見出し画像

年末年始の厄落とし

還暦に手が届く歳になって筋トレにハマった、アラ還トレーニーの自分は、令和5年は前厄らしい。1964年生まれ、つまり、昭和39年生まれは、数えで60歳、ということで、もはや、アラ還ではなく、還暦なのだった…
還暦と厄年を迎えるにあたって、年末年始を癒しの場で過ごしたい、と思い、日本で一番のパワースポット、富士山を臨む宿に泊まったので、今日のnoteにはこのコトを書いてみたい。
泊まったホテルは、フルーツパーク富士屋ホテル、という宿だ。丘の上に建つ、コロニアル調のホテルは、絶景が広がる、居心地の良い宿だった。食事もサービスも、さすがの『富士屋ホテル品質』、しっかり癒された。

門松でお出迎え
富士山がとっても綺麗に見えます♪

だが、それでもトラブルはやってくる。

この奥行きが癒しの空間を作っている
テラスの伸びやかさ

それは、地下の大浴場で起きた。貴重品は鍵のかかるロッカーに収めたのだが、衣類は扉の無い木枠内のカゴに収めるタイプだ。アラ還トレーニーの自分は、脱いだ服は、きっちり畳むタイプだ。それをしっかりカゴに収め、その上に、部屋から持ち込んだバスタオルと下着を収めた、パリで買ったショッピングバッグを載せて、衣類が見えないようにセットした。ウォーターサーバーの水を、紙コップで飲み、いざ!浴室へ。
シャワーブースで顔、頭、身体を丁寧に洗い、露天風呂へ。身体を伸ばし、首をお風呂の縁にかけて、リラックスしながら、きりりと冷えた冬空を眺めてくつろいていた時に、貴重品ロッカーの鍵を脱衣場のカゴに置きっぱなしだったことを思い出した。慌てて脱衣場に戻り、脱衣かごを見ると、見覚えのない下着、靴下、マスクが…
それらを隣の空のカゴに移し、自分のカゴの中をみると、衣類は滅茶苦茶に… ショッピングバッグからバスタオルと下着は出されていた。そして、ロッカーの鍵が無い… その脇に居た男性が、「そのカゴの中を漁っていた老人が、鍵を着けて浴室に入っていきましたよ」と教えてくれた。浴室に行くと、私の貴重品ロッカーの番号が書かれた鍵を手首に巻いた老人がシャワーブース付近を歩いていた。声を掛け、その鍵はあなたのモノですか?と尋ねると、『違う』とハッキリ答える。「それは私のモノなのですが」、と言うと、素直に返してくれた…
貴重品ロッカーの中身が無事なコトを確認し、気を取り直して、服を綺麗に畳み直し、カゴを整えて、入浴を楽しんだ。サウナでじっくり汗を流し、低温の浴槽で整え、最後は露天だ。
脱衣場に行くと、また、カゴが荒らされている。しかも、アンダーアーマーのパーカーは残っているが、ジョガーパンツが無い…
脱衣場の入り口にある、館内専用電話からフロントに連絡をして、職員が来るのを待っている間、例の老人が、アンダーアーマーのジョガーパンツを履いて、その上に浴衣を羽織って歩いている姿が… その手には、アラ還トレーニーの自分が、パリで買った、ショッピングバッグが…
結局のところ、全ては取り返すコトができ、ジョガーパンツはホテルがクリーニングして返してくれた。部屋に戻るために、浴衣とマスクが用意された。フルーツパーク富士屋ホテルの、親切なおもてなしに救われた。

陽だまりの温かさ、穏やかな風が心地よい

まぁ、この災いが、厄落としになれば、大したことではない。と、納得することにしたのだ。でも、富士屋ホテルで良かったよ。ホントに…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?