東京医科歯科大学 統合臨床感染症学分野

東京医科歯科大学 統合臨床感染症学分野のブログです。 日々の活動などを紹介しております…

東京医科歯科大学 統合臨床感染症学分野

東京医科歯科大学 統合臨床感染症学分野のブログです。 日々の活動などを紹介しております。 分野のホームページもありますので、あわせてご参照ください。https://tmd-cid.jp/

最近の記事

2024年5月30日 Journal club

みなさま、こんにちは。 当分野で2週ごとに行っているJournal clubの内容をご紹介します。 今週は具芳明先生が担当で、Clinical Infectious DiseasesからAssociation between infectious diseases consultation and mortality in hospitalized patients with Gram-negative bloodstream infection: a retrospect

    • 日本リウマチ学会 JCR2024

      こんにちは。 助教の栗田です。 4月末に神戸で行われた日本リウマチ学会に参加してきました。 「リウマチ性疾患における肺糸状菌感染症の臨床像」という演題でオーラル発表しました。 症例報告を除くとアスペルギルス関連で演題を出していたのは私だけという、なんとも光栄な状況でした。 発表後の討議でも大変有用なご指摘をいただくことができましたので、今後の進展に活かしたいと思います。 聴講も非常に充実したもので、有意義な3日間を過ごすことができました。 氏家先生のランチョンでは、コロ

      • <著書掲載>今さらきけない疑問に答える 学び直し風邪診療 具 芳明先生

        みなさま、こんにちは。 具 芳明先生の著書が出版されました! https://www.chugaiigaku.jp/item/detail.php?id=4498 具教授が「今さらきけない疑問に答える 学び直し風邪診療」(中外医学社)を出版しました。 日常診療の中で風邪症状を診療する機会が多くある先生方や、これから風邪診療に取り組む先生方が、風邪診療を学びアップデートできる一冊です。 パンデミックを経た今、私たちはどのように風邪診療に取り組めばよいのか、風邪診療の周

        • 「病院ASPの促進と発展のためのオンライン教育モジュールの開発・提供と個別医療機関へのASPサポート」の取り組み

          みなさま、こんにちは。 東京医科歯科大学統合臨床感染症学分野では、「病院ASPの促進と発展のためのオンライン教育モジュールの開発・提供と個別医療機関へのASPサポート」という取り組みを行っています。 抗菌薬適正使用プログラム(ASP)に関するガイダンスや概念を知るツールは国内外から情報が提供されていますが、病院でASPを実践する状況になったときにそれをスムーズに開始するための情報が少ないのが現状です。 そこで ①オンライン教育モジュールの開発:2024年8月1日から順

          SHEA 2024 International Ambassadors Program (IAP) 田頭保彰先生

          みなさま、こんにちは。 SHEA 2024 International Ambassadors Program (IAP)を田頭保彰先生が受賞されました! SHEAのInternational Ambassadors Program(IAP)は、感染予防に取り組む世界中の医療専門家の協力関係を構築することを目的として2009年の開始以来、53カ国から150人のアンバサダーを迎え入れ、感染予防管理と抗菌薬適正使用に関する研修コースや教育プログラムの開催、研究協力などを提供し

          SHEA 2024 International Ambassadors Program (IAP) 田頭保彰先生

          <著書掲載>感染と消毒 田頭保彰先生

          みなさま、こんにちは。 感染と消毒 2024 Vol.31 No.1に田頭保彰先生の著書が掲載されました! 掲載されたタイトルは「検査技師と感染症専門医との連携によるDS(Diagnostic Stewardship)実践促進の取り組み」です。 診断適正使用は、抗菌薬適正使用と並行して重要な取り組みとして注目されていますが、診断適正使用は検査技師さんの協力なしにはなしえません。 今回感染症内科ができたことから行ってきた感染症診療のための診断プロセスにおける取り組みを検

          <著書掲載>感染と消毒 田頭保彰先生

          SHEA Spring Conference 2024

          みなさま、こんにちは。 2024年4月15日に米国のヒューストンで行われたSHEA Spring Conference 2024に、当分野の田頭 保彰先生がポスタープレゼンテーション(Long-term effect of intravenous antimicrobial use in a pharmacist-led antimicrobial stewardship program at a small Japanese acute care hospital)で参加

          <論文掲載>Antimicrobial Stewardship & Healthcare Epidemiology 佐藤ルブナ先生

          みなさま、こんにちは。 Antimicrobial Stewardship & Healthcare Epidemiologyに佐藤ルブナ先生の論文が掲載されました! https://www.cambridge.org/core/journals/antimicrobial-stewardship-and-healthcare-epidemiology/article/contact-tracing-in-the-hospital-setting-during-the-o

