『ドルアーガの塔』36年目の新発見“消えない呪文”怪現象のすべて
『ドルアーガの塔』が1984年に稼動開始して以来、今までずっと見つかったことのない怪現象が、36年を経た2020年11月18日、発見されました。
管理人はこの怪現象“消えない呪文”を独自に調査。そのすべてを、この記事に記します。
■“消えない呪文”とは?
条件は以下の三つ。
これにより、以下の怪現象が発生します。
■きっかけ
怪現象を見つけたのは、59階にてドルアーガを出現させるべく奮闘してる最中、うっかりウィザードの呪文を体で受けてしまったことがきっかけです。
当然、この状態では普通ドルアーガに勝てませんので、一度ミスになろうと分身ウィザードの呪文を体で受けようとしました。
この時、偶然にもギルの右と下にウィザードが同じ距離で現れ、4発の呪文を同時に受ける形になり、この怪現象が起きました。59階の分身ウィザードは必ず4体同時に現れるので、その“偶然”が起きやすい土壌だったと言えます。
■調査
おもしろい現象ですが、ゲームセンターで検証しようにも筐体を長々と占有することになってしまうので、ダメもとでWindows版(メディアカイト販売)で検証してみることにしました。
すると、なんとWindows版でも再現できました。
つまり、このWindows版がアーケード版のエミュレーション移植であることが証明されたことにもなります。
以降、この怪現象の調査はWindows版で続けることとしました。以下の調査結果も、基本的にアーケード版で再現すると見て間違いないでしょう(ちなみにNEW Ver.で発生したので、OLD Ver.でも起きると思います)。
【1】呪文は4発同時のみなのか?
55階にてウィザードの残数を減らして調節し、呪文を2発同時・3発同時で試してみましたが、いずれもミスとなりました。やはり呪文は4発同時が必須のようです。
【2】ミスにならないのなら、もう一度怪現象を起こせるのか?
“消えない呪文”発生後も、当然ながらゲームは続くので、もう一度同じ条件を揃えてみるとどうなるか?
答えは「“消えない呪文”がまた発生する」でした。時間が許す限り、同じ状況ならいくつでも発生させられると思います。
【3】ウィザード以外でも怪現象を起こせるのか?
怪現象の条件のひとつがハイパーアーマーなので、普通は52階以降しか試す機会がありません。しかし、一度ゲームオーバーになってからコンティニューで下層階を選べば、ハイパーアーマーを装備した状態で遊ぶことができます。
そこで、5階のメイジで試してみました。
答えは「メイジの呪文でも発生する」でした。
26階のドルイド4体でも再現できました。
理屈上は36階のソーサラー4体などでも再現するハズです(検証を試みましたが、なかなか4発同時に放ってくれず……)。
なお、44階のマジシャン勢揃いの場面でも試してみましたが、こちらはどうしても成功しませんでした。
静止画を見るとわかりますが、同時に出現しても呪文を放つタイミングが少しずつズラされるようで、そのせいで4発の呪文を同時に受けたことにならないようです。
さらに9階は、ドルイドとソーサラーの食べ合わせが悪すぎて(ファイアーエレメントができないように通路を残しても、ドルイドが壁を壊しまくってしまう)、とてもじゃありませんが検証になりませんでした……。
■まとめ
ドルアーガは表示系のバグが多いことでも有名で、OLD Ver.での「ナイト系を倒してエクステンド」や、NEW Ver.にも残る「ドラゴン系と同時に壁を壊す」で、画面表示がおかしくなる怪現象が知られています。
そんな中、まだ広く知られていない怪現象が残されていたことは驚きでしたし、その(たぶん)第一発見者となれたことは光栄でもあります。
ドルアーガに限らず、みなさんのお好きなゲームにも、まだまだ知られざるバグが残っているかも知れませんよ……?
■おまけ
“消えない呪文”発生後も、ギルは「盾以外で呪文を受けた状態」であるため、とりあえずドルアーガと戦うところまでは進めます。
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