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20231215

毎月訪ねてくれる大切な友人が、これまた大切な友人を連れて我が家へ

友の運んでくれるはじめましての機会はいつだって、ドキドキとワクワクが入り混じる

ささやかなクリスマスパーティ
シュトーレンを用意して、彼女たちの到着を待つ

小雨が降りはじめたからか、直前にぐずり屋さん発動
お迎えに行けないかも…と涙目になりながら連絡をいれるも、じきごきげんさんになってきたので、気が変わらぬうちにとすかさずベビーカーに乗り込んでもらった
雨よけカバーをかけて駅に向かう

近所のスパイスカレー屋さんでテイクアウトしようと試みるも、きょうは夜営業のみだそうで断念
石釜ピザのお店に電話でオーダーし、ケーキ屋さんに寄りながらピックアップして帰ることにした

子のお昼を用意しているうちに、ふたりがランチの支度を進めてくれてとっても助かった
こういうとき、複数の手があるのってほんとうにありがたい

外食は気分転換にもなるし、おいしいで満ちるけれど、絶えず動き回る好奇心旺盛ボーイを帯同しての食事はなかなかハードルが高い…!
その点、我が家に来てもらって、テイクアウトやらポットラック的なかたちでごはんをいっしょに食べられるのはいいね
もうすこしすると子もおなじメニューでいけるようになるだろう
そうなるともっとおいしいを分かち合えるし、手間もかからずラクになりそうだな

こうした和やかな空気感は子にとっても心地がいいようで、ふだんの外出時や誰かと会うときよりも、心なしかくつろいでいるように映った
笑顔もおだやかなうえに、すきなおもちゃやカタログを代わる代わる引っ張り出しては無邪気な調子ではしゃいでいる
母が心からたのしいと、子の情緒も安定するのだろうね

たんまり食べ終えたあと、台湾のお茶を煎れてもらうことになった
なにを隠そう、はじめましての彼女は、台湾茶席のお作法を習得しているのだ

実はわたし、これまで何度か台湾を訪れたことがあり、お茶も好んで飲んだり買って帰ってくるほどには親しみがある
まさか日本の自宅で、台湾茶席を心得ている方にふるまってもらえる日が来るなんて…!
まるで夢のような、ほんとうのお話
ぜいたくってこういうことよね

お茶を煎れる所作がほんとうにうつくしく、惚れ惚れと魅入っていた

一煎目の芳しさは強烈なインパクトを連れてやってきた
二煎目三煎目と続くにつれて、おいしさと香りが円熟していく
四煎目ともなると、親しげに馴染んでいくのがわかる
五煎目はいよいよ、ほのかな余韻とともにすうっと嚥下されていった
どれもそれぞれの個性が立ち、めいめいのおいしさがあった

毎月来てくれている友が手がける葛の日常茶を用いて茶席を設けたい、というふたりの展望をきかせてもらった
彼女たちの想いが実現するよう、わたしにできることで力になるぞと決めた
どなたか、興味のある方はいるかしら…?

こんなふうに味わい深い午後を過ごしているうちに、子は眠りの世界へ
たっぷり遊んで、さらにはみんなに存分やな相手してもらったからか、満ちたのだろうね
見るからにいい表情、いい寝相だ

おかげでこちらも至福の別腹タイム
お茶うけというには存在感が強いかもしれないほど、ケーキもケーキでおいしかった
各々すきなものを選べるのもいいよね

そんなふうにしていたら、おいとまの時間をとうに過ぎていた
名残惜しさがあるけれど、充分に満喫できたからそれでよし
また会おうと約束して、玄関先から笑顔でお見送りした

ほどなくして起きた子は、寝起きにはめずらしいほどのぐずりっぷりだった
ふたりが帰ってしまったのがさみしかったのかな
あんなにたのしそうだったものね

だいじょうぶ、また会えるよ
今度はわたしたちが会いに行くのもいいね

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