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読書について考える「【新訳】読書について」

新訳、マンガでわかる、初めての○○など、読み慣れていない人にむけての噛み砕いてくれている本の枕詞。

内容は興味あるけど、難しそうで敬遠している…

そんな僕でも気軽に手にとって、内容を理解できるありがたいシリーズ。

刊行してくれる出版社様様です。

今回は、【新訳】読書について。

ショウペンハウエル著書の文章を、細かく持論を交えて解説してくれる本書。

これなら僕でも理解できる!

読者とは、自分で考える代わりに他のだれかのものを考えてもらうこと

【新訳】読者についてより

新聞、雑誌、ネット、テレビ、情報が氾濫する時代で、情報を受けとるばかりでは、他者の意見を反復しているだけ。

そこから自分で考えることが大事だと学べました。

読むことで、自分の頭を使わない楽な方に逃げないなど、中々突き刺さるような言葉を投げ掛けられるのも、本書の魅力!?


○読書とは何なのか

読書について本から読み解く著者の考え方。

・他の誰かの考え方を反復するもの

他の誰かの考え方を反復しているだけで、自分で考えることを放棄してしまっている。

中々辛辣ですが、そうかもしれないなと思ってしまう気持ちもあります。

本から自分なりの考え方を出すことが読書の意味なんだと改めて感じました。

・多読はダメ?

たくさん読書すればするほど、それだけ読んだ内容が精神に跡をとどめることが少なくなる。
実に多くの学者がこの例に当てはまる。彼らは読書して馬鹿になってしまったのである。

【新訳】読書についてより

またまた辛辣……

文章を書いたり、自発的に動いているときは、人は考えている。

何も考えず読むだけの読書は頭を使わない方に向かってしまっているのでは、という教え。

本から何か学びを得ようという能動的な姿勢を保たないと、意味のある読書にならないということだと勝手に理解!

・読み返すことで知識になる

読んだ内容について、あとから再び思索することなく絶えず読書を続けると、根を下ろすことなく、たいていは失われる。

【新訳】読書についてより

し、辛辣…

読み返さないと頭に残らない。

これは読書術の本でもよく聞く、再読することの重要性が伺えます。

とはいえ、全て読み返していると時間が圧倒的に足りない。

自分が学びを得たと思った本を重点的に。

○読書との向き合い方

読書はしない方がいいのだろうか…

と不安になるような文章の数々。

でも、読書は絶対に必要なもので、その向き合い方・考え方を少し変えるだけで、より意味のあるものになる!

・自分の考えと照らし合わせる

読書して、自分はその考えだったのかと気づく。

自分自身を見つめ直す・新たに発見する。

こんな本に出会えるのが、読書の意味や醍醐味。

・内容はどんどん忘れてもいい

全部覚えておかないといけない考えはやめる。

逆に忘れてしまうようなことは、今の自分に必要なかったんだと割りきる。

・時間をムダにしない

人生は短く、時間と労力には限りがあるのだから

【新訳】読書についてより

わからない本はわからない。

難しい本を読むことは必要になってくるけど、無理に背伸びし過ぎると時間と労力だけをムダにしまう可能性も。

また、朝の集中力がある時間には、何か書いたりアウトプットしたりしてみる。

有限である時間をいかに効率よく使うかを考え、読書との向き合い方も見直してみる。

○まとめると

読書は大事であるが、これにアウトプットや自分の頭で考えることを加えることで、より良い読書になる。

読書だけでなく、有限である人生の時間の使い方を見つめ直すことが重要。

中々厳しめの文章でまとめられているが、受動的でなく能動的な読書が求められるのだと気づけました。

読書を習慣にしている方にも、今の自分の読書スタイルを考える機会になるかと思います。

新訳なので、本を読み慣れていない人でも抜粋されているのでわかりやすい。

読書好き、読書し始めた・興味津々な方にオススメ!

最後までお読みいただきありがとうございました。


おしまい。

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