映画・アニメをレビューしている、飛田カオルのnote

MUDDY WALKERS管理人、飛田カオルのnote。 気のむくまま、映画・アニメの…

映画・アニメをレビューしている、飛田カオルのnote

MUDDY WALKERS管理人、飛田カオルのnote。 気のむくまま、映画・アニメの感想などを書いています。「機動戦士ガンダム」全話レビュー完走しました。 本サイト: https://www.muddy-walkers.com/

マガジン

  • レビューBOX:映画、本の感想まとめ

    映画や本の感想、レビューをまとめています。

  • 機動戦士ガンダム 全話レビュー

    1979年4月7日~1980年1月26日にかけて、全43話がテレビ放映された「機動戦士ガンダム」全話のレビューです。レビュアーは飛田カオルです。各話コメントの最後に、推測される戦場の場所を示しています。

  • 飛田カオルの二次創作

    機動戦士ガンダム(初代)をベースに、その後の世界を描いた二次創作小説がメインです。

  • 宇宙戦士バルディオス 全話レビュー

    1980年6月30日~1981年1月25日にかけて、全31話がテレビ放映された「宇宙戦士バルディオス」全話のレビューです。テレビ未放映(タイトルに☆のついたもの)を含みます。アマゾンプライムで視聴してレビューしました。レビュアーは飛田カオルです。

  • 地球(テラ)へ… 全話レビュー

    2007年4月7日~2007年9月22日にかけて、全24話がテレビ放映された「地球(テラ)へ…」全話のレビューです。アマゾンプライムで視聴してレビューしました。レビュアーは飛田カオルです。原作は竹宮惠子によるSFマンガで、1977年から1980年にかけて連載され、同年に劇場アニメとして映画化されています。本作は実に27年ぶりの再アニメ化で、初のテレビアニメとなります。

最近の記事

アニメレビュー:推しの子(シーズン1)〜オタクから生きることを赦されなかった「推し」の子どもが、復讐を果たす‥‥のか?と思ったらどんどん話しが逸れてゆき‥‥核心にたどり着くことはできるのか?

ストーリー  アイドルグループ「B小町」のセンター、アイの熱狂的なファンである雨宮吾郎と天童寺さりなは、とある地方都市の病院の医師と患者。雨宮は産婦人科医、さりなは不治の病で幼少の頃からずっと病室で過ごしていた。雨宮は研修医の頃からこの病院におり、さりなとはアイのファンという共通項でつながっていた。ある日、その病院にアイ本人が受診しに来てそのまま極秘入院する。出産するためだった。ファンとして衝撃を受けた雨宮だが、医師として全力を尽くそうと決意する。しかし出産間近となったその

    • 映画レビュー:地雷を踏んだらサヨウナラ(1999)戦場カメラマン・一ノ瀬泰造の足跡を追いつつ、彼がアンコールワットを追い続けた理由を心に刻む

      ストーリー  1972年4月。一ノ瀬泰造(浅野忠信)はフリーランスの戦場カメラマンとして、カンボジア内戦の戦場にいた。小隊と行動をともにし、戦闘が開始されると、銃弾が飛び交う中、カメラを構えてシャッターを切り続ける。その恐れを知らない姿は、同業のティム・ヒル(ロバート・スレイター)を驚かせるほどだった。しかし写真の腕は今ひとつで、ティムのネガは150ドルで売れたのに、泰造のネガは10ドルにしかならなかった。ティムは彼に、戦場で危険を感じ取る能力が欠けている、と忠告する。泰造

      • 【考察】ガンダムは「勧善懲悪ではなかった」は本当か、あるいは、アムロは何のために戦ったか

         「機動戦士ガンダム」は当時、何がそんなに衝撃的で新しかったのか、を語る時、よく目にするのが、次のような言葉です。  これは確かにそう言えるのですが、そもそも、今のZ世代(笑)に勧善懲悪ではないと言ったところで、ピンとこないと思います。今ではそういうストーリーはごく普通にある、ということもあります。  では勧善懲悪とは何か。悪を懲らしめ善を勧めるという意味で、ガンダム放映当時には、テレビ番組のあるジャンルを担っていました。それが「時代劇」と「刑事ドラマ」です。  例えば「

        • もし打ち切りになっていなかったら、「機動戦士ガンダム」37話から52話はどんな展開になったか?

          全52話の予定が打ち切りになり、43話で完結した「機動戦士ガンダム」 「機動戦士ガンダム」は、1979年4月7日から1980年1月26日にかけて、全43話がテレビ放映されました。  しかし、当初全52話だったところ、視聴率の不振や玩具の売り上げの伸び悩みが原因で打ち切りとなり、43話に短縮されることになったのは、よく知られているところです。  他にも、打ち切りになったアニメ番組はありますが、「機動戦士ガンダム」の場合は、突然中途で話が終わるのではなく、きちんと描くべきテーマ

        アニメレビュー:推しの子(シーズン1)〜オタクから生きることを赦されなかった「推し」の子どもが、復讐を果たす‥‥のか?と思ったらどんどん話しが逸れてゆき‥‥核心にたどり着くことはできるのか?

