〒 誕生月の - お手紙時間
誕生日。
久しぶりに両親に手紙を書く。
今日までのことを思い返して
文字を綴っていると
知らないうちに
目に涙がたくさん溜まって
ぽたぽたこぼれて、
ちょっと困った。
自分で書いてて泣いちゃうなんて。
って思ったけれど
心が持たなくて休職してたあのころ、
ひたすら泣いている私を
「大丈夫、大丈夫」とそっと抱きしめてくれた父の、オムレツみたいに優しかった手とか
「人の役に立とうなんて今は考えないで、ただ、笑っていてほしいな」と言ってくれた母の陽だまりみたいな笑顔を思い出すと
止めたくても
ぽたぽたと。
普段はふたりして
お気楽なことを言っている
のほほん父とのほほん母だけど
心の中はやっぱり
家族への愛に溢れているふたり。
ふたりが見放さず、そばに居てくれたから
私はあの真っ黒な時間を乗り越えられた。
手紙には
溢れてきた気持ちをありのまま書く。
すごくまとまりのない文になってしまったな。
26年分のありがとうの気持ちを閉じ込めて
花の絵のシールで封をした。
*
終わっちゃえばいいと思っていた未来が
続いてほしいと願う今になってる。
不思議。
先のことを考えて
たくさん悩んできたけれど
思いもよらないことが起こるのが人生だから
今のことは、今の自分に決めさせて
未来のことは、未来の自分に決めさせる。
そのくらいの方がいいなあと気づき始めた26歳。
今は毎日を迎えることが
とっても楽しい。
*
父と母、2人それぞれに手紙を渡す。
父は渡したそばから読み始めようとするので
慌てて止めた。
やっぱり
ちょっと気恥ずかしい。
私は自分の部屋に引き返す。
ベッドに入って
布団を顔の半分くらいまでかぶる。
普段しないことをしたものだから
体温が上がったような気がする。
でもこのほかほかした気持ちは
すごく清々しくもあった。
これからもあたたかい記事をお届けします🕊🤍🌿