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「ご連絡」の「ご」って何?

仕事中にメールを打っていて、ふと思ったことをタイトルにしてみました。

「ご連絡」は使うけど「お連絡」は使わない。
敬語として単語の頭につける「ご」と「お」の違いって何だろうな?

社会人として知っておくべき一般常識なら申し訳ない。私は今になってこの疑問にぶち当たったので、答えをご存知の方は、この先の文章を温かく見守っていただけると幸いです。


グーグル先生に聞けばすぐ解決しそうだけど、その前にちょっとだけ考えてみます。
まずは、頭に「お」よりも「ご」を使うほうがしっくりくる言葉から。

ご連絡、ご紹介、ご招待、ご案内、ご来訪、ご来店、ご当地、ご住所、ご説明、ご要望、ご相談。

「ご」に目がチカチカしてきましたが、ざっと思いつくままに書いてみました。
動いたり喋ったりと、人の動作に関する言葉が並んだものの、「ご当地」はちょっとジャンルが違う気もするから結局よく分かりません。

次は、頭に「ご」よりも「お」を使うほうがしっくりくる言葉を考えます。

お見積もり、お名前、お問い合わせ、お電話、お言葉、……。

「ご」と比べると、あんまり思いつきませんでした。
「お越しください」も挙げようと思ったけど、そもそも「お」無しで成立する言葉じゃないし。
しまいには「おにぎり」とかまで思い浮かんでしまってそれ以上考えられず。降参です。



ひととおり思い悩んだところで。
「敬語 お ご」
というカタコトめいたワードでグーグル検索した結果、いくつかの解説サイトにたどり着きました。

その中でも、一番分かりやすかったのがこちら。


・漢語(音読み)の頭には「ご」
・和語(訓読み)の頭には「お」

を使うのが、基本的なルールとのこと。
(※一部例外もアリ)

そうだったのか…。
人の動作に関する言葉が多い、という私の推測は見事に空振り。しかし納得。

その他の箇所も\なるほど!/に満ちていました。

「お」を使わない例
■カタカナ言葉
■建築物・車以外の乗り物
※「お車」は相手の所有物なので敬う
■役職・機関など

上記サイトより引用

「お電車」「お飛行機」がしっくりこないのは分かる。
しかし相手の所有物という考え方でいくなら「おバイク」「お自転車」あたりもいけそうですが、実際にそう言っている場面がちょっと思いあたらない。業界によりますかね?
あとは敬う気持ち以外にも、単純に価格の違いもあるのかな。

・基本的に相手が行うことに「ご」をつけ、自分が行うことには「ご」をつけない。
・ただし、自分が行うことでもへりくだる場合には「ご」をつける

上記サイトより引用

上記の引用箇所、ひとつ目はまだしもふたつ目…。
日本語以外を母国語とする人にとって、日本語学習における高くそびえ立つ難敵という感じがします。何にでもつけられるわけではないし。


何の気なしに使っていた「ご」と「お」から、自分がいかに日常的な言葉を感覚的に使っていたか、と考えるきっかけをもらいました。
そしてそういう程度の認識でも「何となくしっくりこない」などと感じられるのもまた、生まれ育った時から親しんでいる母国語ならではの強さと言えるかも。

普段意識しないところにも、考えるきっかけって転がっているものだなあと思った次第です。
お読みいただき、ありがとうございました◎

#66日ライラン12日目



※過去にこんな記事も書いています。



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