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具だくさんな冷やし中華を作るようになった理由

6回。
35度超えの日々が続いた今夏、我が家で冷やし中華が登場した回数である。

カルボナーラ、きのこパスタ、オムライス、カレーライス、ロールキャベツ。
メイン一品で満足できる献立を好む父に育てられた。
父が一汁三菜などの和食を作ってくれたことは記憶の限り、ほぼない。
学生時代、母は仕事人間につき、父の手料理を食べる機会が多く、増える一方の体重にため息をつく日々を過ごしていた。

そんな父のレパートリーの中に、冷やし中華があった。
さっぱりヘルシーな食事を食べられることは、年頃の私には大変うれしいことだった。
その頃から冷やし中華は、「栄養を補給でき、身体をヘルシーに整えてくれる」かけがえのない存在なのである。

自分で稼ぐようになり、自分で冷やし中華を作れるようになった今。
わたしが作る冷やし中華は、大変に具沢山である。
あの頃の名残か、整うための飯として認識しているため、あれもこれもといろいろな食材を乗せる。
いくら乗せても不思議と罪悪感が生まれない。
自分の好きが一皿につまっていくこの感覚、なにものにも代えがたい。

子供の頃から築いてきた冷やし中華との関係性。
これが、わたしの冷やし中華が具だくさんである由縁である。
自分が思い描く冷やし中華を皿の上で実現できることの小さな幸せを噛み締めている。

2023年 冷やし中華GALLERY

今年一発目のヒヤチュウ(夫の)
今年一発目のヒヤチュウ(私)

今年一発目はかなり控えめだった。
どこまで乗せたらいいかまだつかめず、調子に乗らない謙虚なところがいい具合で出ている。

2発目。いきなり軌道に乗りだす。

2発目以降からはもう早かった。
冷やし中華を、早くも我が物にした。
ここからが今年のヒヤチュウ人生の幕開けである。

左が夫、右が私。
芯の部分に近いレタス増し増し
左が夫、右が私。チャーシューは要らない。
何が何でも、アボカドは必須である。

冷やし中華の黄金具材

  • きゅうり 50g

  • にんじん 80g

  • ゆで卵 1個

  • わかめ 1つかみ

  • アボカド 半個

この五つさえ揃えば、とと戸的ヒヤチュウの完成だ。
本当はハムやチャーシューあってこそのヒヤチュウかもしれないが、あの人工的な味が苦手なのである。
だからといって無着色や無添加?のものは高価だし、そこまでして拵える必要性を感じない。
これからもこの五つの最強食材を増し増しに盛り付けて、わたしは冷やし中華という作品を生み出し続けたい。
(もちろん他に良い食材があれば、試したい挑戦の心も忘れない)


先週、夫に冷やし中華を食べないかと誘ってみたところ、
「別に冷やし中華、特別食べたくならないんだよなぁ」
と、やんわり断られた。
嫌いと言われたほうがふんぎりがつく。
でもこのオブラートな優しさはわたしにはない、夫特有の良さ。
これに惹かれたのも事実、すんなり現実を受け止めよう。

夫は冷やし中華より、ラーメンや焼きそば、カレーのほうが良いようだ。
夫の一声によって、冷やし中華2023は静かに幕を下ろした。


↓お暇があれば、こちらの冷やし中華もどうぞ。


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