月岡芳年「月百姿」

太田記念美術館の再開最初の展覧会は月百姿。前後期にわたって全ての作品を展示するとともに、水野年方などの弟子の作品も展覧。

月百姿と言いつつ、絵には月が描かれていないものも複数ある。
これらは、描かれた物語や人物に「月」が関わっていて、見るものの読み取る力を試しているようにも思える。

観覧してるなかで、「ああ、この作品は〇〇を下敷きにしている」「この部分は、別の作品からの読み取りが可能だ」等、想像力を刺激される作品が多くあった。

もちろん、謙遜ではなく、わたしなんぞは限られたものだが、「教養」が毎日を豊かにする、というのはこういうことだろうとも思う。

ここから先は

13字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?