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わざわざ背伸びしなくとも

昔は憧れの人になりたくて、その人にいかに近づくかということを考えていました。自分のオリジナルの生き方というよりは、「憧れのあの人のコピー」を目指していたんですね。それが私にとって適切なのであれば、今でも憧れの人に近づきたいという淡い願望はあります。

しかし、憧れの人と私は同じ生活環境を持っているわけでもなければ、同じ価値観を持っているとは限らない。私が憧れの人になりきりたいと思ったとき、その人と同じように振る舞うこと、同じような環境に身を置くことが、なんだか苦痛でした。私には、彼女の人との距離感や生活の仕方がしっくりこなかったんですね。もちろんその人の人間性や行っていることはすごく共感するし、憧れるんです。ただ、まるっきりその人になりきるということは私には合わなかっただけなんです。

その人になりきるというのは、私にとってはものすごい背伸びをしないといけないこと。わざわざ背伸びをして苦手な環境に身を置くよりも、自分の快適な環境で自分のスキルを伸ばし、自分のやりたいことを達成していくほうが気持ちが楽だと感じました。

それに気がつくまでずいぶん時間がかかりましたが、今は私のままで私らしい人生を設計することが気楽で楽しみになりました。わざわざ背伸びをしなくとも、私は等身大の私のままで、私のやりたいことをやればよいと気がつくきっかけとなりました。

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