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センス・オブ・ワンダー 森本真生さん訳を読んでの徒然

レイチェル・カーソン著のセンス・オブ・ワンダー。
森本真生さんが、訳された「ワンダー」を読み進めて、湧き上がる事を
今日は、備忘録のように、綴っておきたいなと思って。

ぜひ、文庫でもKindleでも持ち歩きたい

「ここにきてよかったね」
の「ね」が、たまらなくよかったと
インタビューされた夕刊の記事を
教えていただいた早夜。
記事を読んだら、本が届くのも、待ちきれずに、Kindleでも読み進めた。

ここからは、読み進める私の感覚を徒然に。

身体全身で自然を浴びていく感覚、風のそよぐ河川敷が好きだ。
青草の匂いが移ろう時の中で、咲いていく花々の香りと、最後の姿、終える時までの香りと色と、一つ一つのゆっくりとした振動が
私の子供時代において、どうなるのかと観察する好奇心と朽ちる、むしるなどしながら、それを哀しむという相反する矛盾を許されていた世界だったなと思う。

そして。

胸の中に一つの記憶が思い出される。

乾いて白い河川敷で拾った、黒くビカビカと光って、尖った美しいもの。

思わず、パッと素手で拾い上げると、その内の結晶の一片が私の親指に折れて刺さって入り込んでしまった。

その痛さと結晶の美しさは、夏の日差しのなかで強烈な印象を残した。

父親にピンセットで、その一片を取り出してもらい、洗って、明かりに透かすと周りが薄茶に透けて内側は、じっくりと黒かった。

後で調べてみると「黒曜石」、矢尻などに使われたその石だった。

川の水の匂い、風の生温さと日差しの暑さ、何よりも其の煌めきが
「ワンダー」
だったのだと、この森本真生さんの訳と、その後に続く「僕のセンス・オブ・ワンダー」という章を読んで
今、初めて理解できたように思う。

又、草生い茂る、青田近くの風に吹かれに行こう、私の「ワンダー」へ会いに。

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