おがちかつ

徒然に付き合って頂けたら幸いです

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  • 読書感想記

    読み終わった本の感想を徒然と。

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おなら

誰もいないから、その隙におならをしたら、 そういう時に限って 人が来るんですよね。 こっちは匂いでバレないかひやひやしているのを、知らないでしょうあなたは。

    • 心に太陽を持て

      君たちはどう生きるかを読んで、 それが元々は山本有三が書く予定だったことを知り、 この『心に太陽を持て』を手に取った。 世界の偉人やそうでない人、エピソードを集めており、子どもたちのための本を、という思いが伝わってくる。 特に印象深かったのは 動物好きのトマスとファラデーの違いについて読者に問いかけているところ。 天性の動物好きで、 その方面で偉大な仕事が成せる資質を持っていたのに、何も残さず終わったトマスと 同じく根っからの科学好きで 電磁誘導の法則など様々なところで

      • 君たちはどう生きるか

        吉野源三郎『君たちはどう生きるか』を読んだ。 岩波ワイド版というやつ。 叔父さんのノートの一言一言が、胸に迫ったもっと色々教えてくれ、とノートが出てくるのを心待ちにしてしまった。 目新しい教えがあるわけではないのだが、 思わず自分を省みてしまう言々句々だった。 言葉遣いだろうか、なんだろうか。 コペル君が友達との約束を果たせなかったくだりでは、 私自身も経験があり、かつリアルタイムで同じような状況になりかけていたこともあり、 胸が痛くなった。 山本有三が、子どもたちに読

        • 嫌な空気

          嫌な空気が漂い始めている。 野蛮なほうに野蛮なほうに。 戦火が止まず、 各地の火種がくすぶり始めている。 新たな盧溝橋はとうに過ぎた。 目には目を。 歯には歯を。 その辛酸を我々はとうに 嘗めつくしたのではなかったか。 1人1人が自身の野蛮に打ち勝て。 非日常に高鳴る鼓動を軽蔑するのである。 歴史を繰り返しているのではない。 過去から学ばず進んでいない。 むしろ後退しているのである。 このまま戦火が広がれば、 最大の犠牲を出して私たちはまた 学んだふ

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          6本

        記事

          光る君へのような職場

          今放送している大河ドラマ、光る君へでは、 女性がコソコソ話している描写がよく出てくる。 このような女性のこそこそ話が、私の職場でもそっくりそのまま、ある。 広い宮中からまだしも、狭い我が職場であるので、 内容までは聞こえないが、こそこそ、ひそひそと、息が混じった声が、サ行を強調して飛んでくる。 それが気になってしまうし、 また、自分の何かやり取りをしたあとに、 そのひそひそをやられてしまうと、 自分に関する何かを話しているのでは、と気になり、気が滅入る。 そんな気にし

          光る君へのような職場

          あれになろう、これになろう

          吉川英治の小説『宮本武蔵』より 「あれになろう、これになろうと焦るより、富士のように黙って、自分を動かないものに作り上げろ。世間に媚びずに世間から仰がれるようになれば、自然と自分の値うちを世の人がきめてくれる」 人生を山登りに例えることはよくある。 遠くに魅力的な山があり、近づいてみると意外と高いことがわかる。登ってみるが、なかなかしんどい。 後ろを振り返ると、また違う魅力をもった山が見える。そちらの山に行ってみると、これは登れそうだと登り始めるが、途中でやはりかなり

          あれになろう、これになろう

          シェフチェンコ詩集

          岩波のシェフチェンコ詩集を読む。 ウクライナの詩人シェフチェンコ。 その詩からは ウクライナを愛する気持ちとロシアに翻弄されるウクライナの運命を嘆く想いが感じられた。 ウクライナの国民の胸底にシェフチェンコの詩心が沈殿しているとしたら、 領土の争いが解決することはないだろうと思った。 どこからどこまでがウクライナか、ということは表面的なことであり、 ウクライナの自我が侵されることへの抵抗であるからだ。 侵し侵されの螺旋に入ることを望まない。 ウクライナとは、ロシアと

          シェフチェンコ詩集

          教養としてのダンテ

          佐藤優さんの 教養としてのダンテ「神曲」〈地獄篇〉 を読む。 縦横無尽に神曲とその時代、さらには現代を語り尽くしているが、 凡人の私には神曲と現代がどうしてそこまでつながるのか理解するまでには至らなかった。 ただ、これは佐藤優さんの読み方であり、 これが神曲の正解ではないということ。 大切なのは、 古典を自分に置き換えて読む、 そこに正解不正解はない、ということだと この本から学んだ。 折角、大変な時間と労力を費やして古典を読むのだから、 佐藤優さんのように縦横無尽に想

