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日本のコロナ感染拡大、円安、燃料費高騰。回復またれるベトナムの旅行業

 ベトナムでは本年3月15日からコロナ前の通常通り、日本のパスポートを所持している方なら商用、観光目的を問わず、15日以内の渡航はビザなし、コロナの陰性証明もワクチン接種証明も海外旅行保険の加入の有無も問われることなく入国できるようになった。

 これで海外や日本からの旅行のお客様も元通りになるだろうと安堵していたのもつかのま、日本ではコロナの変異株が新たに発生し、感染が拡大、1日に20万人という感染者が報告されている。感染者が増えれば重症者も死者も増えるからやっかいだ。

 ベトナムでは今年の2、3月にやはり1日、 40〜50万人の感染者が報告された。私の友人、知人はもちろん私や娘も感染してしまった。だが、その後急速にピークアウトして、今新たに変異株が発見されても爆発的な感染拡大にはつながらないで推移している。

 まずはベトナム国内の旅行客が国内の有名観光地に戻ってきてはいる。ただ海外からのお客様は欧州やインドの方とおぼしき人々を見かける程度だ。中国、韓国、日本からのお客様はこれからだろう。

 土産店の多くは閉店し、旅行客向けのレストランも営業停止のまま。日本語ガイドは不動産や日本製品の輸入販売などに転業してしまい、小さなホテルは大手ホテルチェーンに身売りしたり、廃業してしまったところも多い。燃料費の高騰で航空運賃も値上げ、日本に限っていえば円安もある。旅行業が回復するにはまだ時間がかかるだろう。

日本ベトナム友好協会東京都連ニュース「ハノイからの手紙」2022年8月号


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