ナカミチの道

ナカミチを蒐集してます。所有モデルは140種の175台で現在も増殖中。ナカミチが縁でオ…

ナカミチの道

ナカミチを蒐集してます。所有モデルは140種の175台で現在も増殖中。ナカミチが縁でオーディオ誌、ラジオ番組に出演、コラムに寄稿、元ナカミチの方々とも繋がりました。こちらでは、ナカミチに関することを綴っていけたらと思っています。

マガジン

  • ナカミチの考察

    ナカミチのプロダクトに関して、開発背景、技術、機能など多視点で堀り下げた記事を集約したのが、こちらのマガジンです。基本的に各回1つのモデルを取り扱います。

最近の記事

二足の草鞋

はじめに FBでは紹介させて頂いたのですが、今年の2月からナカミチのメンテナンスサービス業(個人事業主)と併せて、JBLのレストア、カスタム業を営む「Kenricksound」でネットワークエンジニアとして参加させて頂いております。 担当する仕事について Kenricksoundでの私の仕事を少し紹介します。 レストア、カスタムでは大まかに分類して2種類あります。ひとつはオーソドックスレストアといわれるもので、部品は劣化していれば交換しますが、オリジナル同等品が基本で、

    • ステレオ時代neo VOL.6

      早いもので以前ステレオ時代neo VOL.5をご紹介させて頂きましたが、今回は次号であるVOL.6が発刊されましたのでご紹介です。 前号では元ナカミチであり元ソニーのエンジニアだった河内さんがナカミチのサイレントメカについてその設計秘話を明らかにするという内容でしたが、今号ではその後のソニー在籍時の業務用CDトランスポートの開発からスタートしています。エンジニアとして、優秀な方はどこに移っても、どんなプロジェクトにおいても良い仕事をされているということを改めて認識した次第で

      • System-Oneの続編

        前回System-oneについて投稿させて頂きました。最後に課題として専用タイマーが未入手であるものの、ラック以上に入手困難であることは間違いなく、半ば締めていたのですが、ラッキーな事にその専用タイマーを入手する事が出来たのです。 調べてみると、専用タイマーのモデル名はDS-100でもDS-200ではありませんでした。 正式名称はSystem one program timerです。 ナカミチには珍しい数字が含まれないモデルで、数多あるモデルの中でも数モデルしかありませ

        • System-Oneについて

          以前より出物を探しておりましたが、漸くこの度海外で見つけられることが出来て、System-Oneのラック(SR-100)が到着しました。 少し、このSystem-Oneについて説明する必要がありますね。このSystem-Oneはナカミチ600シリーズをマウントするためのラックと併せてSystem-Oneという呼称です。ラック単体としての型番はSR-100。販売時の価格は25,000、組み込みのオーディオタイマーの価格が23,500でした。このラックの存在を知ったのは600シ

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        • ナカミチの考察
          20本

        記事

          ステレオ時代neo VOL.5

          今回は、7/3に発刊されたステレオ時代neoVOL.5についてのご紹介です。 私はこれまでナカミチに魅せられて三十年以上、意識して蒐集を始めてから十数年経ちます。 その蒐集を進める中で、ご縁から多くの方々と繋がることが出来ました。その中には元ナカミチの方々も居られて、さらにはナカミチ・サイレント・メカのご設計をされた方が居りました。ナカミチのカセットデッキといえば、自分の中ではサイレント・メカが他社では決して真似のできない非常に優れたメカであるという認識です。1000/7

          ステレオ時代neo VOL.5

          ステレオ誌2024年7月号に掲載

          今回は、6/19に発刊されたステレオ誌の最新号である7月号にインタビュー記事が掲載されましたのでご連絡です。 ネタバレになるので、内容について詳しく紹介することは出来ませんが、20年以上ナカミチに拘ってきたナカミチマニアとして、ナカミチのカセットデッキのコストパフォーマンスというテーマでインタビューして頂きました。 有難いことに、最近はナカミチコレクターという肩書で取り上げらえる機会も増えたのですが、TN-SoundTechとしては若葉マークの初心者です。 先日ステレオ

          ステレオ誌2024年7月号に掲載

          入手をお薦めします

          私、今更ですがナカミチ、それもDRAGONに嵌ってます。ずっと前からナカミチ好きなのですが。。。 というのも、私がはっきりと自覚をもって集め出したころは、某オークションに偶にしか出品されなくて、ウォッチリストに登録して出品されたタイミングを逃さない様にしていました。それが、此の所数多く出品されているのです。終了しても次々と追加され、常に6台以上をキープしてます。異常です。この状態は、且つてのオーディオ全盛期に働き盛りだった方が高齢になりご自身で断捨離、またはご家族の方が出品

          入手をお薦めします

          [ナカミチの考察(VOL.20)]  1000p/1000(DAT) - 世界最高のデジタルオーディオレコーダーを目指して開発されたデジタルオーディオプロセッサーとDATトランスポート

          今回は、世界最高のデジタルオーディオレコーダーを目指して開発されたデジタルオーディオプロセッサーとDATトランスポートと組み合わせてアナログデッキの最高峰を超える最高の音質を追求して開発されたデジタルオーディオレコーディングシステムの紹介です。 以前「ナカミチの考察」VOL.15の1000mbで1000p/1000DATについて今後取り上げますとお約束しておりました。 DATトランスポートの1000はカセットデッキの1000と同じモデル番号なので、以降1000DATと表記

