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海外SIMのススメ

海外旅行中のネット通信、どうしていますか?以前はWi-Fiモバイルルーターを借りていたのですが、重いしバッテリー切れで困ったり充電するのが面倒だったり、 最悪空港での返却を忘れてしまったり… 。とにかくラクに生きたい私にはかなり面倒!

そこで私はスマホのSIM(シム)を入れ替えることにしています。SIMは、ざっくりいうと電話通信会社とスマホ本体の契約情報の入った1cmほどの小さなカードです。スマホの側面にある小さな穴にピンを刺すとSIMをいれるトレイが出てきます。

スマホのサイドにピンを差してSIMを取り出します。左上の海外対応のSIMに入れ替えます

スマホに内蔵されているeSIMを使うという手もありますが試したことがなく、とりあえず私が何度か成功している便利な方法を記載しておきます。


まず欠点

なお以下の欠点があるので、 該当する方はこの記事はスルーしてください。

①電話番号が変わる、もしくはない .. SIMには電話番号が紐づいているので日本の番号が一時的に使えなくなります。電話機能については、現地の電話番号がついてくるもの、電話機能なしの通信専用のSIMがあります。

②電話会社から外国語のSMSが届く … 接続についての案内や通話サービスの宣伝が最初に接続したときに届きます。不安に思う方には勧めしません。

③小さいものをよく失くすひと … スマホのSIMを入れ替えるので、日本で使っているSIMは取り出して旅行中保管しておく必要があります。これを失くすと日本に帰ってから携帯通信できなくなりますので要注意。

④高速通信をしたい場合 … 高画質でビデオ電話したりYoutubeをみたい、など高速通信をしたい場合は向かない場合も。

⑤万が一ネットが使えないリスクもある … SIMの破損などで通信できない場合もゼロではありません。でもこれはモバイルWi-Fiルータも同じ&私は一度も使えなかったことはないです。

⑥国内のみ配信規制のかかっているコンテンツは観られない
これはこのSIMでもモバイルWi-Fiでも同じです。Tver、radiko、漫画配信サイトなどは他の方法でも閲覧できません。(VPNという自分がいる国をごまかしてアクセスする方法もありますが、ちょっと複雑です)

私が今回モンゴル旅行でつかったのはこちらのSIMです。AISのSIM2Fly、データ通信のみ、8日間で2,000円以下(2023/8月現在)。

現地でSIMカードを買うともっと安く済むのですが事前にネットで購入しておけば空港についてすぐ使えますし安心です。私は8日間(24時間✕8=192時間)、通信容量が6G、電話機能なしを購入しました。ほとんど乗馬をしていたのでこれで充分、8日間で半分の3G ほど使ったようです。

現地の通信会社を使うのでネットの接続スピートや圏外かどうかは現地の通信状況に依存します。海外では「日本のほぼどこにいても電波が通じる」とは考えないほうがよく、空港の中はどこの国でも(成田で日本のSIMを使っていても)接続が遅い傾向があります。

ちょっとした調べごと、GoogleMapを見る、LINEで音声通話をする、などは問題なくできました。

使い方

SIMのサイズは3種類、iPhoneは一番小さいnanoSIMに切り離します

・iPhoneにピンを差して今お使いのシムを取り出します、帰国後使うのでなくさないよう保管します
・購入したSIMを必要なサイズにカットします。指先で押し出すだけでOK、ハサミやカッターは不要です
・SIMを入れ替えます、iPhoneのSIMのトレイに新しい海外SIMを載せて挿入すれば完了。

基本は以上です! とっても簡単です。

・入れ替え終わったら設定を確認します。データーローミングはオン、一部の格安SIMは構成プロファイルを削除する必要があります(私の経験では、UQIIJmioは対応不要、IIJmioは要削除&帰国後に日本のIIJmioSIMを使うためには再度プロファイルを入れます)

モンゴルでの状況

・ウランバートル市内:4Gで問題なし

・いくつかのツーリストキャンプ:3Gでゆっくり目ではあるが問題なし、LINE電話もできました(ビデオはかなり途切れてしまいました)

