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我慢せずにウォッカを飲む方がいい時もあるさ

ある日の夕方のこと、残業していると妻から若干緊迫したメッセージが入ってきました。


曰く、「某有名牛丼屋でキッズカレーをテイクアウトし、家で下のボウズに食べさせたところ『まずい!』というので味見をしてみたら、一口以上食べられないヤバイ味がした!」と。


妻は即座に近所の店舗に電話を入れ事情を説明するも、バイトの方もこうした事に対処した経験がないと見え「上に報告する形でいいですか?」などと応答に困る様子であったとのことでした。


その後妻は即座にその牛丼屋の運営会社のお客様相談室に、上述の店員さんの反応も含めメールで連絡を入れたとのこと。

私はというと、ストレスをかみ殺すべく上のグミを本気で噛みながらオフィスで残業しているところでした。


一連のメッセージのやりとりや、転送されてきたメールの内容を見てスゴいな、エライな、と思ったのが、「早く知らせなければ他の人に害が及ぶかもしれない」とか「バイトの人も忙しい時間帯なので対応にも限界があるでしょう」とか「貴社の牛丼が好きなのでどうか迅速な対応を希望します」とか書いてあったこと。


お客さん、バイトの店員さん、運営側(企業)の3者に対する配慮が為されていて、素晴らしい対応だな
、なんて感心してしまいました(別に私が評価する側でもなんでもないのですけどね・・笑)。

イライラしていたり疲れていたり、人間誰しも何かのきっかけで文句が言いたくもなる場面も少なくないとは思うのですが、妻という人物の人間力の大きさを垣間見た一幕でした。


下のボウズには特に何事もなかったのが幸いでした。私が過去に経験した食中毒の話はまたの機会に譲るとして、皆様も食中毒(と、オフィスでのストレス)にはどうぞお気をつけ下さいね。


そんなわけで、今日は中毒に関するアネクドートを読んでみました。


Поехал Василий Иванович в Индию, ходит по улицам Дели, удивляется. Вдруг подходит к нему йог и просит:
- Налей стакан водки.
- С какой стати, - говорит Василий Иванович.
- Да ты не бойся, я пить не буду, а фокус тебе покажу.
Налил Василий Иванович стакан, а йог уставился на водку и смотрит, смотрит, вдруг - раз, и падает на бок. Народ сбежался, вызвали врача. Врач осмотрел йога и говорит:
- Алкогольное отравление!
Вернулся Василий Иванович домой и бегом к Петьке:
- Петька, налей мне стакан водки - я тебе фокус индийский покажу!
Налил Петька водки, Василий Иванович уставился на стакан, смотрит, смотрит, вдруг падает. Вызвали врача, тот ставит диагноз:
- Захлебнулся слюной!

vysokovskiy.ru

поехать в Индию:インドに(乗物で)行く | ходить по (与) :~をあちこち歩き回る | улица:通り | уливляться:驚く | вдруг:突然、いきなり | йог:ヨガ行者 | просить:頼む、乞う | налей → налить:注ぐ の命令形 | стакан:コップ、グラス | С какой стати?:何のために、何の目的で | бойся → бояться:恐れる、心配する、の命令形 |  показать фокус:手品を見せる |  уставиться на:じっと見つめる | смотреть:注意して見る | раз, и: 一瞬で(〜した) | падать на бок:横倒しになる | народ:大衆、民衆 | сбежаться:(一か所に)走って集まる、殺到する | вызвать врача:医師を呼ぶ | осмотреть:診察する、検査する |  алкогольное отравление:アルコール中毒 | вернуться домой:家に帰る | бегом:走って | Петька:Пётр(ピョートル)の親しい呼び名 |  индийский:インドの | тот:その人 | ставить диагноз:診断を下す | захлебнуться: 窒息する | слюна:唾液、よだれ

ワシリーがインドを訪れ、デリーの街をあちこち歩き回り驚いている。突然ひとりのヨガ僧が近寄ってきて乞う:
「ウォッカを1杯注いでくだされ」
「何のために?」とワシリーは言った。
「心配なさるな、わしゃ飲まん、あんたに手品を見せてやるのさ」
ワシリーが1杯注いでやると、ヨガ僧はウォッカを凝視し、まじろぎもせず、食い入るように見つめていたが突然、一瞬にして横に倒れた。周りの民衆が駆け寄ってきて医師が呼ばれた。やって来た医師がヨガ僧を診て言う:
「アルコールによる中毒です!」
ワシリーは家に帰り着くと、大急ぎでペーチカの元へ行った。
「ペーチカ、俺にウォッカを1杯注いでくれ、お前にインド式の手品を見せてやる!」
ペーチカが1杯注いでやると、ワシリーはウォッカを凝視し、まじろぎもせず、食い入るように見つめていたが突然倒れた。医師が呼ばれ、やってきて診断を下した:
「唾液による窒息です!」

黒澤たけし 拙訳

いかがでしたでしょうか・・・?なんだか最近インド人が登場するネタが多いですが、やはり2桁の掛け算をいとも簡単にやってのけてしまうインド人はスゴいですね。ヨガも極めると、実際にウォッカを飲まずともアルコール中毒を起こす迄に達するのですね(あるいはこれは、ヨガの神秘でも何でもなく、インドの医者の診断が全くあてにならない可笑しみでしょうか・・?)


対するロシア人は、実際にウォッカを飲まずともその姿が目に入ると窒息してしまう程によだれが出てしまうのですね(笑)


ヨガ僧の診断を「急性アルコール中毒です!」にして、ワシリーの診断は「急性唾液中毒です!」と意訳してもいいか、とも思いましたが、やめておきました。

ここまでお読み下さり有難うございました。


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