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日越友好の証、ディーゼル機関車DD11形修復なる

 2月24日、ハノイのザーラム機関車工場。国労はじめ全交運労組がベトナムの南北統一を記念して寄贈した機関車DD11が日越友好の証として保存のために修復され、そのお披露目式が催された。

 ベトナム側はベトナム国鉄労組副委員長、ザーラム機関車工場労組委員長、日本側は友好協会・東日本鉄道支部の藤野支部長を団長とする一行に加え、協会事務局長の柳さん、国労の松川委員長が参加した。

 機関車DD11の修復のための募金活動がはじまってから8年が経過しての修復完成だから当事者の方の感慨もひとしおだっただろう。

 私は西日本鉄道支部の大谷さんから引き継いで、鉄道支部とザーラム機関車工場の間の連絡を取り持った。

 ザーラム機関車工場の工場長タン氏は、工場の株式会社化にあたり帳簿上にDD11があるのを見つけ、一時は廃棄の可能性があったものを、日本から寄贈されたものなので、廃棄しないよう指示したという。求めに応じて構内に野ざらしになっていた機関車を見せてくれるようにまでなった。

 8年前に世界唯一の機関車の修復資金を集める運動を開始、昨年は集めた募金を機関車工場に届け、数ヶ月を経て機関車はまるで現役時代のように蘇った。

 修復の途中で天井には国労関係者の寄せ書きがあったことが判明した。その一部は額装され、機関車とともに保存される。

 ベトナム反戦運動での日越鉄道労働者同士の熱い連帯の気持ちが蘇る記念すべき日となった。

日本ベトナム友好協会東京都連ニュース「ハノイからの手紙」2023年3月号掲載


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