見出し画像

LA(高校生哲学対話)授業

noteは昨年12月に始めたばかりで、その使い方として、すでに書いた文章のアーカイブ用という位置づけをしていたのだけど、それに備忘用という用途を加えようと思う。今日は昨日行われたLA(高校生哲学対話)授業について。

この授業の概要は以下

◆LA(リベラルアーツ)が目指すこと

<授業内容>
・開講は4~7月のみ *最終は7月7日
・リベラルアーツは「自由を獲得するための知識」の意味
・毎回テーマごとに現代の論点解説と対話
・予定されるテーマ
 意識と認識
 存在と時間
 言葉と思考
 文学と芸術
 近代合理主義と科学
 知識と身体
 善悪と法
 権力と国家
 資本主義と世界システム論
 ダイバーシティ
 偶然性

※あくまで予定。無理やり「終わらせる」ために進むことはないので、できるところまでで。
 
<効果>
・自身を他者化(メタ化)する訓練になる
・創造の源にあるものを体得できる
・学問(理系・文系)と知識の基礎付け・位置づけがわかる
・現代文の読解に圧倒的効果
・自身が進むべき道を(ある程度)見定められるかも


こうやって書き出すとなかなか凄そう。というわけで、今年度開講のLA(高校生哲学対話)授業は全10回(7/7まで)程度の短期講座。

昨日、初回が行われた。とにかく参加生徒たちの理解と反応がよすぎていきなり神回になった。参加者たちの頭と心の震えがダイレクトに伝わってきて興奮する。動画に撮って永久保存版にしたい内容だった。でも、こういう震える授業がきっと世界のあちこちでアーカイブされることなくそのときだけの一回性のものとして瞬間的に存在して、そして何の形を残すこともなく消えていっているのだ。その一つになれて嬉しい。

内容はいかにして「科学」は始まったか。タレスの自然哲学、ピュタゴラスの形而上学、ヘラクレイトスのピュタゴラス批判、ソクラテスとプラトンのイデア論、観念論と唯物論、カントの現象と物自体、感性・悟性・理性、超越論的なもの、コペルニクス的転回、主客二元論、物神二元論、具象・抽象・捨象。

発言する生徒たちは表面をなぞるのではなく、自分の言葉で語り直してみるということにチャレンジできていてほんとうにすごい。想像をはるかに超えてくる。4年も5年も付き合ってきた子供たちなのに、彼らの新しい面が垣間見えるのもすごい。そんなに面白かったの!?知ってたけど知らなかったよ。一方で、発言しない生徒に対しても「何も引け目を感じないでほしい」と話した。いま考えてみてるならそれでいいじゃんと。マジでそれでいい。

生徒たちが古典を読む足がかりをつかむことも期待している。というか、すでにつかんでいると思う。

この記事が参加している募集

新生活をたのしく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?