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4月書いた日記。

去年の4月に書いてたものを見つけた。
淡い恋をしてる文章だった。

ちょうど今もアメリカにいるみたいだからなんかわかんないけど懐かしいような気もする。

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4.26

子どもの頃きたみたいにわくわくしてる
僕はどこにも行かないけどね。

みんなスーツケース持ってどこに行くんだろうって考えながら歩いて、
みんなどんな気持ちなんだろう。
誰かに会いに行くのかな?とか、
行ったことない土地に飛ぶのかな?とか、もしかしたら慣れっこもいるのかなとか思いながら。

自分は軽い荷物で遠い場所への目的なんかなくて、
なんか少しだけ恥ずかしくなる

ああ自販機どこだろう。
喉が渇いたけど。全然見つけられなくて笑える。

そう、今日はスーツケースも持ってないから気づいたことなのか、今まで言葉にしてこなかったけど、
空港のエスカレーターって上がり始めの平らな時間長いよね。

これを作ろうとした人たちがどんな人たちが使うんだろうって考えて想像した結果だよね。


足も止めずにぶらぶらしてあなたから連絡が来るのを待って、空港内のお店エリアを1周し終えて座った。
はやく話したくて、あなたの声が聞こえるかもしれないと思って本を開いた。

電車の中でも読んできたよ。
これはあなたから借りた本、午後家を出発する時から読み始めて、もうあと半分もないくらいで読み終わってしまう。
自分がこんなにも読むのが早くなってるなんて気づかなかった。純粋に物語に浸ったあと、ふとあなたが辿った文字を追いかけていることに気がついて楽しいんだと思う。

でも今日来るときに雨が降ってて、
誤って本の角を濡らしてしまった。もう乾いたけどうっすら染みみたいなのが、ほら。

あなたに会えたあと真っ先に伝えたのがこのこと。謝ろうとしたら全然気にしてなさそうだった。

それよりも読んでくれてることに嬉しそうな顔してくれてた、のかな。(?)
優しい顔してたのは間違いない。

あなたがいる。

自分がアメリカに飛ぶ訳でもないのに高まる気持ち。
出発前のあなたを想うとドキドキする。
このドキドキはどんな胸の高鳴りなのかな。

あなたが見る世界へのわくわくする気持ちなのか、
少しの間だけなのにちょっぴり寂しくて胸がキュッとする感覚なのか、安全なのかも僕には知らない場所へあなたの命が飛んでいくというののちょっとした不安なのか。

今日はしばらく会えなくなる前にこんなことをぜひ話したい。伝えたい、そんなことを思いながら待っていた。

ただそれ以上に大事にしたい気持ちは、
伝えられる純粋な気持ちはしっかりことばにしようということ。
照れくさくてもね。
でもとっておきは5月の横浜まで取っておこう。

音楽の話、スウェーデンの話、本の話、今日もたくさんしてたくさんあなたの見た世界を教えてもらった。


10日間だけだけど日本にいないんだもんね。
あなたがいない間は本を読もう。

本を読んでいて心が動かされる場面に出会うと、
あなたがみた世界で、あなたもこう感じたのだろうかと思って胸がくすぐったい。

あなたが教えてくれる世界の話も、音楽の話も、本の話も全部僕にとってはとっても新鮮で、またそれをあなたの心を通じて教えて貰えるのがとても楽しい。

行ったことも無い場所にこんなにも思いを馳せられるようになったのはあなたのおかげ。これが最近の僕の楽しみでもある。

いつか行ってみたいなを繰り返す。その言葉のおしりにはこっそり「あなたと」と付けたくなる。

ちなみに今日お好み焼きを食べながら話してる時にも、何気なく「一緒に行こ」って言葉にしたら、「一緒に行こ」って返ってきて嬉しかった。
僕は本気で行くつもりだよ。

もっと教えて欲しい。
あなたが見てきたこと、感じたこと、悲しいと思ったこと、嬉しいと思うこと、美味しいと思えるもの。

今日またひとつ知ったこと。お母さんの茶碗蒸しが好きだって。

僕も愛される茶碗蒸しが作れるようになりたいとおもって、帰り道に作り方を調べてみた。
でもどうせだったらあなたのお母さんから教えて貰って盗んじゃうのがいいのかもしれないとか、すぐずるいことを考えた。

今日話してて言ってもらって気づいたのは僕のリサーチ力が凄いということ。
確かに我ながら、強く意識してるわけでもなく。よく好奇心に突き動かさられる。
表面を知るならそこから2割くらい先まで知れないと忘れちゃうって思ってるのかもしれない。

あとは表面にある言葉だけを検索欄に入れた後に出てくるたくさんの検索予測。これがまた世界を広げてくれる。ついつい押してたくさん情報を仕入れたくなる。

𓆉

展望デッキ寒かったなぁ。風ピューピュー。
夕陽と一緒に美しいあなたを写真におさめたかったけど、風が強すぎてお互い髪もコントロールが聞かず、また、なんだか画角に入れるのが少し恥ずかしくて結局今日も景色だけになってしまった。

今度はすてきな風景とすてきなあなたを一緒におさめたい。

夜暗くなってからもう1回でようとしたけどさすがに出られなくて引き返したね。

話したいことはたくさんあるのに、話すために行く場所の目処がもうないのと、あなたが明日の朝早いということを考えて帰ることを選んだ。

きっとお互いにとって、もっと話せたらなって思って別れて、次の日を迎えるくらいの日々が生きる糧になるんだろうなってポジティブに考えながら空港内の緩やかな坂道をくだった。

電車が来るまでの10分。
また少しだけ話した。
バイバイする時ハイタッチしたいくらいだったけど、ちょっぴり恥ずかしくてそこまで手が伸ばせなかった。

行ってらっしゃい!
1年半ぶりのお父さんに会えるんだもんね、
またたくさんお話聞かせてね。
楽しみに帰り待ってる。

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