見出し画像

ドルアーガ情報勝手にファクトチェックマガジン2022年10月号

■ファクトチェック、始めます

noteの記事を書いてはいるものの、仕事の忙しさもあって遅々として筆が進みません。
そこで、もう少し手軽に書ける記事を書いてみようと思い、この企画を思いつきました。

たびたびネットでドルアーガについてエゴサしてますが、たまに間違った認識を書かれている方をお見かけします。
とはいえ、見ず知らずの方にいきなり訂正文を送りつけるのも、そこまで目くじら立てるかという話。かといって誤解を誤解のまま放置しておくのも、なんだか腑に落ちません。

そこで、このnoteを使って、勝手にファクトチェックを始めてみることにしました。もちろん特定の個人を貶める意図は毛頭ありませんので、必要な箇所だけの抜粋となります。
なお、ここではあくまで「事実誤認とおぼしき認識」のみを採り上げますので、個人の意見・感想(例:ドルアーガはクソゲー)はスルーします。「現代ならドルアーガはクソゲー」って、遠藤雅伸さんご自身でも仰ってましたし。

■その1

僕は昔の名人で特にすげーなぁ。って思うのは、ファミコン版ドルアーガの塔をプログラミングした大堀師範代さん。

のっけからですが、どうだったっけ……。
いや、大堀師範代こと大堀康祐さんが、ファミコン版『ドルアーガの塔』に関わっていたのは事実です。ただプログラムまでやっていたかどうか……。

といいますのも、ファミコン版『ドルアーガの塔』ではエンディングにスタッフロールが流れますが、その時の役職はこう書かれています。

「GAME ANALYZER」

この「GAME ANALYZER」、今で言うデバッガーやテストプレイヤー、あるいはアドバイザーに相当するのでは……と思います。
なおスタッフロール上では、他のプログラム系の担当に大堀さんのお名前はありませんでした。もし大堀さんのインタビューなどでプログラムを担当していたという言及がありましたら、管理人の見識不足ということになりますが……。

ところで、GAME ANALYZERのTEZUKA、OHHORI、FURUTAのお三方。「OHHORI」はもちろん大堀さんのことです。
その後ライター活動、サイトロン・アンド・アート社への入社、ゲームソフト開発を経て、株式会社マトリックスを創業。現在もゲーム業界で活躍なさっています。

「TEZUKA」は株式会社スタジオベントスタッフの手塚一郎さんのこと。
ミニコミ誌『BGM』の発行で名を馳せ、後に『マイコンBASICマガジン』ライターの道に進んだのは大堀さんと同じです(余談ですが『BGM』をともに発行した見城こうじさんも、共にベーマガライターを経て、後にナムコに入社しゲーム開発の道に進みます)。その後は小説家・シナリオライターとして活躍し、小説『偽りの月 ザ・ナイトメア・オブ・ドルアーガ 不思議のダンジョン』も執筆しております。

最後の「FURUTA」は、かの有名な世界で初めて『ドルアーガの塔』を解いた人、フルタヒデトさんです。
早稲田大学在学中、稼動からわずか2週間後にクリアを達成しました。ほぼ独力で解き明かしたとも言われており、その腕を買われてファミコン版の開発のお手伝いに参加したようです。
その後は『イシターの復活』で、モンスター配置を担当。スタッフロールにもお名前が載っています(すみません、アケアカ版イシターはまだ買っていないので、画像はナシです)。

しかし、これを最後にフルタさんはゲーム業界から離れ、またプレイヤーとしての活躍も聞かれず、ぷっつりと消息を絶ってしまいます。
今どこで何をなさっているのか……もはや伝説の方ですね。

■その2

ナムコゲームミュージック2アナログレコードにドルアーガの塔の曲全部入ってるんだけど、短いんだょなぁ

惜しいです。
『ドルアーガの塔』の楽曲が入っている音楽作品は『ザ・リターン・オブ・ビデオ・ゲーム・ミュージック』(アルファレコード)です。

ミュージシャンの細野晴臣さんが『ゼビウス』のファンで、雑誌『ログイン』の企画で遠藤さんとの対談が実現。その席でゲームミュージックについても盛り上がり、後にアルファレコードよりアルバム『ビデオ・ゲーム・ミュージック』のリリースに至った……という流れになります。
その後、細野さんによるアレンジ中心の『スーパーゼビウス』が発売され、そしてこの『ザ・リターン・オブ・ビデオ・ゲーム・ミュージック』は細野さんの手を離れて制作されました。1985年のことです。

『ドルアーガの塔』のほかに『グロブダー』『ディグダグII』『ギャプラス』などが収録されており、歴史的名盤として知られております。

そして、それとは別に『ナムコ・ゲーム・ミュージックVOL.2』というアルバムが存在します。
こちらは1987年発売。同じアルファレコードですが、こちらは「G.M.O.レコード」というゲーム音楽専門レーベルからのリリースになります。

メインはジャケットにもある『妖怪道中記』で、ほかにも『ワンダーモモ』や『スカイキッド』『モトス』などを収録。残念ながらドルアーガとは無関係となります。

ただ、どちらのアルバムも、2000年代に入り「サイトロン・ディスク」より復刻されております。
また、ドルアーガのサウンドトラックについては、iTunes Storeにて販売されております。これが現在一番手に入れやすい音源でしょう。

……という感じでお届けしましたファクトチェック。

また来月……があるか否かは、ネタ次第!?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?