          教養としてのダンテ

          杉原千畝

          『六千人の命のビザ』を読む。 杉原千畝の功績は知っていたが、 この本の中の一文にゾッとした。 「それがアウシュビッツなどの収容所に送られて残虐な方法で殺されるまでになっていたのだと知ったのは、戦後になってからのことでした。」 ユダヤ人虐殺は、外交官の家族も知らなかった。 ということは、今起きている戦争においても知られていないだけで残虐なことが行われているかもしれない。 1日も早くまず停戦を。 そう願わずにはいられない。

          アンネの日記

          「どんな富も失われることがありえます。けれども、心の幸福は、いっときおおいかくされることはあっても、いつかはきっとよみがえってくるはずです。」 10代前半の子が書いたとは思えない、生命への洞察。 連合軍の進撃が、唯一の希望だったアンネたちのように、 今も世界の何処かで、戦争が終わる日を待ちわびて、静かに耐えている人たちがいると思うと、 戦争はいけないし、戦争を始めた時点で大罪なんだと思う。 「わたしはぜひとも何かを得たい。夫や子供たちのほかに、この一身をささげても悔い

          アンネの日記

          夫婦生活とピリオド

          結婚して幸せでしょ今 とか言う人はほんとにそう思って言ってるのだろうか。 はたまた場のつなぎとして定型文を言ってるのだろうか。 結婚がゴールインだとか、幸せだとか言うイメージはもうみんな持ってないんじゃないかと思う。 既婚者はもちろん、いま独身の人も。 結婚して幸せどころか、 朝起きる時間も寝る時間も自由ではなくなった。 夜ご飯を食べる時間も、食べるものも、自分の財布も自由ではない。 観たい番組も、お風呂に入る時間も自由ではなくなった。 どこに幸せがあるのかと、本気でそ

          有料
          300

          夫婦生活とピリオド

          メタ認知

          私は職場の上司が挨拶を返してくれなかった時、または目を見て挨拶してくれなかった時、 怒ってるのか?と思ってしまう。 何かしただろうかと考える。 その上司と直接何か話をすれば解消されるが、同じ事がまたあった時は同じように怒ってる?と感じてしまう。 隣にいる人が舌打ちをしたとき、 自分に対して?とビクッとしてしまう。 心に暗雲が立ち込める。 こういうのはすぐに晴れるが。 帰りが遅くなり、妻を起こしてしまった時、 怒ってるのではないかと感じる。 翌朝の妻のあくびも、 自分への当

          喧騒の中の隠れ家

          阿佐ヶ谷にある名曲喫茶。 立派な音響システムに、 飲み物は全品500円。 中に入ると写真で見たより狭く、 先客は3人ほど。 私は入口の真ん前にある一人掛けの座席に腰掛けた。 スピーカーの近くに行きたかったが、 初めてなので勇気が出ず。 後で入ってきたお客が迷うことなく堂々とスピーカーの真ん前に座ったので、少し後悔した。 私の隣には大量のレコードをバックに詰め込んだお客さん。 一人席を2つ使って、レコードを座らせている。 きっとレコードを蒐集している熱心な方で、 この

          喧騒の中の隠れ家

          そこは自分で選ぼうぜ

          お昼休みにラーメン屋に入る。 醤油ラーメンが出てくる。 細麺にコクのある醤油スープが絡んで上品な味わい。 そんな時、次の客が入ってきて食券を買って店主に渡す。 店主から 「塩か醤油かどちらにしますか」 とか聞かれると そのお客さんは 「どっちがいいですかね、初めて来たんですけど」 と。 わかる。 ラーメン好きなら、一杯たりとも外したくない気持ちはわかるが、 メニューにある時点でどっちもうまいと思ってお店側は出してるのである。 どっちがいいか、なんて客による。 店主

          そこは自分で選ぼうぜ

          幾つになっても間違える

          職場で手伝ったほうがいいんだろうなと思いつつ、手を出さなかった。 なんとなくで始まった仕事だ。 やるならやるから来てくれと言ってくれ。 こちらが察して行くのはとてもストレスだ。 でも、 そういうときは、 片意地はらず手伝いに行ったほうが円満なのだ。 ほんとに助けが必要なかったら、大丈夫ですよと断られればいい。 こういう経験を、場面は違えど何度も体験してきているはずなのに、 どうして間違えるのだろう。 帰り道、コルチャック先生が 「人のために行うことは、自分自身のためだ

          幾つになっても間違える

          小学校について聞いた話

          知人の子どもが通う小学校では、 PTAが崩壊しかけているらしい。 PTAの活動を能動的にやりたい人がおらず、 見守りが必要な校庭開放もできない状態。 また、生徒たちには学区内にある公園にしか行ってはいけないと指導をされているとのこと。 学区内に小さな公園しかない知人の子どもは、道を一本挟んだ向かいの大きな公園にいけないらしい。 これはどういう状況なのだろう。 子どものことを考えているようで、 実は面倒なことを起こさないようにと、 自分たちの立場を守ってのことなのではない

          小学校について聞いた話