Tetsushi Todoroki 轟哲史

『Whole MESHI Catalog』 食事は味覚だけではない。ミシュランを超え…

Tetsushi Todoroki 轟哲史

『Whole MESHI Catalog』 食事は味覚だけではない。ミシュランを超える異次元の飯の旨さを追求するnote。人肌感じる全地球飯カタログ。

最近の記事

【WMC#5 とんかつ いもや】緊張と緩和

何事もそうなんですが仕事も、プライベートでもある程度緊張感が必要だと思っているんです。今日は馬喰町にある「いもや」の話です。 とんかつ業界では名店中の名店ですので、もちろん味は折り紙付きです。毎度昼時には行列が絶えないのが相変わらずの人気です。 このお店でより美味しく食べるために是非試してもらいたいことがあります。ここのお店で重要なのは自分の耳です。お店の中はあらゆる音が鳴っています。耳をこらすと、、ご主人が揚げる油の音。お味噌汁の鍋をかき混ぜるしじみが踊る音。客が言葉短

    • 【WMC#4 全生園なごみ】全力で生きるってこと

      多摩全生園は100年以上前からあるハンセン病患者の療養施設です。今尚、ここで暮らしている方もいます。 その園内にハンセン病資料館があるのですが、館内をまわると、ハンセン病とは?当時の患者、その家族らに向けられた差別問題などマジかよ、、と思うような事だらけですが貴重な資料と共に残っています。 そんな感じで資料館や園内をぐるっと回っていると腹が減るのですが園内には『なごみ』という食堂があって、誰でも入れるのですがここが実にいいんですよね。お母さん達が元気に料理をつくっているの

      • 滋賀に恋して

        日本の一番どこが一番おすすめ?とかよく聞かれるのですが、クリティカルに答えるのは非常に難しいです。季節や天候によっても違うし気分などによっても変わるものなので。 間違いなく言えることは、日本のどこでも何かしらの魅力は必ずあるということ。どこでもです。5分携帯をいじれば必ず一つや二つ魅力的なものが見つかります。 と書きましたが、、僕の中で一つどんな時でも上位に食い込むお気に入りのスポットはあるんです。 それは滋賀です。 皆さんご存じの通り、滋賀の真ん中には琵琶湖がありま

        • 【WMC#3 上田家寿司】ご縁と寿司

          日本人のDNAに刻まれている国民食、寿司。僕は高級寿司には興味がないんです。あの独特なかしこまってる感が舌でしか味わえていないような気がして。ただ、カウンターで飲む瓶ビールはすごい好きですね。それと粋な親父はさらに好きです。一人旅の途中でふらっと予約なしで訪れてボソッと「いいよ、入りなよ」なんて言われて飲むビールなんて一生忘れられないですよね。 腹がすいていたのを察してくれてか寿司も握ってくれてこれがまた旨い。ボソッと「どこからきたの?」とか言ってくれて「ニューヨーク」って

        【WMC#5 とんかつ いもや】緊張と緩和

          世界で一番ハートフルな映像祭 | 第5回日本国際観光映像祭に参加して

          滋賀大津の北のエリア。ここはまだあらゆる人に見つかっていない僕のお気に入りの場所。そんなエリアで日本国際観光映像祭2023が開かれるって聞いた時には「まじ?」と目がテンになったのをまだ覚えています。 2023年3月14日-16日の三日間、日本国際観光映像祭は滋賀県大津市の浜にて開催。海外や日本の旅文脈の映像をそれぞれ作り手側の意見を生で聞けたり、琵琶湖を船でクルージングしたり、滋賀の魅力ある場所をエクスカーションでまわったり、最終日ラストの各賞の発表は地元の神社で行ったりと

          世界で一番ハートフルな映像祭 | 第5回日本国際観光映像祭に参加して

          【WMC#2 台湾料理 千】餃子を頼みなさい。

          餃子、この響きを聞くだけで何故でしょう。無性に食いたくなるのは。 主役にもなり得るし、助演としても存在感がピカイチ。どの飲み物とも相性が良い。こんなポリバレントな飯はなかなかない気がする。 今日は餃子にちなんだ裏原にある『台湾料理 千』の紹介です。 このお店は地下に店舗をかまえているのですが、階段を降りること5秒。そこには台北の夜市で味わえるような超ジューシーな餃子が待っています。 地下への階段がまた実に良い。千と千尋の神隠しにでてくるトンネルのような現実と異世界を繋

          【WMC#2 台湾料理 千】餃子を頼みなさい。

          【WMC#1笑味の店】笑顔の味がする飯

          近頃、お袋の味って食べたくてもなかなか食べられなくなっていませんか。 沖縄のやんばると言われるエリアに日本人のDNAに深く刻まれているであろう、お袋の味がまだ存在しているお店があるので紹介しましょう。 沖縄の北部にこのお店はあります。『笑味の店』です。 海と山の間にお店があるのですがお店の前の畑で野菜を育てていて、そこで収穫した野菜をふんだんに使って調理をしています。 地元のおばぁが作る昔ながらの沖縄料理。その料理は温かみがありとても味わい深いものです。沖縄の長寿の秘

          【WMC#1笑味の店】笑顔の味がする飯