眞木高倉

人生とは、理屈を捏ねくり回すこと。 エッセイ/映画鑑賞記録/読書記録/短歌/ガジェット…

眞木高倉

人生とは、理屈を捏ねくり回すこと。 エッセイ/映画鑑賞記録/読書記録/短歌/ガジェット系 ましまろ:https://marshmallow-qa.com/zksyybaisz69535

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  • 三行で足りる生活

    三行日記です。たまに三行では足りません。

  • 映画は誰かの走馬灯

    映画感想文です。2024年は映画百本観ます。

  • 積もる話もあるだろう

    眞木高倉のエッセイ集

  • 百年はまだ来ない

    眞木高倉の短歌集です

最近の記事

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【読書記録】撃鉄を起こして、ばん

 朝日新聞記者、近藤康太郎氏の著書「三行で撃つ 〈善く、生きる〉ための文章塾」からの抜粋である。  良著だった。以降高倉はこれをバイブルよろしく参照し続けるだろう。  この本を手に取ったきっかけは単純、文章が上手くなりたかったからだ。  noteで偶然見かけた、「最初の一行で殴りにくるようなエッセイじゃないと読む気がしないんだよな」という何処かの誰かの呟きが、高倉のエッセイに向けられた一言のような気がしてならなかった。被害妄想であろうがなかろうが関係ない。「ハァ?高倉の文章

    • 【3行日記】只今絶賛製氷中

       アニメ「BARTENDER 神のグラス」を最新話まで観た。バーテンダーもまた、観察者であり表現者であるらしくて、文章を書く人間としては少々親近感が湧いた。お互い、見えない氷作り、頑張りましょうね。

      • 【3行日記】朝は寝床でぐう

         朝活をしようと思って、アラームを30分間早めてみた。今朝はゆっくりと朝ごはんを食べて、勉強をして、なんと洗濯機まで回すことができた。しかし、優雅な時間と引き換えに日中めちゃめちゃな眠気に襲われてしまって、仕事に支障をきたしそうなので、もう二度と早起きはしない。

        • 【3行日記】因習村には鴉が似合う

           麻耶雄嵩著「鴉」を読んでいる。閉鎖された因習村を訪れた青年と殺人事件の物語だ。まるでヒッチコックの映画のような冒頭に心を奪われてしまって、読む手が止まらない。

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        【読書記録】撃鉄を起こして、ばん

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        記事

          【3行日記】二ヶ月で取ります

           会社の貸出可能図書にLPICの問題集があったので取り寄せてもらった。担当者に貸出期間を聞いたところ、いつまで借りててもいいという前提を置きつつ「まぁ高倉さんなら三ヶ月もかからないんじゃない?」と発破をかけられてしまった。二ヶ月で取ります。

          【3行日記】二ヶ月で取ります

          【3行日記】拍手喝采とエンドロール

           映画「のだめカンタービレ 最終楽章」前後編を一気に観た。やっぱりオーケストラの演奏が好きだ。フィナーレの盛り上がり、奏者は音楽にしがみつくように楽器をかき鳴らし、終焉へ駆け出す。観客は終わりを予感しながら、この時間が永遠に続けばいいと願う。そしてとうとう指揮棒が降り上げられ、音が止んだ瞬間の充足感と、喪失感が満ちる、この時間が一等好き。

          【3行日記】拍手喝采とエンドロール

          毎日投稿、300日達成です!

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          【映画感想】愛にできることはまだあるか

           映画「天気の子」を観た。  新海誠監督による、言わずと知れた話題作。何度か地上波放送もされたと聞いています。皆さんもう観ましたか? 高倉は劇場で一度観て、二度目は今日、U-NEXTで観ました。  ストーリーは一旦置いておいて、何はともあれ絵力が強い。はじける雨粒のきらめき、日光を反射した瞳、ラブホのジャグジー、色とりどりの花火、お焚き上げの炎、すべてが繊細に、力強く、美しく輝いている。世界ってこんなに綺麗だったっけ。新海誠監督の目には、世界がこんなふうに映っているのだろう