          <論文掲載>Antimicrobial Stewardship & Healthcare Epidemiology 佐藤ルブナ先生

          日本集中治療医学会 JSICM2024

          こんにちは。 だいぶ時間が空いてしまいましたが、3月に札幌で開催された日本集中治療医学会に、当分野のフェローの大井先生、助教の佐藤先生が参加されました。 大井先生は、ICU 診療の革新に繋がる微生物学迅速診断の最前線、というシンポジウムで、「新設感染症内科での集中治療領域における微生物診断の活用と Diagnostic stewardship program」という演題で講演しました。 現地参加組からは素晴らしい講演だったと聞いています! かなり入念に準備されていたので

          抗真菌薬供給不足時の緊急使用ガイダンス

          こんにちは。TMDU統合臨床感染症学分野です。 一部メーカーが製造するミカファンギンの供給が製造ラインのトラブルにより不安定になっています。 ミカファンギンNa点滴静注用50mg/75mg「ニプロ」  供給に関するお詫び.pdf (nipro.co.jp) ミカファンギンNa点滴静注用50mg/75mg「ニプロ」 供給継続のご案内.pdf (nipro.co.jp) 必要な患者に対する確保を目的として、当院ではミカファンギン以外の抗真菌薬による治療、予防の緊急使用ガイダン

          抗真菌薬供給不足時の緊急使用ガイダンス

          日々の活動紹介:microround

          みなさま、こんにちわ。TMDU統合臨床感染症学分野です。 何度か、細菌検査室でのカンファレンスについて紹介していますが、さらに進化(?)をとげたため、またご紹介します。 カンファレンスは指導医、フェロー、初期研修医、学生(M5、M6)、検査技師さん、薬剤師さん(+薬学部の学生さん)など様々な学年や職種な方が参加してくださっています。 なかなか一方的にプレゼンテーション(7分)を聞くだけだと要点がつかめずに終わってしまうこともあるため、ホワイトボードをみなさんにお配りして、

          本日のIDATENインタラクティブケースカンファレンス

          みなさまこんにちわ。 当日の案内になってしまいましたが、本日は国立国際医療センターで第64回IDATENインタラクティブケースカンファレンスが開催されます。 久しぶりの現地開催とのことです。コロナ禍のため、勉強会はオンラインやハイブリッドでの開催が多くなりましたが、現地で参加することでの臨場感や学べる事はまた違うものがあるかと思います。 成人のほうの症例は当科から提示させて頂く予定です! 本日ご参加される方々、どうぞよろしくお願いいたします。 以下、ご案内になります。

          本日のIDATENインタラクティブケースカンファレンス

          第35回日本臨床微生物学会総会

          みなさまこんにちわ、TMDU統合臨床感染症学分野です。 今日2件目の更新です。 この3連休(正確には金曜日~日曜日)は横浜で日本臨床微生物学会総会が開催されていました。当分野からも座長や演者として、具先生、岡本先生、関谷先生が登壇されていました。また、いつもお世話になっている細菌検査室の萩原さんと髙橋さんも一般演題で発表されていました。発表者のみなさま、ならびに参加されたみなさま、お疲れさまでした。 髙橋さんの症例は臨床ベースということで、少し内容について当科でもかかわら

          <臨床雑誌掲載>【臨床検査】2024年2月号

          みなさま、こんにちわ。 TMDU統合臨床感染症学分野です。 医学書院から出版されている臨床雑誌である「臨床検査」の2月号に、当分野の関谷先生が特集された人工物感染症が掲載されましたので宣伝です! 特集の冒頭で記載頂いているとおり、人工物が関与する感染症は、感染の持続、起因菌の耐性化、バイオフィルムの関与などがあり、長期間の抗微生物薬投与を有する場合が多く、難渋するケースがすくなくありません。 これまでは起因菌が不明であった人工物感染症も、検査技術の進歩により起因菌が判明

          <臨床雑誌掲載>【臨床検査】2024年2月号

          DICT

          こんにちわ、TMDU統合臨床感染症学分野です。 1/22から3日間、当科の具教授がDICTとして石川県に派遣され、被災地の視察や支援を行いました。その他、当院からもDMATとして救急救命センターのスタッフの方々を初め、医療支援活動を行っています。その件についてのインタビューやまとめが大学の見出しに掲載されましたのでご紹介します。 https://www.tmd.ac.jp/ インタビューの動画も公開されていますので、ぜひご覧ください。 東京医科歯科大学、東京工業大学の

          1/18 HIV勉強会

          こんにちわ、TMDU統合感染症学分野です。 木曜日はイベントがてんこもりでしたので、日にちをずらして投稿しています。この日はHIV勉強会の10回目でした。 HIVと癌について、疫学やスクリーニングの観点から勉強しました。 従来、AIDS defning cancerと呼ばれていたKaposi肉腫やPELなどがARTの導入によって減少し、現在はnon-AIDS defning cancerであるそれ以外の癌が増えてきています。 米国の報告ではありますが、HIV感染者のほうが