとは思う。なので、他の銀行アプリのレビューも一応見てみた。詳細を比較するには数が膨大で、そんな時間もかけられないから印象だけで話をするが、まあ、もちろん悪口は書かれているものの、「前に戻せ」「前がよかった」という話は見つけられなかった。やっぱりはまぎん365だけの話だよね。前のアプリがよかっただけに。

これは、いままで前バージョンの「はまぎんアプリ」を使っていた僕のようなユーザーからすれば大事件なんだけれども、そもそもユーザーでなければ関係ない話なので、世間的には大騒ぎにはならないだろう。ということは、前のバージョンになんて戻るはずもなく、ただただ、横浜市民(元、も含む)に喪失感というかがっかり感が広がり、我慢を強いるだけの状況なんだろうなあと。

顧客ではなく、「意識の高いなにか」に目が行ってしまうというのはきっとよくあることなんだろうし、今回の改悪の前に銀行の中でどのようなやり取りがあったのか知る由もないけれど、ここまでひどい改悪というのは久々に体験したので、記す。

どうにかもとに戻らないかなあ。

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