FIIO 「K9 AKM」を衝動買いした話

2024年1月19日に発売されたFIIO製ヘッドホンアンプ「K9 AKM」を購入しました。


購入のきっかけ

以前まで使っていた据置ヘッドホンアンプからの「サーッ」というホワイトノイズが気になりだしたので、そろそろ新調しようかと思い、情報収集していた矢先にたまたま「K9 AKM」の発売案内がありました。
決して安くはありませんでしたが、求めていた要件と合致したので、勢いそのままに購入しました。
※筆者は決して音楽に造詣が深いわけではありません。
また、一個人の感想です。
そのため、見当違いのことを言っていたら申し訳ございません(予防線)

購入要件

USB-TypeC入力ができること

iPad Pro(USB-TypeC端子)で音ゲーをやるので、多少の遅延を覚悟で、良い音で楽しめたらいいなという期待をこめていました。

推奨インピーダンスに9Ωが含まれること

インピーダンス(抵抗値)について軽く触れておきます。ご存じの方は読み飛ばしてください。
基本的には、イヤホン・ヘッドホンのインピーダンス(抵抗値)が低いと

「スマホなどの低出力でも音を鳴らしやすいが、ノイズを拾いやすい」

逆にインピーダンス(抵抗値)が高いと

「ノイズは拾いにくいが、音を鳴らすにはアンプ等それなりの出力が必要」

という認識です。
(100Ωを超えると高インピーダンス、32Ωを下回ると低インピーダンスというイメージを勝手に抱いています)
普段使用しているイヤホンは、インピーダンスが9Ωと低インピーダンスのため、ホワイトノイズが入りやすいということもあり、推奨インピーダンスが低いことはマストでした。

使用環境

PC(USB-B to A) or iPad Pro第4世代(USB-C to C)
イヤホン  :SE846(第1世代)(ブライトノズル)

ケーブル  :onso 05 4.4mm

イヤーピース:SpinFit CP800-L

感想

買って良かった。

一番の懸念点だったホワイトノイズは、全く発生しませんでした。
普段はボリュームノブを10時~11時針の方向、MAXの3分の1程度でも十分な音量で楽しめます。
ボリュームコントロールの段階がかなり細かく、それでいて滑りすぎることもないため、iPadの音量調整より自分好みに設定できるのも、痒い所に手が届く仕様だと感じました。

また、TypeC入力の遅延もありませんでした。
音ゲーという遅延が致命的なゲームでも、タイミング調整の必要なく普段通りにプレイできることはあまりにも望外でした。
アンプを挟むのである程度の遅延が発生して当然だと思っていましたが、もしかしたら私の認識が違ったのかもしれません。
あえて不満点を挙げるなら、装着したTypeCは、若干力をこめないと外れないことでしょうか。
とはいえ、簡単に接続が外れるようならそれはそれで問題ですが……
自宅でいい音を聞きたい方で、この価格設定が許せるなら間違いなく推せます。

音質について

どの音域においても、まるで一音一音がはっきりと区別がつくかのような粒立ちを感じたのですが、ハイハットやシンバルのような「シャーン」といった高音域は、まさに目が覚めるような解像度で、音ゲーのタップ音やゲームのSEなどにもそれが顕著に表れていました。

推しの歌声を布教
ボーカルだけでなくどのパートも圧倒的迫力で何度も聴きなおしてしまう。
p.h.原曲自体も試聴楽曲に向いている気がする。でも、たぶんこれはバイアスかかってますね。

排熱について

私の環境では、排気口から人肌以下の温度でごくわずかに排熱風が出るくらいでした。

その他

115V仕様の本機ですが、上位機のK9 Pro ESSのレビューにも上がっていた「変圧器を通して230Vで聴く」ことで音のグレードがまたさらに上がるらしいですね。
本機にも電圧切替スイッチがあるので興味はありますが、現状で割と満足しているのと、自分の音感が導入の有無による違いを聞き取れるのか、また、電圧設定による故障も不安だといういろいろ理由をつけて見送る予定です。

よく聞く変圧器

中華製の100V→240V変圧器は手ごろな値段で試すにはもってこいですが、どうやら当たり外れが激しいみたいなのでこちらは別の意味で試されますね……
オーディオ機器の消費電力は他の家電と比較してもかなり少ない方なので、よほどのことがなければ壊れないはずですがこればかりは分かりません。

でも、なんだかんだでこの記事を書いた明日には導入しているかもしれません。オーディオ沼は深い。


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