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3D世界では〈愛〉はエコーを残す特性がある

…という気がする。この時の〈愛〉は〈この世の全ては愛で出来てます〉っていうアレの〈愛〉だ。

あっちの世界は愛だらけで、この世も愛だらけなのに、ちょっと忘れるものでもある。オレはかなり忘れ過ぎてドツボにハマったタイプだ。アレは痛かった。忘れられない程痛かった。

それから大分時間が経ち、今は全く痛みがなくなった。心の痛みだ。
だが、その痛みの〈エコー〉のようなモノをほんの少しだけ未だ感じている。
〈エコー〉の表現が一番近い気がする。

里帰りを前に、ちょっと不安がチラホラ出てきて、何でなのか考えていたら、ふと閃いた事だ。

実家に帰ったら、離婚の事とか子供の事とか、答えたくない質問を沢山されそうでウンザリする事がチラホラあった。

大分元気になって消化済みのはずなのに、何で今ごろ出てくるのか不思議だった。
考える。

…今オレには痛みはない。そう言えばホントに痛かったのは一瞬だった。
その強烈な一瞬がエコーになって残像を残すように〈痛い一瞬〉の後を追っていた。
実際は、だんだんと減衰させながら続くエコーがオレを苦しめていた事になる。
実態のないただの残像を見て、本物の痛みだと勘違いしながら生活してきたのだろう。

最初のエコーは、ほとんど痛みと言ってもいい程強いが〈エコー〉に違いはない。
そして今、微弱だがそれが残っていたのだろう。

…で、ワンネス体験の事を思い出したのだが、現実世界の自分があっちの世界をのぞく時、なにか〈エコーのフィルター〉みたいなモノを感じた。
向こうの世界が全部エコーして感じられたのを覚えている。

もしかしたらコッチの世界の特性なのかも知れない。
少しずつ変化していく感じは〈波〉に関係していそうだからだ。量子のヒモの話しだ。物質は波として存在している。

そう言えば最近はめっきり幽霊がいなくなっている気がする。地縛霊だ。
アレもエコーなんだろうと思う。
世の中が良くなって〈恨めしい思いで死ぬ人〉が減っているのだろう。
減衰のスピードもかなり上がっている気がする。

そう言えばうちの両親は〈いつ死んでもいい〉というのが口ぐせだった。
オレはそういうライトな世界にいるという事だ。

で、エコーは相変わらずイヤなものだ。だが、こういう所にあるらしい〈何かのお勉強〉できるものを、とっとと体験して消化してしまおう。
プールと一緒で入ってしまえばなんて事ないヤツだろう。水で顔を洗う感じ。

そんな感じで、実家に帰ってみる事にした。

そう言えば〈波形〉を狭い範囲で見ると〈ループ〉に見えるけど、引いて遠くから見ると、ひとまわり大きい減衰の波が見える感じが良いかなと思った。


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