        マガジン

        • レビューBOX:映画、本の感想まとめ
          54本
        • 機動戦士ガンダム 全話レビュー
          50本
        • 飛田カオルの二次創作
          19本
        • 宇宙戦士バルディオス 全話レビュー
          19本
        • 地球(テラ)へ… 全話レビュー
          24本
        • Another tale of Z 第三部 ガイア編
          1本

        記事

          【考察】機動戦士ガンダム「テレビ版」と「劇場版」の違いは、何を生んだか

           テレビ版「機動戦士ガンダム」に対して、劇場版三部作はダイジェストという位置付けであるが、劇場版「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙」をみてみると、単なるダイジェストではなくセリフ等にテコ入れがされている部分が目立つ。主としてシャアとララァの関係、そしてシャアの目的意識である。どこが違うのか、変えたことで何が変わったのか、ということを少し考察してみたいと思う。 注目した変更点(1)ララァに素顔を見せているシャア テレビ版第34話「宿命の出会い」  ホワイトベースとコ

          【考察】機動戦士ガンダム「テレビ版」と「劇場版」の違いは、何を生んだか

          機動戦士ガンダム 全話レビュー第43話 「脱出」 (最終回)

          あらすじ ガンダムが血路を開きモビルスーツ隊が宇宙要塞ア・バオア・クーにとりついた。しかし激戦の中、ホワイトベースはエンジンをやられて着底、白兵戦に突入する。アムロはジオングに直撃を加えるが、シャアは頭部コクピットを分離させて離脱、ガンダムの頭部を破壊する。メインカメラがやられたまま、要塞内部に入り込んでいくアムロには、そのとき本当に倒すべき敵が見えていた。 脚本/星山博之 演出/関田修 絵コンテ/斧谷稔 作画監督/山崎和男  コメント とうとう、ここまで来てしまった。

          機動戦士ガンダム 全話レビュー第43話 「脱出」 (最終回)

          映画レビュー:Winny (2023) 〜天然な天才プログラマーに翻弄されつつ魅了されてゆく弁護士、彼らの戦った相手は一体なぜWinnyを敵視したのか?が見終わったあと静かに腑に落ちてきた

          ストーリー  ファイル共有ソフト「Winny」を使って違法にコピーしたゲームのデータをアップロードしたとして、京都府警が群馬県高崎市と愛媛県松山市で、それそれ1名を著作権法違反の容疑で逮捕した。京都府警ハイテク犯罪対策室の北村(渡辺いっけい)は、東京在住のWinnyの開発者、金子勇(東出昌大)に任意同行を求め、Winnyの開発を中止することに同意させ、誓約書を書かせる。書き方がわからないという金子に、北村は自作の文章を示し、それを書き写させた。文意に疑問を抱く金子だったが、

          映画レビュー:Winny (2023) 〜天然な天才プログラマーに翻弄されつつ魅了されてゆく弁護士、彼らの戦った相手は一体なぜWinnyを敵視したのか?が見終わったあと静かに腑に落ちてきた

          機動戦士ガンダム 全話レビュー第42話 「宇宙要塞ア・バオア・クー」

          あらすじ  ギレンは最終決戦に向け演説する。一方の連邦軍は、総司令であるレビル将軍と多数の艦艇を失って大混乱に陥るが、ルザルを旗艦とし、残存戦力をまとめてア・バオア・クーに進攻してゆく。シャアは、「ガンダムを倒すためにはニュータイプの可能性のあるものを一人でも多く戦場へ投入する」というキシリアの方針にしたがい、ニュータイプ用の試作機ジオングに搭乗。打倒ガンダムに向けて、最後の決戦に臨む。 脚本/星山博之 演出/藤原良二 絵コンテ/斧谷稔 作画監督/中村一夫 コメント

          機動戦士ガンダム 全話レビュー第42話 「宇宙要塞ア・バオア・クー」

          機動戦士ガンダム 全話レビュー第41話 「光る宇宙」

          あらすじ  デギン公王は極秘裏に和平交渉に乗り出していた。しかしこの動きは逐一ギレンに報告されていた。ギレンは連邦軍の侵攻を前に、ソーラシステムの掃射準備を進めてゆく。キシリア麾下の艦隊と接触した連邦軍は、艦隊戦に突入。ララァもエルメスで出撃した。ガンダムのアムロはこれをすばやく感知して意識を集中、サイコミュ兵器であるビットを次々に破壊してく。しかしそのときアムロの意識がララァをとらえる。 脚本/松崎健一 演出/貞光紳也 絵コンテ/斧谷稔 作画監督/ コメント  第

          機動戦士ガンダム 全話レビュー第41話 「光る宇宙」

          機動戦士ガンダム 全話レビュー第40話 「エルメスのララァ」

          あらすじ  連邦軍は、ア・バオア・クーとグラナダを結ぶジオンの最終防衛線を突破する「星一号作戦」の準備を着々と進めていた。そのころジオンでは、コロニー<マハル>の住民150万人が強制退去させられていた。このコロニーを、最終兵器「ソーラシステム」として使用するというのだ。この動きに対する報告を受けたキシリアは、ギレンの言動の裏にひそむ野心に疑惑をいだく。 脚本/荒木芳久 演出/関田修 絵コンテ/斧谷稔 作画監督/ コメント  34話「宿命の出会い」から6話を経過して、

