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目指せ専門職の中の専門職! 介護支援専門員協会、生涯学習研修の参加者を募集中・・・という記事の紹介です。

今日は、朝から郵送手続きとお風呂掃除とトイレ掃除のセットを2件済ませた後、スキマ時間で行政から要請があった書類を作成してメールで提出し、保険外での畑おこしのサービスを実施して、次の派遣までの待機時間に休憩も兼ねて派遣先近くの図書館でゆったり書類作成などしながら過ごしています。

さて、妙なニュースが目に付いたので紹介しますが、あまりネガティブな内容にしたくないのですけど、ケアマネの業界団体がこうした研修を主催するという事自体が、法定研修など既存の研修制度の内容に不足があるような感じに見えてしまうのですけど・・・。
生涯学習というのは良いと思いますが、それでなくても既存の研修制度が現場のケアマネの業務負担になっている現状を考えると、こういう方向に動いていくのはちょっとどうんだろう・・・と思っての紹介です。

日本介護支援専門員協会が、今年度の「生涯学習体系研修」の参加者を広く募集している。【Joint編集部】

JOINT

令和2年度から開催されている研修のようですね。
そういや介護職員のキャリア段位制度というのもありました、僕自身アセッサーや外部審査員の資格は持ってますけど、そういや実務してないなぁ・・・今どうなってんだろ・・・。一時期はキャリア段位の段位者に応じた評価が加算等でされるのではないか、と言われてましたが、最近はそんな話もありませんしねぇ。

話がそれましたが、イメージ図があったので以下で紹介します。

▼生涯学習制度の概要(イメージ図)

実務者レベルと指導者レベル、という区分があるようですけど、主任ケアマネと何が違うんだろう・・・。
こういうのややこしいから職能の中の評価基準は一本化しといた方がいいと思うんですけどねぇ・・・。ただ、この研修については任意の制度なのであまり関係ないのかなぁ。

研修は原則オンラインで、開催期間は6月4日から11月28日。講義は動画配信システムで、演習はZoomで開催される。

会員・非会員を問わず参加可能。申し込みは協会の公式サイトから行える。受け付け期間は今月23日まで。

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個人的には、法定研修が定期的にあるケアマネについては自動的に生涯学習制度がシステムとして導入されているもんだ、という認識だったので、そこに加えてこういう研修制度もある事自体が、ちょっと無理があるような気がしています。法定研修のボリュームが少ないならそうでもないんですけど、結構なボリュームと聞いているので、その上でこちらの研修も受講する人って凄いな、と思いました。

定員200名という規模の研修でオンライン開催ですが、過去にどのくらいの参加者がいたのか知りたかったので調べてみましたが、ちょっと調べたくらいでは見つかりませんでした。

しかし、業界団体の研修だから無料か1000円くらいの比較的受講しやすい料金かと思ってたのですが・・・

5.受講費
———————-
○実践者レベル2「JCMA AA級認定」
会員  20,000円(18,182円+消費税1,818円)
※支部推薦の場合は10,000円(9,090円+消費税910円)
非会員 37,000円(33,637円+消費税3,363円)

○実践者レベル4「JCMA マスター初級認定」
会員  23,000円(20,910円+消費税2,090円)
非会員 43,000円(39,091円+消費税3,909円)

○指導者レベル2「JCMA マスター上級認定」
会員  26,000円(23,637円+消費税2,363円)
非会員 49,000円(44,546円+消費税4,454円)

※認定登録手数料3,000円込

令和6年度介護支援専門員生涯学習体系研修のご案内 より

正直これは高いと思いました。

日本介護支援専門員協会の生涯学習体系研修は、高い能力を持つ“専門職の中の専門職”を育成するためのもの。法定研修で身に付ける内容にとどまらず、ケアマネジャーがより質の高い効果的なケアマネジメントを実践するために必要な理念、知識、技術、態度などを、幅広く段階的に修得していける仕組みになっている。

JOINT

うーん・・・そういうのを法定研修で学ぶもんだと思ってたんですけど・・・。

複雑化する地域の介護・福祉ニーズに対応できるよう、必ずしも介護保険の枠にとどまらない総合的な支援について学べる点も特徴だ。

JOINT

今現在、ケアマネ業務の範囲について議論がされている渦中なんですけど、その整理がされる前にこういうの研修でやっていいのかしら・・・。

現状の議論の結果と、この研修の内容にズレがあったときにややこしそうだなぁ・・・。まぁ、そうはならないように整合性がとられると思うのですが・・・だとすると、現状のシャドーワークのような業務範囲について、ケアマネ協会として一定のアンサーを持っているという事ですよね。
・・・あ、違うか、介護保険の枠のとどまらない総合的な支援について・・・と記載があるので、保険外の活用を推進する立場の話かな。

だとしても、そもそも地域に介護保険事業所以外の社会資源が不足している地域が実際にはあるわけで、そういう場面でどうするか、というのは非常に難しい問題になっているので、結構デリケートな問題ですよね。

研修は全部で6つのステップに分かれる。現在、日本介護支援専門員協会が参加者を募集しているのは以下の3つだ。

◯ 実践者レベル2「JCMA AA級認定」|対象者=実務経験が概ね6ヵ月以上3年未満のケアマネジャー

◯ 実践者レベル4「JCMA マスター初級認定」|対象者=実務経験が概ね5年以上のケアマネジャー

◯ 指導者レベル2「JCMA マスター上級認定」|対象者=実務経験が概ね10年を超えているケアマネジャー

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僕自身の周辺で、実際にこの研修を受講している人は見聞きしたことはないし、初耳なんですけど・・・こういうのは職場に郵送されてきたりするのかな。

募集人数はそれぞれ200人ほど。日本介護支援専門員協会は、全国のケアマネジャーのスキルアップを後押ししたいとして、積極的な参加を呼びかけている。日程などの詳細は、協会の公式サイトから確認できる。

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業界団体として後押しするのは当然と思いますが、そうであればもうちょっと研修費用について検討した方がよさそうな気もします。

しかし、そんなに質が悪いと思いませんけどね、現状のケアマネさん。
質向上質向上・スキルアップスキルアップって、それ自体はほんとうに大切なんですけど、なんとなくネガティブに聞こえてくるのでもうちょっと別の表現をした方がいいのではないかと思ったり。

低い合格率の上に取得する国家資格なのに更新研修がある上に職能団体がスキルアップのための生涯学習研修まで開催してるとなると、どういうこと?って思ってしまわないかなぁ。制度としてある事はいいと思いますけどね。

それこそ、これだけの研修を受講するわけですから、修了者にはケアマネ協会から毎月給付金を出して、高い能力を持つ“専門職の中の専門職”を自分たちでまず評価する事からセットで始めるといいかもしれないな、なんて思いました。


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