都道府県別の正規職員の所得中央値(2017年)

 総務省『就業構造基本調査』(2017年)をもとに,都道府県別の正規職員の所得中央値を計算しました。自分の県では,フツーの正社員の稼ぎがどれほどかが分かります。データをエクセルファイルで提供いたします。

 所得とは,税引き前の年間所得です。「賃金,給料,手間賃,諸手当,ボーナスなど過去1年間に得た税込みの給与総額」とあります(用語解説)。

 性別・年齢層別に中央値を出しています。私の属性(神奈川県,男性,40~44歳)を例に,計算の方法を説明します。

見本

 元資料には,所得階層別の正社員の人数が出ています(左端)。これを%分布にし,下から積み上げた累積%にします。累積%が50ジャストの中央値は,500万円台の階級に含まれることが分かります。按分比例を使って,それを推し量ります。以下の2ステップです。

 按分比=(50.0-36.3)/(55.1-36.3)=0.728

 中央値=500万円+(100万円 × 0.728)=572.8万円

 神奈川県に住んでいる,40代前半の男性正社員の所得中央値は572.8万円と出ました。ロスジェネといわれる私の世代ですが,男性正社員に絞ると結構高いですね。私の稼ぎは,これに遠く及びません。

 他の県,他の年齢層,また女性ではどうでしょう。エクセルファイルには,「男性一覧表」「男性ランキング」「女性一覧表」「女性ランキング」「男性元データ」「女性元データ」の6つのシートを入れています。元データのシートの%分布から,「所得*~*万円」の層の割合を任意で出すことも可能です。

 以下よりダウンロードしてください。

 noteの規約により,ファイルの著作権はクリエイターに属するとあります。この旨,留意をお願い申し上げます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?