『BUTTER』
表紙のイラストがかわいくて、ほっこり系小説なのかと思ってあらすじを読んだら社会派小説だった。文庫で600ページ近くあるけどあっという間に読み切った。久々にどっぷりはまった本で、読むのをなかなか止められない、読めない時間が惜しくて次の日仕事なのに夜遅くまで読んでしまったり。
モデルとした犯罪と小説は別物、でも実際の犯罪の報道を見てたしかに私も「この人が?」と疑問に思い興味を持った記憶があったのもあり引き込まれていった。
序盤、私も影響されてバターを買いに行き、バター醤油ごはんを食べ、ほんとだマーガリンよりバターの方がおいしいなあ、ホットケーキにもやっぱりバターだなあとどっさり使ったりしていたもんだから、読んでいくうちに主人公と自分を重ね合わせ、どんどん引きずり込まれていくのが楽しくもあり怖くもあり。
影響されて夢中になっていくという点では私も被害者とも主人公とも同じであって、何事も「適量」とまわりに助けを求めることができるかどうかが必要だなと思った。
でもバターのおいしさを知ってしまったのでこれからはバターを買ってしまうな、もうふるさと納税でちょっと良いバターなんかもチェック済み。
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