カリフォルニアママ

思えばもう30年もカリフォルニアと日本を行ったり来たり・・・。無我夢中で子育てしてる間…

カリフォルニアママ

思えばもう30年もカリフォルニアと日本を行ったり来たり・・・。無我夢中で子育てしてる間にアッと言う間にそんなに経っちゃったんですね。ここしばらくは日本に拠点を移していますが住み慣れたカリフォルニアのことやらかなり変わってしまった日本について思う事いろいろ。

最近の記事

謎の大物の話

 祖母は戦後の一時期、在日中国人の家で働いていた。これはその中国人の話。彼はたくさんの子供たちといっしょに生活していた。成長していない子どもが何人もいたことからそのころ多分50代後半か60代前半位だったのだろう。妻は別居しているのか分かれたのか死別したかで独りだった。あるいは『妻』は最初から持ったことが無かったのかもしれない。男は過去に(もしかして当時も)たくさん妾や愛人を持っていて子供が産まれると自分が引き取って養育していた。だから何人もいる子供たちは皆母親が違うので兄弟同

    • あるものを全て与えたい

       ハンバーグが有名なレストランに行ったとき運ばれて来たハンバーグを切って3分の1ほどまず娘の皿に載せてやる。娘はハンバーグが大好きだけど私はそれほどというのが一つの理由、もう一つの理由はちょっと疲れていて食欲が今一つだったこと。でも一番の理由は娘に好物をできるだけたくさん食べさせてやりたいということ。親は子供に優先的に与えてそれを見るだけで満足するものなのだ。  子どもの時祖母が話してくれた昔の話にこんなことがあった。それは戦争中か終戦直後で食べ物を手に入れるのが大変だった頃

      • 二つの月が知らせてくれた3月11日の大震災

         私がその奇妙な月を見たのはあの3月11日の震災の日。日本とアメリカでは時差があるので東北で大地震が起こったのはカリフォルニアでは夜だった。仕事から帰って子供たちに夕食を食べさせてから洗濯物を共同のランドリールームに持って行って洗っていた。さて洗濯は終わり乾燥機から洗濯物を出してバスケットに入れアパートメントに戻る時、ふと中庭の上に浮かぶ月が目に入った。  「えっ?あれはなに?」半月に近い月だったと思う。でもその月の下にもう一つの月がぶら下がるように夜空に浮かんでいた。しかも

        • 傷んだシュークリームを食べてしまった件

           去年の秋は季節外れの暖かさがずっと続いたことから食中毒のニュースが多かった。最近ではイベントで売られた保存料無添加・低糖をうたっていたマッフィンが傷んでいて返金騒ぎになった。聞くところによるとまだ気温が高かった10月下旬、売り出す5日前にマッフィンを焼いて常温でずっと保管していたそう。具の入った焼き菓子を5日間も常温で保管・・・これでは砂糖を多く入れてさらに保存料を使って作ってあったとしても傷んでしまうかもしれない。  生クリームやカスタードクリームを使った洋菓子はさらに保

          炭水化物に炭水化物?

          この間テレビを見ていたらある芸能人夫婦の妻の方が出ていた。彼女は東京の人で夫は関西人。夫がお好み焼きが好きなのでよく作るという。その時夫はお好み焼きを白ごはんといっしょに食べたがるらしい。関西の人はお好み焼きをおかずのひとつとしてとらえているようだ。でも東京人の妻はお好み焼きを主食=炭水化物ととらえていて絶対に同じ炭水化物であるご飯を炊いてあげないのだそう。主食であるお好み焼きがあるのだから白いご飯なんていっしょに食べられないというのが彼女の考え。白ご飯を食べたがる夫に対し

          炭水化物に炭水化物?

          リンゴの丘ケーキ

           秋になって赤いリンゴがお店に出回るころになると思い浮かぶなぁ、あの光景が。素朴なリンゴのケーキといっしょになって私の脳裏に浮かぶあのイメージ。赤毛のアンを思わせるお下げ髪のローティーンの女の子とそのボーイフレンドらしき男の子。初秋の学校帰り、小高い丘のてっぺんに二人仲良く座って一休み。丘の斜面にはびっしりと赤い実を付けたリンゴ畑が広がっている。青い空に白い雲。ほほを撫でる爽やかな風。降り注ぐ午後の陽光はリンゴをさらに赤く照り輝かせている。場所はアメリカ北東部、多分バーモント

          リンゴの丘ケーキ

           その半島はミシガン湖西端から北北東に向かってのびて突き出している。まるで原住民が敵に向かって突き出すヤリのように。夏の盛り州立公園のパビリオンには色とりどりの花が咲き乱れていた。湖面に立つ波は穏やかで昼下がりの光をキラキラ反射させながら桟橋につながれたボートを優しく揺らしている。ここはウィスコンシン州ドア(扉)半島、風光明媚な観光地となっていて夏場は湖でレジャーを楽しむ人々で溢れる。こんな平和でのどかな光景とはうらはらにこの土地の本来の名は『死の扉』といわれる。不吉なおどろ

          日系おじさんのキャロットケーキ

           娘が誕生日のケーキはキャロットケーキがいいと言うので近くのアメリカのスーパーで注文することにした。聞いてみたら娘は日系やアジア系ベーカリーの生クリームのケーキより『謎』油脂を使ったアメリカのこってりケーキの方が好きなんだそう。それは初耳だったな。キャロットケーキは周りに塗るフロスティングのクリームにクリームチーズを使ってあるのでアメリカの普通のケーキと比べてあっさりしていて食べやすい。故マイケル・ジャクソンもこのケーキが好きでバースデーにはこのケーキをリクエストしていたそう

          日系おじさんのキャロットケーキ

          友達作りはむずかしい

           最近つくづく思うんだけど友達を作るってむずかしい。とくに大人になってからは・・・。外国にいればなおさら。全くのバイリンガルなら別だけど一般に日本から来た人は言葉の問題があるので友達になるならまず日本語でコミュニケーションできる日本人を探す。でも日本人自体あまりたくさんいないので友達になりたい人と知り合うのはなかなかむずかしい。  ある日本人女性のサークルで知り合った50代後半の高学歴女性A子さん。子どもはおらずアメリカ人のご主人と2人暮らし。その当時は仕事を辞めて家にいた。

          友達作りはむずかしい

          大安だから赤飯?

