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こ と ば に 魅 せ ら れ て

澄んだ水みたいに、

何の違和感もなく心にスッと沁みてきて
いつの間にか、
心地よい潤いを与えてくれて
気づけば
心の中を爽やかに洗ってしまうような、

そんなことばと出会うことができる
(ヒミツにしておきたいくらい)
とっておきの本の紹介です。


ひらがな暦

日めくりカレンダーのように、その日に合わせた
文章が366日分収録されています。
大人になるにつれて忘れがちな
純真で可愛らしい感性で綴られることばが
心をほぐしてくれる作品です。
毎朝1ページ。大切に読むのが私の日課。
硬くなった思考をしゅわりと溶かしてくれる
不思議な味わいがあります。
「日常」を愛するやさしい人に届いて欲しい、
そんな一冊です。

好日絵巻

日日是好日の著者である、森下典子さんの本。
茶道具と季節の和菓子のイラストを
織り交ぜながら、
日本の季節と文化の愛おしさを教えてくれます。
森下さんの食べ物と自然の描写、
私はとっても好き。
「おいしささ・え・ら」というサイトでは
森下さんが書かれた
食べ物エッセイの連載を過去分に振り返って
読むことができます。気になった方はぜひぜひ。

美しいものを

胸にズドンと届く、力強さ。
それが花森安治さんのことばの魅力です。
デザイナーの花森さんは
雑誌「暮しの手帖」の創刊者。
戦後の日本、人々の暮らしに灯りを取り戻すべく
時代を、たくましく牽引した彼の
「美しさ」に対する思い、
暮らしを見つめる凛然たる眼差しが
ありありと伝わってきます。

すてきなあなたに

私のnoteでたびたび紹介しているこの本は
私のいちばんの愛読書。
「ことば」というと、この本はどうしても
欠かせません。
大橋鎭子さんのことばのチャーミングさが
他にはない彩りを放つエッセイ集。
彼女は、私の憧れの女性です。

「自分の言葉」をもつ人になる

こちらはちょっと番外編。
自分らしいことばを身につけたい人へ。
Jupiter(歌:平原綾香さん)の作詞を手掛けた
作詞家、吉元由美さんのことば習得メソッドが
分かりやすく、具体的に書かれている本です。
書くことの楽しさは知っているけれど
もっと自分らしく上手く書きたい!という
もどかしさを解決してくれるヒントが
詰まっています。



「歳をとることは、
そんなに悪いことばかりじゃないよ。
若いころ、頭で分かっていても
胸のとこでしっくりこなかったことが
歳を重ねた今、
スっと、心に落ちてくる。
そんなこともあるからね。
色んな経験を積んで、色んな生き方を知って、
やさしさとか悲しさ
諦めることなんかを学んでいくうち、
考え方がやわらかくなるのね。
おかげでずいぶん心はラクになったわ。」

おばあちゃんはいつか、
そんなことを話してくれました。



心は、歳を経るごとに熟してゆくもの。
先をゆく人たちが残してくれた
美しいことばに触れながら
自分自身さまざまな場を踏んで、

心と、ことばの、中身が
豊かなひとになりたいと思う、
今日この頃です。



***

自分のおすすめを紹介するのは正直いつも
ドキドキするのですが、
誰かの心にも素敵なことばが届きますように🕊

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