          機動戦士ガンダム 全話レビュー第40話 「エルメスのララァ」

          画像生成AIを使ってみたら・・・

           まずは、ヘッダー画像を見てほしい。これは何だろうか。おそらく10人中10人が、こう答えるだろう。「ガンダムだろ?」と。  だが、違うのだ。  私が1日出かけている間に、連れ合いが、画像生成AIを試しに使って、どんな画像ができたかを見せてくれた。そのうちの一つが、ヘッダー画像であるが、トリミングしない全体は、次のようなものであった。 「ジオン軍」と入力したら、生成された画像  正直、爆笑してしまった。ジオン軍が、ガンダムに出てくる軍隊というのは認識していそうだが、いろい

          機動戦士ガンダム 全話レビュー第39話「ニュータイプ、シャリア・ブル」

          あらすじ  連邦軍の拠点となったソロモンでは、どこからともなく攻撃を受けるという奇妙な事態に遭遇していた。一方、ジオンではギレン総帥が「木星帰りの男」シャリア・ブルと謁見。彼をニュータイプ戦士としてシャアのもとへ送り込もうとしていた。フラナガン機関を設立してニュータイプの戦力導入を進めるキシリアを牽制するためである。シャアと合流したシャリア・ブルは、早々に専用モビルアーマー、ブラウ・ブロを始動させる。 脚本/山本優 演出/久野弘 絵コンテ/    作画監督/ コメント

          機動戦士ガンダム 全話レビュー第39話「ニュータイプ、シャリア・ブル」

          機動戦士ガンダム 全話レビュー第38話「再会、シャアとセイラ」

          あらすじ  マ・クベのギャンを討ち取ったアムロは、シャアの新型MSゲルググの急襲を受け格闘戦になるが、試作段階のゲルググは本調子でなく、シャアは偽の爆発を起こして戦線を離脱、脱出を図った。一方ホワイトベースはらジオンのチベと対峙していたが、ワッケイン司令の艦が砲撃戦に入ったのをうけ援護に動く。その後アムロ救出のためテキサスコロニーに進入すると、オムル、ジョブ・ジョンとセイラがバギーに乗って探索に出るが‥‥ 脚本/松崎健一 演出/藤原良二 絵コンテ/    作画監督/ コ

          機動戦士ガンダム 全話レビュー第38話「再会、シャアとセイラ」

          機動戦士ガンダム 全話レビュー第37話「テキサスの攻防」

          あらすじ  ホワイトベースはソロモンの残存戦力を掃討するため、テキサスゾーンに入った。そこには月面のグラナダ基地から出ていたマ・クベの艦隊とザンジバルのシャアがいた。ホワイトベースと遭遇したマ・クベは自らギャンで出撃。巧妙な罠をしかけて、アムロのガンダムをテキサスコロニーに招き入れる。シャアにつきそわれ、荒野でその戦いを見守っていた少女ララァは、今まで経験したことのない共振を感じていた。 脚本/山本優 演出/貞光紳也 絵コンテ/    作画監督/中村一夫 コメント

          機動戦士ガンダム 全話レビュー第37話「テキサスの攻防」

          映画レビュー:ゴジラ-1.0(2023)〜それは、日本が経験した厄災と復興、その間で置き去りにされた人々のトラウマとの対決だった

          ストーリー  第二次世界大戦末期の1945年、神風特攻隊の飛行士だった敷島浩一(神木隆之介)は、搭乗機の零戦が故障したと言って、大戸島にある整備隊の基地に不時着する。敷島の機体を点検した整備兵の橘宗作(青木崇高)は、どこにも不良箇所を発見することができず、敷島が特攻を逃れるため嘘を言っているのではないかと疑う。  その夜、敷島は海辺で不思議な光景を見る。深海魚が多数、浜辺に浮いて漂っているのだ。すると突然、巨大生物が彼らの基地に襲いかかってきた。橘は敷島に、零戦の20ミリ機

          映画レビュー:ゴジラ-1.0(2023)〜それは、日本が経験した厄災と復興、その間で置き去りにされた人々のトラウマとの対決だった

          ドラマレビュー:どうする家康〜船頭多くして船山に上る 本当は一体どうしたかったんだ、家康?と言いたくなった

           年の瀬も迫ってきたので、2023年に見たドラマを振り返って、レビューを記しておこうと思う。今回は定番のNHK大河ドラマ「どうする家康」を取り上げる。  徳川家康を主役に据えた大河ドラマといえば、滝田栄が家康を演じた「徳川家康」(1983)と、津川雅彦が徳川家康を演じた「葵 徳川三代」(2000)に次いで3作目ということになる。戦国三英傑が登場する大河ドラマは数多いが、中でも家康は、その生涯が75年と当時としてはかなりの長命で、しかも織田信長と同盟を結び、豊臣政権の中では五

          ドラマレビュー:どうする家康〜船頭多くして船山に上る 本当は一体どうしたかったんだ、家康?と言いたくなった