見出し画像

寒いモスクワでのほっこり子育て経験

いつものnote記事では子供たちとの日常を書いてたりなんかしてますが、縁あってロシアでの子育てを経験することが出来たクロサワ一家・・・ロシアでの日常生活や旅行中の奮闘ぶりを語り出したら日が暮れてから夜が明けてしまいそうです(私が語るというより妻が、でしょうか笑)が、今日は子連れモスクワ生活で有り難かったことについて書いてみました。


無論これがロシア各地で全部そうだと一般化することは出来ませんが、日本やヨーロッパと結構違うな、と感じた点の一部を紹介させて頂きます。

①メトロやバスの中での妊婦と乳幼児連れに対する配慮がハンパない

とにかくめちゃくちゃ席を譲ってもらえます。妊婦さんや乳幼児連れで乗り込むと、お婆ちゃんなんかが座っている若者に対して「ほれ、アンタたちなに座ってんの?」なんて言ってくれて、とにかくお母さんやお子さんを座らせて下さる。
この点は私抜きで移動することも多かった妻の方がより強く感じているかもしれません。ちなみに小学生ぐらいの児童たちもお年寄りに席を譲るというのは徹底されていた印象とのこと。

②レストランで子連れに対する配慮がハンパない

たいがいのレストランにはキッズスペースが用意されており、аниматор アニマータル というお兄さんお姉さんが配置されています。ぬりえや読み聞かせなどで子供の面倒を見てくれるため、親も安心して料理を楽しむことが出来ました。また、何も言わなくともテーブルにぬりえセットを持ってきてくれるお店も結構多かった印象。


ヨーロッパにいた時分の私は独身貴族という身分を謳歌していました。従って現地での子育ての何たるかは存じないのですが、お子様がいる駐在員の方なんぞは、ちょっと有名なレストランだと子供同伴でOKかどうかを事前に慎重に確認していて「なんだかタイヘンそうだなあ」と思った記憶があります。


これに対してモスクワでは結構お高いレストランでもキッズスペースがあったんじゃないかな、と思います(モスクワ、サンクトペテルブルク以外の街でもこうしたお店に入ったことが複数回あります)


③タクシーもベビーシートをリクエストして注文出来る

移動の際には車を運転することもありましたが、公共交通機関のほかロシア版UberのようなYandex Taxi(Yandex Go)を利用することが多かったです。


この際に年齢に応じたタイプのベビーシートがリクエスト出来るのは非常に助かりました。しかも2021年ぐらいにはベビーシート2個というリクエストも出来るようになっていたため、モスクワでボウズが産まれ家族が4人になったクロサワ家にとっては重宝度が爆上がりしました。日本のタクシーはベビーシートが免除になっていますが、安全上リクエスト出来るサービスもあってもいいですよね。


余談ですが、アプリで配車される車種の等級もリクエスト出来たため、わたくしなんぞのサラリーマンが一生買えないような高級車をカンタンに注文することが可能でした。大きな仕事が無事に終わった際なんかには、メルセデスのマイバッハなんかを注文して、オフィスから打ち上げのレストランに調子をこいて繰り出したものです(笑)

上述のような経験から、日本に比べてロシアの方が子連れへの配慮が判り易いというか、周囲の態度が寛容というか、「子供は社会の宝」と扱われている度合いが高いのかな、と感じた場面がいくつもありました。


今日ご紹介した事例はほんの一部ですが、このような環境がなかったらモスクワ子連れ暮らしはもっとタイヘンだったかな、と思います。そして時には日本よりロシアの方が子育てがし易い場面もあるかもな、とさえ思います。


海外、日本問わず、日常生活や子育てで似たような経験がある方がいらっしゃれば体験談やご意見をお聞かせくださると嬉しいです。


そんなわけで、今日はアネクドートなしでもいいかな、とも思ったのですが、バスだメトロだタクシーだ、なんて話を書いたので、やっぱりバスの座席が出てくるアネクドートを読んでみました。

- Доктор, а как засыпать быстро?
- А вы представьте себе, что сидите в автобусе, и тут заходит очень старенькая бабушка!

anekdotbar.ru

засыпать:寝入る、眠りにつく | быстро:速く | представить себе:想像する、思い浮かべる | тут:その時 | заходить: 寄る、立ち寄る | старенький→старый:年老いた の指小形 | бабушка:お婆さん

「先生、サッと眠りにつくにはどうしたらいいでしょうか?」
「あなたがバスの座席に座っているところへ、かなりいい歳のお婆さんが乗り込んでくるのを思い浮かべてみて下さい・・・!」

黒澤たけし 拙訳


いかがでしたでしょうか・・・?確かにすぐ寝つけそうな気がしてくるドクターの助言ですね(笑)


電車やバスの中で、ちょっぴり気詰まりに思いながらもつい寝たふりをしてしまったり、スマホに夢中になった感を演出したりして席を譲るのを躊躇ってしまった経験、程度の差こそあれ誰しも一度くらいはありそうですよね。私も例外ではありません(特に若かりし頃)。


子供が産まれて、海外で前述のような経験をしてからは、日本でもより強い「お年寄りや妊婦さん等に席を譲るぞ」マインドを持って日頃座っているのですが、冷静に考えたら自分が既にオッサンになって来ている(=譲られる側へ刻一刻と近づいている)ため、自分がいの1番にサッと席を譲るような機会に最近遭遇していないというのが実情であります。


ここまでお読み下さり有難うございました。


この記事が参加している募集

この経験に学べ

育児日記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?