          【映画感想】愛にできることはまだあるか

          【エッセイ】スキップで暮らしていますように

           病は気から、という言葉がある。気の持ちようが体調を左右するという諺だ。「だから病気なんてのは気のせいだ、甘えだ」と発展させるのはあまりにも時代錯誤だし炎上の火種だが、そう舵を切らなければ頷ける部分もある。  映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」の冒頭に、打ち捨てられた日本人形が映し出される。いかにも不気味な絵面だ。のちに、その日本人形の持ち主は主人公と同じ電車に乗って苦しそうに咳き込んでいた少女であったことが判明する。そして少女もまた、因習村の犠牲になって殺されてしまう。考察サ

          【エッセイ】スキップで暮らしていますように

          【短歌五首】待てど暮らせど終わらぬ命

           春の短歌五首です。

          【短歌五首】待てど暮らせど終わらぬ命

          【エッセイ】微笑を読み上げられるまで

           Audible 2ヶ月無料キャンペーン中との報を受けてから、加入すべきか否か悩んでいる。  これは以前Twitter で聞いた話なのだが、文章を読む時、脳内で声が再生される人とそうでない人がいるらしい。高倉は後者で、活字は活字の形をしたまま脳内で処理され、音声に変換されることはない。そもそも活字(ここでは音声になる前提で書かれていない小説やエッセイを想定する)は活字として読まれるに最適な文体で記されている筈で、音読に適した形にはなっていないと信じている。そうならば、脳内で

          【エッセイ】微笑を読み上げられるまで

          【3行日記】七輪焼きとすべきでは?

           瀬戸内海を臨む道の駅に、「七輪で焼く魚介BBQ」なるものが食べられるスペースがあった。この絶景を眺めながら食べる魚介はさぞ美味しかろうと思うが、七輪で魚介を焼く行為を果たしてBBQと呼んでいいのだろうか?

          【3行日記】七輪焼きとすべきでは?

          【3行日記】オペラ座には住めそうにない

           阿刀田高著「ミステリー主義」を読んでいる。「オペラ座の怪人とストーリィ性」という章に、ミュージカルにおけるストーリー性の弱さとその必然性に関する記述があった。成程、高倉が舞台芸術に苦手意識があるのは、ストーリー性の優先順位が高い所為かもしれない、と思い当たる。

          【3行日記】オペラ座には住めそうにない

          【映画記録】東京を焼く炎の白

           マーク・チャンギージー著「ヒトの目、驚異の進化」に、動物の色覚に関する章がある。  曰く、動物は色覚を錐状体によって感知している。当然ながら、全ての動物が同じ種類、同じ数の錐状体を持っているわけではないので、動物によって見える世界の色彩は異なる。勿論、色覚が無い動物はどれだけの光が届くか、ということしか感知できない。色覚は絶対でなく、曖昧で、画一化できないものだ。  そういう点において、白黒の映像は「絶対」に近いものがある。すべての視覚を持つ生き物は、検知できる色は違えど

          【映画記録】東京を焼く炎の白

          【3行日記】寝た子を起こすようなこと

           数十年前に亡くなった叔母の部屋に、叔母直筆の小説原稿がある。衣装ケース一杯ぶんの原稿、処分するのも忍びないので、活字におこして遺稿集を作ることにした。叔母は、叔母の小説を高倉が書き起こすことを歓迎するだろうか、と、答えが出る筈もないことを考えながらキーボードをたたいている。

          【3行日記】寝た子を起こすようなこと

          【エッセイ】すべての映画を愛している

           この世につまらない映画なんか一本たりとも存在しない。  というのが高倉の考えで、なので「つまらない映画は最後まで観ずに損切りしろ」などという考えには全く同意しかねる。映画に損切りしていい無駄な時間なんか一瞬たりとも無い。  そもそも映画を「損切り」という言葉が出るということに違和感がある。損切り、ということは、映画を損得勘定で観ているということだろうか。映画を観て得することってあるか? 人は映画にどんなお得を求めているのだろうか。面白い物語を浴びたいとか、すごい映像が観た

          【エッセイ】すべての映画を愛している