          [ナカミチの考察(VOL.20)]  1000p/1000(DAT) - 世界最高のデジタルオーディオレコーダーを目指して開発されたデジタルオーディオプロセッサーとDATトランスポート

          TN-SoundTech整備品の販売開始

          本日は宣伝です。 先日、こちらの投稿でステレオ時代neoVOL.4に掲載された旨をご紹介させて頂きました。 なので、誌面でもnoteでもステレオ時代さんのWebサイトでTN-SoundTech整備品を販売することを告知したのですが、実際に販売ページが更新されて、購入が可能になりましたので改めてご連絡致します。 ステレオ時代公式HP 販売ページ 今回は、販売商品について補足説明をしたいと思います。 各モデルの作業項目は以下の通りです。 ・CDPlayer2 マガジ

          TN-SoundTech整備品の販売開始

          ナカミチの考察(VOL.19) 700ZXL - 1000ZXLに続くNO.2のポジション

          VOL.6ではナカミチのカセットデッキの最高峰である1000ZXLを取りあげました。今回は次席ポジションである700ZXLを取りあげます。 はじめにこの700ZXLというモデルは、最高峰の1000ZXLと機能的には肉薄するものがありますが、1000ZXLは機能をパネルデザインにそのまま投影したメカメカしいプロ向けのツール、片や700ZXLは使用頻度の低いスイッチはシーリングパネル下に隠すというスタイリッシュでホームユース向け。一言で表すと「剛と柔」。それは基調色でも黒とシル

          ナカミチの考察(VOL.19) 700ZXL - 1000ZXLに続くNO.2のポジション

          ステレオ時代neoVOL.4に掲載

          以前の投稿で新ナカミチ館を取りあげて頂いた雑誌について紹介しました。 今回は、昨日2024/4/5に発刊されたステレオ時代neoの最新号VOL.4にインタビューされた記事が掲載されましたのでご連絡です。 これまでは、すべてナカミチコレクターという肩書の個人として取り上げて頂いたのですが、TN-SoundTechの代表としては今回初となります。 詳細は、お手に取って読んで頂きたいので割愛しますが、一番大事なトピック部分をこちらでもご紹介します。 それは、ステレオ時代さん

          ステレオ時代neoVOL.4に掲載

          動態保存の勧め

          今回は、ナカミチのカセットデッキを長持ちさせるためのヒントについてご紹介したいと思います。 使う前にクリーニング 使っていると磁性体の剥がれなどにより、ピンチローラー、キャプスタン、ヘッドが汚れます。 汚れたまま使用していると、テープ走行が不安定となり、テープがテープガイドを超えてジャミングする可能性が高くなります。 また、劣化したテープや低品質のテープは使わない方が良いでしょう。 長尺テープ ナカミチの取扱説明書にも記載されていますが、C90以上のテープなどのテープ

          動態保存の勧め

          ホームページについて

          先日、有難い事にSatoshi Horibeさんが記事にして紹介して頂きましたが、自分のホームページですから、自分でもアナウンスしないといけませんし、ホームページの情報を補足する意味で記事にしたいと思います。 今回の事業化にするにあたり、出来るだけ他との競合を避けたいということがキーとなります。 そのため、ナカミチに特化したサービスで、対応機種も1000ZXL-Limited、1000ZXL、700ZXL、700ZXEの4モデル、修理ではなくメンテナンスというかなりターゲ

          ホームページについて

          ナカミチの考察(VOL.18) RX-505 - ヘッドが廻らない録再オートリバース

          以前にNAACメカ搭載のオートリバース機であるDRAGONを取りあげましたが、今回は録再オートリバース機のRX-505を取りあげます。 はじめにタイトルでも触れていますし、DRAGON掲載回でも紹介しましたが、DRAGONはオートリバース機なのですが再生のみオートリバースで録音時はワンウェイ機であり、オートリバースで録音再生できるモデルはRX-505になるのです。 コロンブスの卵他社のオートリバース機は録再ヘッドの2ヘッド又はコンビネーション3ヘッドともにヘッドを回転させ

          ナカミチの考察(VOL.18) RX-505 - ヘッドが廻らない録再オートリバース

          ナカミチのノベルティについて

          今回はナカミチの考察はお休みして、箸休め的にナカミチのノベルティを紹介したいと思います。 はじめに私はオーディオ全盛期にナカミチ以外にS社、P社、K社の製品を愛用しておりましたが、ノベルティを頂けるチャンスはほぼありませんでした。ナカミチを蒐集する様になってから、当時は存在すら知らなかったアイテムを入手することが出来ました。 ステーショナリー関連ステーショナリー関連はノベルティの定番ですよね。 ボールペン、万年筆、ペンスタンドがあります。 ペンスタンドですが、ロゴはB&

          ナカミチのノベルティについて

          [ナカミチの考察(VOL.17)]580 - サイレントメカ初搭載機

          トライ・トレーサー1000を始めとするナカミチブランドでのメカを第一世代とすると第二世代となるサイレントメカは三協メカ搭載モデル発売後も併売されることとなります。今回はそのサイレントメカ初搭載機となる580を取りあげたいと思います。 はじめにトライトレーサーことナカミチ1000はナカミチブランドとして最初のカセットデッキでデビューは1973年でした。弟分としてデザインコンシャスな700が登場、その後はピアノキー操作型の2ヘッド機である500、600、ポータブル機の550、3

          [ナカミチの考察(VOL.17)]580 - サイレントメカ初搭載機