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そうだ、ブログを書こう。

こんちゃす!この記事は 技術広報 Advent Calendar 2023 シリーズ2 の25日目の記事です。ついに最終日を迎えてしまいました。

先日は技術広報の仕事と兼務の難しさという「情報発信を推進する側」の目線からの投稿でしたが、今回は「実際に情報発信をする側」の目線で話していこうと思います。最終日ですし (?) ライトな感じにします。

おさらい : 技術広報のしごと

こっちの記事に書いてあります。今回は数ある情報発信方法の中でもブログによるアウトプットにフォーカスしていきます。

ブログはいいぞ

情報発信の方法についてはイベントでの登壇、ブログでの記事執筆、YouTubeなどの動画メディアでの発信など様々な方法があります。その中でもブログによる情報発信は割と取っ掛かりやすく、思考を整理したり、思考を言語化するためのトレーニングとして私は重宝しています。必要に迫られて書くこともありますが書きたいから書く方が多いです。

私は真面目な記事を書く時には会社のテックブログやこちらのnoteを利用し、ゲームとかサウナとか雑な記事を書く時にははてなブログを利用しています。プラットフォームは何でもいいんですが、アウトプットするための場を整備しておくと文章を書く頻度が増えて得られるものが多くなります。

ということで、私がブログを書くことで得られたものについて紹介していきます。

1.頭の中の整理 (思考の整理)

様々な経緯を経て「よし、ブログ書くか!」となるわけですが、この時点で頭の中でどこまで完成しているのかというと、書きたいことのテーマと全体のストーリーがふんわり見えてきた程度なので3割といった感じです。かっちり決まっていない状態なので、記事を書く際には下記の流れを強く意識しています。

  • まずは書きたいことを整理する

  • 記事全体のストーリーを整理する

  • 文章を書きながら全体の整合性を高めていく (ここを何度も繰り返す)

  • 最後にちゃんとまとめる (これが苦手…)

以前は割と雰囲気で記事を書いていて冒頭とまとめで言いたいことが微妙に違うことがあったので、とにかく全体のストーリーの整合性というところに気を遣うようになりました。話の一貫性がないと「こいつ何が言いたいんだ」「言ってることがズレてる」となりがちです。

自分の場合はこの「頭の中の整理」を仕事で作成するドキュメントやサポートケースの起票にも活かせられているように感じます。自分が書くドキュメントって下記のテンプレートを意識しているので、だらだら長文を書いて何を言いたいのかわからなくなったり、逆に簡潔に書きすぎて書くべき内容が落ちていたりというのが無いようになってるハズです。

  • 概要

  • 詳細

  • 備考

余談ですが、新卒の時の上司が金融・証券に携わっていたということもあってすごいドキュメントに厳しい人で「お前が言いたいことはわかったけど読みにくい」「文章ばっかりじゃ全然伝わらない」「ちゃんと図とか表とか使え」「読み手のことを考えろ」って指摘されたのを今でも思い出します。当時はとても辛く悔しい気持ちでドキュメントを書いてたんですが、まさか今になって活きてくるとは。

2.長文を書くのが苦にならなくなった

慣れとは怖いもので、以前は3,000文字の記事を書いたらめっちゃ書いた!疲れた!!と感じていたものが、いつしか4,000文字、6,000文字、10,000文字と文字数が増えていっても苦痛を感じないようになりました。ダラダラと長文を書いているわけではないので、書きたいことをしっかり書けるようになったという成長だと信じています。今思えばやはり後述のSoftware Designへの挑戦が大きかったように思えます。

3.書いたものを誰かが見てくれる

ブログを書いたりスライドを公開していると誰かが見てくれるんですよね。自分にとってはその誰かが寄稿の話を持ちかけてくれた技術評論社の方だったり、転職のスカウトを送ってくれた方だったり、弊社に転職希望で応募してくれる方だったり。いずれにせよ自分が書いたものを見てくれてポジティブに捉えてくれる方がいるというのは嬉しいものです。先日書いた撮影スタッフの記事だったり技術広報の兼任つらいの記事を読んでくれた人が良い記事だったとか参考になったとか言ってくれると嬉しいですよね。

裏を返すと公開するものが無ければ見てくれる人もいないわけです。なのでまずはブログからいきましょう。

自分のアウトプットが変わったできごと

前述の「書いたものを誰かが見てくれる」という話ですが、今年の4月頃に人生で初めてSoftware Designに記事を寄稿させていただく機会をいただきました。執筆を開始する前には1,200文字 * 8ページ (9,600文字) という文字数に圧倒されたものですが、実際には12,000文字程度書いた後にオーバーした箇所を最適化する作業の比率の方が多く、いかに自分が冗長な文章を書いていたのかと思い知らされました。この時の経験が後の成長に繋がっているわけです。

挑戦してみた感想は会社のテックブログの方にも書いているんですが「文章の中から不要な部分や冗長な言い回しを削除して密度の高い文章に整えるという経験」というのは文字数に制限がある書籍?誌面?ならではだと思っており、自分の経験の中でも唯一無二でした。同僚であり寄稿の先駆者である森藤さんにレビューやアドバイスでめっちゃお世話になったんですが、冗談抜きでマジで助かりました。ちなみに森藤さんはテックブログや登壇資料のレビューでも本当に良い指摘をしてくれるので感謝しています。

今後の課題

これは既に自覚していて、1つの記事を書くのに時間がかかりすぎるという点です。もう少し最適化できんかなぁと思いながらブログを書いています。前述のとおり冗長な文章を書きがちなのでもう少しキュッと最適化したいところです。ちなみに全ての記事はAI不使用です。ChatGPTさえも。

まとめ

ブログによるアウトプットで得られるものについて書いてみました。

技術広報を担当していると否が応にもテキストで情報発信していく機会が増えていきます。ブログによるアウトプットを通じて思考の言語化やドキュメントの質の向上に繋げていきましょう!来年もアウトプットしていくぞ!

備考

たしかLINE Technical Writing Meetupで教えていただいた気がするんですが、こちらの本での基礎固めがオススメです。改めて日本語を学ぶと色々と気付きがあるはずです。そしていつしか自分の語彙力の無さに気づく時が来ます。自分はいつでも思っています。頑張っていきましょう。