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悲観的

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苦しさ
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絶淵体

絶淵体

難しいな。

全部。理解できないことだらけだ。
毎日触れてるはずの言葉、文字、音、時間、心。

心がつぶやくのをやめないから痛いのだろうか。

分からないな。

不安だ。

風になった。夜。静かな夜。

川沿いを自転車で下る。
風も心地よかったけど
なんだか音が聞きたくて停めた。

動く水の音。

でも、そこは狭い道。

後ろから車のライトが近づいてくるのを感じて、
急かされるように、またサドルに

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幾度声

幾度声

努力は孤独を生んだ。

誰かのために命を捧げて生きられたら、
そう思って頑張った。

たけど頑張れば頑張るだけ、
生活も、音楽も、楽しさも、
あなたは1人でも大丈夫だよね。って周りの人たちは離れていった。

本当は頑張ってもそんなに力も幸もついてないのに。

僕は見栄を張ってしまうから。虚栄。

周りが僕を必要としていないのではなくて、
僕が周りを必要としていないように見えてしまったのかもしれない

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何事もなく回る回る

何事もなく回る回る

月も雲もひとつもなくても、
それでも空に向かって歌う毎日。

僕はそれで空が微笑んでくれる気がして

その時間が好きだった。
それだけだった。

でもある日僕は突然に声に力がなくなって、
声を出すだけで咳が止まらなくなった。

歌いたい。あのワンフレーズだけでも、
と思ったとしても、
その短い1小節ですら気持ちよく歌えない。

だんだんと咳の回数が増えるたび、喉の奥で血の味がした。

それはまるで

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今日だけは死への文句

今日だけは死への文句

今日、帰り道、そして思い出して今。
涙がすーぅっと、ぽたりぽたりと、なった。

”死”について考えていたからだと思う。

自分が二十歳になってから。とっくに人生の半分の感覚を超えて(ジャネーの法則的なそれだっけ?)、
成人として生きていくようになってから、
自分がいつまで生きるのかということが気になりはじめた。

もちろん死ぬということについて考えるのはもっともっと前からあったと思う。

ニュー

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雑踏

「お客さんたちを集めてこれを売ること、今までの先人たちも凄かったんだからすごく価値のあるものなのよ。」

「でも仮に出ていくなら次の人見つけて現状復帰して退去ね。」

来る前よりも美しくを求められる場所にいるのね。
これは言われたこともない、けど聞こえてくる。

もちろん自分たちがこうしてやってることの価値も崇高さもわかってる。
それすぎるが故かもしれない。

みんなが、ほんとごめんね私○○あるか

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じゃまなくさり

あたしは消されて。

普通に生きてたら知らないうちに鎖になっていたみたいね。

あなたに別に悪では無いといくら言われたって、
そんなに消されたように生きてくれたら、
その時の記憶なんて枯らさらるべきで、過去の自分の存在は人生の邪魔物だったんだとしか捉えられなくなる。
あたしでもあなたのでもない宇宙のどこかの屑箱行き。

必要な存在は、それはあなたとって心を豊かにするためのコンテンツだろうか。

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品評会

2022/9
街を歩くのは本当に怖い。
それが一人ならなおさらだ。

きっと誰も僕のことなんかほんの0.3秒くらい視界に入って、なにも感じない物体としてとらえられるのだろうが、違うそういう話じゃない。

劣等感の塊として歩く感じ。行動する感じ。
すべての選択肢が自分を試しているかのように感じられるのだ。
たとえば、ラーメン屋に入って、麵の硬さはいかがされますかなんて聞かれた時も。きっと働いている職

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