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介護福祉士国試、科目ごとの「パート合格」導入 厚労省 実務経験ルート負担減へ検討・・・という記事の紹介です。

受験者数が減少傾向にある介護福祉士の国家試験について、厚生労働省は今月からルールの見直しに向けた有識者会議を新たに立ち上げる。【Joint編集部】

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なんで受験者数が減少しているのかという原因については分析した上でのルール見直しかとは思うのですが、一度厳格化して受験者数が激減した経過を考えると、見通しが甘いというか、そもそも受験要件を厳しくした理由についてどうだったのか・・・という部分の評価も必要と思うんですよね。

介護現場で働きながら資格を目指す人が挑戦しやすくなるよう、複数科目ごとに合否を判定する「パート合格」の導入を検討していく。例えば、2回目以降の受験時に合格できていないパートの学習のみに専念できる、といったメリットを想定している。

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なんだろう・・・別に反対するわけじゃないんですけど試験ってそういう感じでいいのだろうか・・・というそもそもの疑問があるし、国家資格の試験でそういう感じでいいんだ・・・という感じもあります。

だったら試験ルートをなくして養成校ルートのみにして、きちんと基礎的な学習や実習も一律に受けた上で資格が取れる、それを働きながらでも入学して勉強できるような工夫をした方が国家資格の質を考えた時には良さそうな気がします。

医師や看護師やリハビリ関係の資格もそうなんですけど、ちゃんと一定の学力と同じ基準の学問を学習して、その中で基準以上の知識が担保できた上で受験して資格を取得しているわけで、本来なら介護福祉士もそうあるべきだと思っていて、現場で走りながら専門的な知識や常識を学ばせるには、そもそもの指導者の養成も出来ていないし、基礎的な知識や技量がバラバラの状態の職員を一人前の専門職に育て上げていくのを、現場の仕事をこなしながら個別の習得状況に合わせて指導できる環境やシステムの構築は本当に難しくて、そもそもそういう部分が介護職不足や定着率の低さにも繋がっているようにも思っているので、なんか微妙な感じの検討になっていきそうな感じだなぁ・・・というのが正直なところです。

導入時期の見通しはまだ明らかにしていない。受験者の負担を減らして資格取得を後押しすることと、介護福祉士の知識・技能の低下を防ぐことの両立が課題となる。

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知識や技量って、資格を取ったからといって一定基準以上を維持できるかというとそうではなくて、継続的に反復したりアウトプットしたり常に自己覚知した上で新しい情報を得るような自発的な動きをしたり、そういう環境に自分を置かないと知識や技量の維持は難しいと思うんですよね。

よく言われますけど、資格は取るのがゴールではなくて、取ってからがスタートだと思っていますけど、厚労省としてはそういう感覚ではなさそうな感じですね。

目的は人材の確保だ。介護福祉士国試の昨年度の受験者数は7万4595人。3年連続の減少となり、ピーク時(2014年度)の半数以下にまで低下した。地域の介護ニーズが更に拡大、または複雑化していく今後を見据え、サービスを支える専門職の不足を懸念する声が多い。

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なんどか記事でも書きましたが、個人的にはこれだけ社会問題になっている少子高齢化の中で、少しでも介護の仕事を身近な事にしてもらうためには、義務教育中に初任者研修の修了くらいの取り組みは必要と思います。

学生のアルバイトの段階で介護現場での就労体験が出来るというのは大きな機会になると思いますので、自分の将来の進路を検討する上で、そういう経験というのは重要と思いますし、必要最低限、介護現場に出れる知識を今後の日本を担う国民が習得している事で、地域包括ケアとか様々な業界で高齢者に対応できる対応力や家族介護に対する共感や理解などが拡がって働きやすくなりそうだし、高齢者も地域で暮らしやすい工夫など沢山の工夫や取り組みが進んでいきそうな気がするんですよね。

どうせ今すぐに介護職が増えるはずがないので(思い切った取り組みをしない限り)、そうであればこれから10年後20年後100年後の未来に向けた対策を取った方がよさそうな気がします。

厚労省が検討する介護福祉士国試のパート合格の導入は、介護現場で働きながら資格を目指す「実務経験ルート」が主なターゲットだ。ここは受験者数が多く、より挑戦しやすくすれば一定の効果が見込める。日本人はもちろん外国人にとってもハードルが下がり、ひとりひとりの合否状況に応じた支援の個別化も容易となる。

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まぁいろいろあるとは思いますけど、これまでの合格者はそもそも同じ条件で働きながら頑張って勉強して合格してきたわけで、そこまでハードル下げる必要ってあるのかなぁ・・・というのが正直な所です。

厚労省のこれまでの検討過程では、介護福祉士国試の全科目を3分割する案が浮上。初回にまず全科目を受験してもらい、2回目以降は不合格パートに再挑戦してもらうアイデアなどが出ている。今後、科目構成や合格基準などルールの細部も議論されることになる。

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まだはっきりしてない状況なので何とも言えませんけど、3回受験すればだいたい合格できそうなルールになりそうな感じですね。

人手が足りないし、人生がかかっている必要なサービスだから深刻な問題になりつつあるとは思うのですが、基本的には基準を下げて良い事があるとは思えないので、今後、介護福祉士の資格自体の評価が下がらないようにより一層の現場レベルでの専門性の向上は必須の課題になりそうですね。



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