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ケアマネ試験の見直しを求める声相次ぐ 厚労省検討会 受験要件の緩和や合格基準など論点・・・という記事の紹介です。

ケアマネジメントをめぐる様々な課題を議論する国の検討会が9日に開催された。2回目となる今回は、現場の関係者から意見を聞くヒアリング。ケアマネジャーの資格試験(実務研修受講試験)のあり方も話題の1つになった。【Joint編集部】

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ヒアリングに招かれた「民間事業者の質を高める」全国介護事業者協議会の板井佑介理事は、実務研修受講試験の受験要件について、「個人属性によるところも大きいため、3年程度の実務経験のみで良いのではないかという声がある」と報告。

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実務経験は現状では確か5年だったので、それを3年にしたらどうか、という事のようですね。

どうも介護関係の資格取得については、ハードルを下げたい人が多いようです。
人手不足だからかな?とは思いますが、それって問題の解決につながるとは思えないんですよね。

なんでこんなに人手不足になってるのか・・・

ちょっと調べましたが、2020年度の時点でケアマネ従事者数は、約19万人との事。

一方で、2023年度時点での累計合格者数は、約75万人との事です。

時期が違うのと、ケアマネはとったけど仕事するつもりがない人もいるはずなので単純な比較にはならないですが、それでも単純に計算すると、約50万人(約66%)の人がケアマネの資格を持ってるのにケアマネの仕事をしていない、ということになります。

引退した人もいると思いますが、それでも資格を持ってる半分くらいの人がその資格を活かさないで生活されているという事ですので、単純に試験のハードルを下げて解決できる問題ではなく、まずはバケツに開いた穴を塞ぐ事から始めないといかんと思うのです。

「ケアマネジャーにはコーディネートやネットワーキング、コミュニケーションなどのスキルが重要。特定職種の実務経験だけでは、必ずしも幅広い視点を持つことにつながらない面もある。受験要件はもう少し柔軟に考えても良いのではないか」と促した。

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ケアマネに求める役割が幅広いとしつつ、受験要件はもう少し柔軟に、というのはそれだけ常に自己研鑽をしている人を評価したらよいのでは?という感じに思ったのですが、この分脈だとイマイチ伝わらないような気も。

「ケアマネジャーの地位向上のためにも対象拡大には慎重な議論が必要」と念を押したうえで、人材の質を確保しつつ受験者数を増やす方向で検討すべきとした。

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人手が足りないのが深刻なのは医師も看護師も同じはずなんですよね。

人口1,000人当たりの臨床医師数をみると、日本は35ヶ国中28位という結果になっており、G7の中では残念ながら最下位で2.4人という状況になっています。国外からみても日本は比較的医師数が不足している状況だとわかります。(出典:OECD 「人口1,000人当たりの臨床医師数、2019年または最新データを使用」)

また、厚生労働省の発表した資料によると国別で比較すると看護師も100病床あたりの看護師数において、日本は比較的少なくイギリスが200人、アメリカが141人、イタリアが136人に対して日本は38人という結果になっています

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おそらくですが、介護職やケアマネ同様に人手不足が深刻になって医療崩壊も起こりそうな感じなんですけど、医師・看護師の資格取得のルートについて、ケアマネや介護福祉士のように要件を緩和しよう、なんて話って出てきてない気がするんですよね。
現場の声もあまり聞かないので、現場レベルで自らの資格の価値が下がりそうな事を自ら行ってしまうのって介護業界独特の風潮なのかなぁ、なんて思ったり。

「合格率が低い。間口を広げるために少し見直し、その代わり、実務研修でしっかりと質を担保するようなことがあってもいい」と主張した。

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合格率が低い事に問題はないような気がするのは僕だけでしょうか。

研修があるからそこで質を確保、という論調ですけど、そもそも合格率を下げたら研修の内容のレベルも下げざるを得なくならないかなぁ、大丈夫かな。

国際医療福祉大学大学院の石山麗子教授もこれに賛同。「他の相談援助の国家資格も参考としながら、合格率を見直していく必要性がある。間口を広げたらその分、実務研修を充実させるという考え方もある」と述べた。

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合格率って本当に見直す必要あるのかなぁ、今までの基準で合格出来なかった人が合格できたとして、それって不幸な結果にしかならないような気がするんですけど。

指導する先輩の基準やレベルに到達できてない状態で現場に入るわけで、いろいろ大変になりそうな気がするんですけど。

なんだかこういう話を聞いていると、国や厚労省って、資格の質とか仕事内容とか全然気にしてなくて、数字のすり合わせをしたいだけなんじゃないかと思っちゃいます。
だから現場の状況考えてないような制度が出来上がってくるのか、と妙に納得したり。

いずれにしても、今後の介護業界は大変なことにしかなりそうにないですね。

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