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『ロシアによるウクライナ侵略を非難する決議』(2022.3.1)の内容を確認する。東アジアに置き換えて考える。衆議院は台湾独立を改めて否定した。つまり、アメリカの中華人民共和国への内政干渉を否定した。日本人はアメリカに加担して台湾を支援すべきではない。

登川琢人です。
今日は2022年3月5日土曜日です。

3月1日火曜日、第208会衆議院本会議において「ロシアによるウクライナ侵略を非難する決議」がれいわ新選組をのぞく各党の賛成多数で採択された。

決議の内容は以下の通りである。


ロシアによるウクライナ侵略を非難する決議案
(第二〇八回国会、決議第三号)
ウクライナをめぐる情勢については、昨年末以来、国境付近におけるロシア軍増強が続く中、我が国を含む国際社会が、緊張の緩和と事態の打開に向けて、懸命な外交努力を重ねてきた。

しかし、二月二十一日、プーチン・ロシア大統領は、ウクライナの一部である、自称「ドネツク人民共和国」及び「ルハンスク人民共和国」の「独立」を承認する大統領令に署名し、同二十二日、ロシアは、両「共和国」との間での「友好協力相互支援協定」を批准した。

そして、同二十四日、ロシアは、ウクライナへの侵略を開始した。

このようなロシアの行動は、明らかにウクライナの主権及び領土の一体性を侵害し、武力の行使を禁ずる国際法の深刻な違反であり、国連憲章の重大な違反である。

力による一方的な現状変更は断じて認められない。

この事態は、欧州にとどまらず、日本が位置するアジアを含む国際社会の秩序の根幹を揺るがしかねない極めて深刻な事態である。

本院は、ロシア軍による侵略を最も強い言葉で非難する。

そして、ロシアに対し、即時に攻撃を停止し、部隊をロシア国内に撤収するよう強く求める。

本院は、改めてウクライナ及びウクライナ国民と共にあることを表明する。

政府においては、本院の意を体し、ウクライナに在住する邦人の安全確保に全力を尽くすとともに、国際社会とも連携し、制裁を含め、事態に迅速かつ厳格な対応を行い、あらゆる外交資源を駆使して、ウクライナの平和を取り戻すことを強く要請する。

右決議する。

決議の内容に関しては様々な方面から批判があるが、この稿では中華人民共和国の一部である自称「中華民国」の独立を日本議会が改めて否定したことを確認したい。

衆議院によれば、東ウクライナ二州は自称「ドネツク人民共和国」及び「ルハンスク人民共和国」であり、すなわち、台湾は自称「中華民国」であるからである。

台湾は主権国家と自称する単なる地域だと日本議会は改めて確認した訳です。


(ロシアによるウクライナ侵略を非難する決議案抜粋)

しかし、二月二十一日、プーチン・ロシア大統領は、ウクライナの一部である、自称「ドネツク人民共和国」及び「ルハンスク人民共和国」の「独立」を承認する大統領令に署名し、同二十二日、ロシアは、両「共和国」との間での「友好協力相互支援協定」を批准した。そして、同二十四日、ロシアは、ウクライナへの侵略を開始した。

台湾問題に置き換えた決議を書いてみます。


(米国による中華人民共和国侵略を非難する決議案抜粋)

しかし、日、バイデン・アメリカ大統領は、中華人民共和国の一部である、自称「中華民国」の「独立」を承認する大統領令に署名し、同日、アメリカ合衆国は、「中華民国」との間での「友好協力相互支援協定」を批准した。そして、同日、アメリカ合衆国は、中華人民共和国への侵略を開始した。


日本の世論をみると、ロシアも怖い、中華人民共和国も怖いから、核シェアリングを議論したい方向になっているが、怖いのはアメリカである。

なぜなら、アメリカもロシアも他国の主権を踏みにじる国だからである。

更には、我々日本も怖い。

2021年4月16日、日米共同声明において菅首相とバイデン大統領は半世紀ぶりに「台湾」に言及したからである。

菅総理とバイデン大統領は、インド太平洋地域及び世界の平和と繁栄に対す る中国の行動の影響について意見交換するとともに、 経済的なもの及び他の方法による威圧の行使を含む、 ルールに基づく国際秩序に合致しない中国の行動 について懸念を共有した。

日米両国は、普遍的価値及び共通の原則に基づき、 引き続き連携していく。

日米両国はまた、地域の平和及び安定を維持するため の抑止の重要性も認識する。

日米両国は、 東シナ海におけるあらゆる一方的な現状変更の試みに反対する。

日米両国は、 南シナ海における、 中国の不法な海洋権益に関する主張及び活動への反対を改めて表明するとともに、国際法により律せられ、 国連海洋法条約に合致した形で航行及び上空飛行の自由が保証される自由で開かれた南シナ海における強固な共通の利益を再確認した。

日米両国は、 台湾海峡の平和と安定の重要性を強調するとともに、 両岸問題の平和的解決を促す。

日米両国は、 香港及び新疆ウイグル自治区における人権状況への深刻な懸念を共有する。

日米両国は、中国との率直な対話の重要性を 認識するとともに、 直接懸念を伝達していく意図を改めて表明し、 共通の利益を有する分野に関し、 中国と協働する必要性を認識した。

危ない危ない。

中華人民共和国と台湾島。
ウクライナとウクライナ東部二州。

と書けば通じるかな?

日本はそうねぁ、ポーランドみたいなもんですかね。

ポーランドはウクライナに武器を送ろうとしてるんですよね。

ともあれ、我々日本人は自らを侵略される側と考えるのではなく、侵略する側と考えて、アメリカに距離をおく必要があると思います。

中華人民共和国からしたら台湾、香港は東ウクライナ二州なのだから、ゼレンスキーが東ウクライナに「侵攻」するような行動は別におかしくない。

ただ、アメリカは傲慢、日本はアホなので自重しているだけです。

ウクライナが核兵器を放棄したことを後悔しているが、中華人民共和国には核兵器があります。

アメリカにわけもわからず同調していると、日本の原発に核兵器ぶちこまれますよ。

アメリカは責任とらないですから。

さて、日米共同声明では「普遍的価値」なる概念がでてきますが、文章で批判していこうと思います。

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