・トゥブ地方の大草原のなか:移動の休憩中は、4Gがつながる場所と圏外の場所があります。曖昧な記憶ですが送電線のある場所は間違いなく繋がっていたかな。

・森の奥・ソゴーㇳキャンプ:今回数か所のツーリストキャンプに宿泊しましたが、1箇所だけ森のなかのソゴーㇳでは繋がりませんでした。通信帯の表示に「E」とあり、新規メッセージの通知だけは辛うじて受け取れていましたが、内容まではみられませんでした。デジタルデトックスできます。

360°パノラマ草原でも通信可能!よくみると電線があります

欠点への対処法

上記で述べた欠点を私がどうカバーしているかもシェアしておきます。

①電話が使えない

仕事でも使用している番号なので、一時的に留守電サービスを契約して案内メッセージを流すようにしておきました。家族などにも伝えておき、緊急時はLINE電話にするよう伝えておきました。

②電話会社から外国語のSMSが届く
これは仕方ないです、苦笑。事前に使用法やカスタマーサポートをしっかり調べておきましょう。せっかくので私の受け取ったものをシェアしておきます。タイの会社のSIMなのでタイ語です。

開通するとこんなメッセージが届いたりします

ここの会社SIM2FlyではLINEでのサポートがあるので事前に登録しておきましょう。どうしても開通せず問い合わせたい時はホテルや空港など公共施設のWi-Fi、またはネット環境のある友達に頼み込んで、LINEで問い合わせをすぐできるようにしておきます。

③外したSIMはなくさないようにしましょう。私はパスポートのコピーとジップロックに入れておきました。スーツケースはロストする可能性があるので手荷物に入れています。

取り出した自分のUQMobileのSIM。ちゃんとしまっておこう

④高速通信は諦めるか、ホテルのWi-Fiを利用しましょう。モンゴルでは東横インなどウランバートルの市内のビジネスホテルくらいでしょうか。

⑤リスク管理
このSIMは周遊できるタイプなので、出国日の朝にSIMを入れ替え日本で通信できるか、SIMが破損していないか確認しました。トータルで8日使用可でなく使用開始から8日なので、何日も前にチェックすると損します。モンゴルに到着し機内モードをオフにすると自動的にモンゴルの通信会社に切り替わります(このときたいてい通信会社から「ようこそ!」みたいなSMSが届きます。SIMが壊れていたり設定がおかしくても、日本にいるときのほうが対処しやすいです。私はここでトラブったことはい一度もありません。


Amazonの評価は?

おおむね好評ですが、Amazonに不評レビューへの私の(無責任な)見解も記載しておきます。

・飛行場で不安定
これはどの国でもどのSIMでもそうだからこのSIMのせいじゃない。事前に電子チケットを準備しておいたり、空港Wi-Fiを使いましょう。

・電波がきてるのに繋がらない
スマホの設定が間違っている可能性も。データー通信しない設定(データーローミングオフ)になっていたのではないでしょうか。ほか、構成プロファイルを入れている場合は削除する必要があります(主にIIJmioを使用していた場合)。このあたり付属の説明書に記載してあります。

・中国系SIMでtiktokがみれない
この会社はタイのSIMです。中国にいるあいだは中国の通信会社をつかうことになり、中国は国がおこなっている通信規制があるのでFacebook, Insta, YouTubeなどなど見ることができません。

・何回やっても圏外でした
電波のないところは圏外です。SIMが破損していた可能性もあるので日本でチェックしておいたほうが良かったですね。

まとめ

やっぱり海外SIMは便利だしコスパも良いです。ほかにスマホのアプリでデータ通信容量の大きいものは通信をWi-Fi接続時のみ制限する設定にしたり、不要なメルマガを解除したり、必要なデータを事前にダウンロードしておくと、現地での通信量を抑えることができます。海外へ行くと、インフラが整っている日本の環境にありがたさを感じます。

せかっくの旅行なのでスマホの画面は見つめすぎず、でも現地の文化について調べて理解を深めたり、翻訳機能で現地の人とコミュニケーションを取るとより楽しいです。みなさんよい旅行を!

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