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食後のまったりタイムに『デザート図書』を。



夜ごはんを食べ終わったあとの
心地よい満腹感。
「ふぁ〜っ、今日も食べた食べた。」
ふわふわと満たされたお腹を抱えつつ
がさごそと、「ティータイムセット」なる箱の中からその日の気分のお茶を選ぶ。
紅茶のティーパックや緑茶、ほうじ茶の茶葉。カフェラテ、ココア、コーヒーに抹茶ミルクの粉末も揃っている。

今日はオシャンに紅茶でいこう。

最近は職場の人から頂いた
アールグレイがお気に入り。
カップに多めに淹れて
こぼさないよう、そおっと持って
自分の部屋へ直行する。

机の上には図書館で借りた本が
いくつか積まれている。
今ハマっているのは
お菓子がテーマとなっている小説、
その名も『  デザート図書  』。
食後のひとときにぴったりの作品だ。

一冊選びとって栞を頼りにパラりとめくる。
それから、アールグレイをひとすすり。
「あ〜今日もおいしいナア〜〜〜」

こうして、
至福のひとときがスタートする。

***

このところ読んだデザート図書はどれも
読み終えた時に前を向けるような、
読んで良かったなあ、
と思えるような作品だった。

だから、
是非とも紹介させて欲しい。

***



ショコラティエ    藤野恵美

『 スイーツ × 友情 × 音楽 』

3つの要素が上手く調合されて繋がってゆく物語。
「自分がやりたいことって、、?」
誰もが悩むこの命題に「菓子作り」という答えを見出した少年。素直に、一直線に進んでゆく少年と少年の友人との対比がうまく描かれています。芳醇なショコラの香り、風味、余韻。それらを表現する言葉はどれも極上の一級品。つい、ショコラを食べたくなるような作品です。


和菓子迷宮をぐるぐると   太田忠司

『 和菓子 × 理系男子 × 青春  』

この意外な組み合わせが、物語に味を効かせています。ひとつの和菓子に魅せられて大学院進学を辞め、和菓子の世界へ飛び込んでいく主人公。真っ直ぐで、真っ直ぐが故に遠回りして、、そこがおもしろい。
理論派理系男子にも解明できない和菓子の方程式。製菓学校の友人たちと切磋琢磨してゆく姿が
すがすがしい。自分の進むべき道に迷いを感じている人にはきっと、この本の中に響く言葉が見つかります。


スイート・ホーム   原田マハ

『 洋菓子 × 家族愛 』

優しく、温かく、柔らかく。まるでコットンのような小説です。眩しいほど素敵な世界が詰まっています。「家族って、やっぱりいいよね。」そんな一言が聞こえてくるかのよう。ふわりと平和な世界観がお好きな方、ぜひ。


わかったさんシリーズ   寺村輝夫

小さい頃、大好きでした!!!
大人になってからでもやっぱり大好きです!!!
久しぶりに手に取ってみたのだけど、本当に「わくわく」のオンパレード。ストーリーはすごく大胆で予想もつかない方向に進むし、イラストが最高にキュートでポップ。見ているだけで楽しくなります。ほぼひらがなで書かれている文は、大人になると劇的に読みづらいけれど、これもまたご愛嬌。笑わくわくする感覚を思い出させてくれること必須です。(写真を撮り忘れてしまったのが惜しい、、!)

***

食後のまったりタイムに『デザート図書』。

またひとつ、楽しみ方を覚えてしまった☺️

(できるなら是非とも
それぞれテーマのお菓子を食べながら
読んで欲しい!!)

これは、最高の秋が始まる予感です。

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