全くおしはかれない高い次元の人

里帰りをしてみようと思っていたら、ふと久しぶりに父親の事が頭によぎった。

オレの父親はとても特殊な一面がある。
オレがおしはかるに、彼は昔から非常に優しく非常に愛が深く、ポジティブに人生のコントラスト世界を体験し、まさにバシャール の教えそのもののような人に見えていた。上も下もないのは承知しているが〈霊格が高い〉とか〈次元の高い〉人に見える。
とてもとても高いのだろうと思うが、どれくらい高いのかが全くわからない。コレはスピリチュアルによく見る〈入子構造〉で、その高さにならないとわからないヤツだと思う。

それくらい高い人格者にうつる人なのだが、一点だけふに落ちない所があるのだ。
彼は幽霊も魂も死後の世界も信じておらず「人は死んだら無になるだけだ」というのが持論だった。

オレの中でスピリチュアルの天才みたいな生き方の人が、魂の存在を否定している事がどうしても結びつかない。
ちなみに母親はスピリチュアルも魂の話しも大好きだ。

確かに様々な時代に生きる自我が自分の魂と溶け合い、更にいくつかの魂のグループと溶け合い、やがて全てと溶け合う頃には、当然自我を保てるはずはなく、〈無である〉とも言えるが、どうやらそんな意味ではないらしい。

単に無になるので、状態として消滅するという意味で、本当に無になると思っているようだ。

不思議なのは、それにも関わらず彼は死を恐れてはいない。

何か〈悟りきっている人〉の特徴を色濃く持つ人なのに、魂の存在を信じていないのだ。
オレはコレが不思議でならない。
オレにはこの2つが同居している事が理解出来ない。

多分、オレの想像出来る範囲の外の視点で世界を見ているのだろうと思う。

親子なのに別の次元で生きているのだ。
それに比べてオレや母さんは低い次元に生きていて、それも魅力のひとつになっているのだと思う。
〈心配〉とか〈不安〉とかネガティヴな感情が結構出てきて、手放す量が多いタイプだ。


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