           スーパーのチラシで”本日大安”というのが赤飯の写真の横に書いてあった。あれ?大安だから赤飯を食べるなんて聞いたことない。どうしたんでしょうか。でもスーパーに行ってお寿司やお弁当コーナーのところに赤飯が置かれていてその横に”本日大安”と書いてあったら「大安に赤飯を食べるのは縁起がいいかもしれない。」となどと思う人もいるかもしれない。ポップに目を惹かれ赤飯を見て「そういえば今日は母の命日だった。母は赤飯が好物だったな。仏壇に上げてあげよう。」となどと考える人もいるかも。どうせお

          大安だから赤飯?

          違いが分かる男 違いが分かる女

          父は違いが分かる男だった。年を取るにつれてさらに増々違いが分かる男になっていった。普通は年を取るにつれて感覚が鈍くなり味覚も衰えるものだと思っていた。しかしなぜか父に限って言えば全く反対。年を取るにつれ味覚・嗅覚が鋭敏に繊細になり違いが分かり過ぎる男になっていった。例えばお味噌。数年前父が一時体調を崩しもう一人で生活させるのは限界だと私がいっしょに暮らし始めたときスーパーで適当にお味噌を買ってきて使っていると「この味噌はうまくない」と言い出した。何か旨味が感じられないのだそう

          違いが分かる男 違いが分かる女

          私は桜狩人

           私は桜狩人。蕾が膨らんできたころから桜を求めて東へ西へ。ピンクの蕾をいっぱい付けた枝に1輪2輪ほころんでいるのをみるのが無上の喜び。可憐な花びらが風にそよぐのをみるたび幸せを感じます。桜の季節はあちらの桜こちらの桜を見て回り胸をときめかせます。  思えば小さいときは桜の花には今ほど興味がなかった。桜の下に広げたピクニックシートの上に座って何かを食べるお花見なんてまともに行ったのは本当に小さなころだけ。「花見」と言えばせいぜいいつも通る道に咲いている桜を歩きながら見る位だった

          パクチーのはずがハコベ―南米系スーパーでパクチーの束を買ったら半分くらいハコベだった

           パクチー、皆さんお好きですか?日本でブームになる前に渡米したので私にとってパクチーはあまりなじみのあるハーブではありませんでした。でもアメリカではかなり前からメキシコ料理が中華料理と同じくらい普通のアメリカの家庭にも浸透していてパクチーもめずらしくない食材でした。パクチーはアメリカではメキシコ料理に主に使われるからでしょうか、メキシコ風にシラントロと呼ばれます。中華系スーパーでは香菜(シャンツァイ)と呼ばれています。  思い出すなぁ、アメリカに着いたその日の夜のディナーのと

          パクチーのはずがハコベ―南米系スーパーでパクチーの束を買ったら半分くらいハコベだった

          アメリカのバレンタインデーの方が好き

           今年も早いものでもうバレンタインデーです。 昔は日本でもお正月が終わるとすぐにバレンタイン一色になったけれど、最近ではバレンタインの前に節分の恵方巻があるのね。いつから恵方巻を食べる行事が全国に波及し大々的にやるようになったか分からないけど1月からお店は恵方巻の宣伝で賑やか。そのせいでちょっとバレンタイン熱が薄れてしまったみたい。でもアメリカの方はお正月も恵方巻もないのでクリスマスが終わった時点で赤いハートの箱に入ったチョコを一斉に売り出し始めてますね。チョコ売り場はデパー

          アメリカのバレンタインデーの方が好き

          ケーキ!ケーキ!ケーキ! その2 黒い森のケーキ

          ―黒い森のケーキだけが生クリームを使ったケーキだった 日本のバタークリームとはちょっと違う謎の油脂で作ったクリームと油が入ってるような塩気を感じる美味しくないスポンジのケーキが主流だった30年前アメリカのスーパーのケーキ―それでも探せば生クリームを使った日本と同じようなケーキがありました。その名もブラックフォレスト(黒い森)のケーキ。南ドイツ発祥のケーキのようです。スパイスが香るジャーマンチョコレートケーキとともにドイツ移民がアメリカに持ち込んだデザートです。ドイツの南には

          ケーキ!ケーキ!ケーキ! その2 黒い森のケーキ

          チョコと殺虫剤

          TVを見ていたら大手の会社が何と花の香りの殺虫剤を売り出しました。エッ花の香り?香水じゃないんだから。そもそも殺虫剤なんて有毒だから本来吸い込んじゃいけないもので香りを楽しむものじゃないでしょ。あまり理解できないけど、多分虫を退治した後のあの薬品臭い残り香が嫌という人のために売り出されたんでしょう。セールになっていたのでわが家でも時々出没するゴキブリを撃退するために買ってみました。使ってみると確かに花の香。あまりいい香りではないけれど。それからゴキブリさん自体あまり出てこな