コロナ禍になってからレゴンラッサムのプガワばかり練習している。

コロナ禍になり、大好きなバリ舞踊の練習もやりにくくなり、去年の夏から大西由希子さんに月2回のオンラインレッスンで延々レゴン・ラッサム(女性が踊る宮廷舞踊)のプガワ(ゆっくりとした、特別意味のない抽象的な踊りの部分です)の部分を練習しています。Ibu Arini 先生のスタイルです。

由希子さんの踊りの大ファンなので、その踊りのエッセンスを教えていただけるのは本当に嬉しいです。

由希子さんがバリ舞踊を踊る時の、女性の踊りでも媚びることなく、凛としてストイックなオーラがとっても好きなんです。

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大きな樹が大地に根をおろし、大地のエネルギーを足から吸って頭を通して天に抜け放出させているかのように立つ。

2本の足でしっかり地面を踏みしめて、身体の中心である、お腹(丹田)〜仙骨〜尾骶骨で動きをコントロール。
その動きを丁寧に背骨の一節一節に伝えて、もう一度脚へ足へ足先へ、そして腕へ手へ指へ、そして首へ頭へ目線へと伝えて行く。
自然に、美しく。
大きな樹が風で揺れているかのような美しい動きを身につける。

自我みたいなものは今はちょっとの間どこかに捨てておく。

曲の流れに乗る。
ようく耳を澄ますこと。
リズムと、メロディーと、強弱と。
曲全体の流れとつながり。
音に踊らされているかのようになれればいい。

お話しを読む時の句読点のように、呼吸と合わせて動く。
{ 留めて・流して〜 払って、納める。 }

力を入れるところと抜くところと。
緩急、メリハリをつける。
キュッ!としたり、ふぅ〜っ、としたり、ううっ、としたり、ハッ!としたり…、、、

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プガワを学びながら、こんな、とても大切な基礎の基礎みたいな、でもなかなか簡単には行かない難しい事を、繰り返し繰り返し学んでいます。
とても丁寧にじっくり教えてもらえるので本当に楽しいです。

たまにリアルに会って教えてもらうのですが、先日また久しぶりに3回目のリアルレッスンを受けました。
写真はその時のもの。
オンラインではいつも見えない立体的な動きとか、
由希子さんの踊りから流れる気迫みたいな、目に見えない力の気配みたいなものを感じることができる。

この1年ちょっとで、ずいぶん色々な事を学びましたがまだまだ足りません。
でも少しずつだけど着々と自分の踊りがよくなってきている手応えがたまらなくて、練習が本当に楽しいです!
由希子さんから教わったこと、教わりながら自分で気付いたこと…たくさんたくさん。

言葉にするといろんなことが整理されて理屈で理解しやすくなるし、また言葉の力でイメージも作りやすいし、忘れないように覚えておきやすいし、自分のためには大切だけど、でもゆくゆくは、言葉の力を借りなくても、伝えたい動きの美しさがちゃんと見る側に伝わるような、そんな踊りが踊れるようになれたらいいな〜と思いつつ練習しています。

せっかく言葉を持たない表現だから、言葉で説明するのは違うと思うんです。

見てると、樹の揺らぎとか風の息吹とか…星のまたたきとか…
バリ島の夜の闇に潜んでいるモノノケの気配とか…
そんなものを思い出すような。

そんな踊りを踊れたらいいな。

由希子さん、本当にありがとう、コロナが終わったらゆっくりお茶とかお食事とかでゆ〜っくり世間話もしたい!
今足りないのはむしろそっちの方かも!?

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