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錦 多希子 | Takiko Nishiki ● ことば(執筆) と 本(選書)/…

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錦 多希子 | Takiko Nishiki ● ことば(執筆) と 本(選書)/かたちないものの輪郭をたどる ● こちらは「書く」という行為を続けるための筋力を養う場所 日々感じることをつらつらと

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来歴

錦 多希子|Takiko Nishiki 1984年 東京生まれ ことば と 本 を相棒に かたちないものの輪郭をたどる 執筆とアートブックの選書を軸とした活動を繰り広げる ことばによる表現の場としてnoteにて日記を公開するほか、ときに展覧会で発表することもある 
あらゆる分野の表現者と手を結び、展覧会や作品集への寄稿、活動の意思表明にまつわる執筆をする 主にアートブックの選書や企画立案を担う みずからが読み手となる朗読会をひらくほか、音声配信やフィジカルな場

    • 20240528

      すこしずつ、回復の兆し まだまだ油断ならない そんなときでも、通常運転なことはあるものだ ごみ収集車 救急車や消防車といった緊急車両 これらは坊やにとって目のないものだ すこしずつミニカーを集めてはお気に入りとして、その日の気分に応じて帯同させて出かける 家のなかにいてもサイレンや左折を知らせる音声がきこえてくると、ミニカーを携えてベランダへとすっ飛んでいく 片手にしっかりと握りしめながら抱っこをせがみ、道路を見下ろし経過を見届ける これはなにもわたしにだけではなく、母

      • 20240527

        月曜日に雨になる確率が多い気がする昨今 降り出す前のもわんとした空気感で、もうすぐだってわかる 今回は頭痛がやってこなかった、よかった…! 行きつ戻りつ、を繰り返している坊や よくなったからと油断して、すぐ要望に応えて外に連れ出してしまう 出たがり母さんの失敗は何度繰り返されるのだろうか 回復の兆しがみえたとして、ここでグッと堪えるのが肝要と読んだことがある 熱・咳・鼻水・排泄といった出るものは止めずに出し切る そうやって経過させてやることで、完治に向かわせるのがよいのだ

        • 20240526

          ベランダから桜並木の青々としたようすを眺める 地面のほうをみやると、木の葉の陰影がより一層深まったことに気づく 季節が進んでいるのを感じるね 5月も終盤に差し掛かり、初夏が板についてきた ようやく心地良くなってきたところで、敢えなく梅雨入りするんだよな この瞬く間のすがすがしさ、たっぷり満喫しておこう このところ、誰かの記述で目にしたり、新聞記事になっていたり繰り返し目に留まったキーワード 『サードプレイス』 このことばは存じていたものの、社会学者のレイ・オルデンバーグ

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        記事

          20240525

          はじめての公園へ 毎度ながら感じること あの子は結構、入念に観察するタイプだ 新参者という意識があるのか、はたまた万物をスキャニングするかのように見据えるためなのか どんなに興味深い遊具やたのしげな空気感があっても、一旦フリーズする 己と環境とをチューニングしてるのかしら もうすこし月齢の幼いころは、遊具のしたから声をかけても微動だにせず、交通渋滞を引き起こすことも じきにすみっこで固まるようになることを体得したようで、次第に滞りを生むことは減ってきた きょうは久しぶ

          20240524

          どんなことがあっても、ユーモアだけは忘れないようにしよう すぐに感情が煮えくりかえってしまうから… しかめっつらになったら、そうなっていることに気づいたときには 「…なーんちゃって!」って軽やかにふっとばす またまた熱がぶり返し、ぐずりがちな坊や 翻弄され、もろとも途方に暮れることのないように、わたしがしっかりアンカーにならなくては …と思いながらも、なかなか実践が難しいこともある 大波のエネルギーの適切な逃し方、心得たい体得したいものだよ 最近、『おいしい』と感じる

          20240523

          微熱からのはじまり きょうのお外遊びは見送ろう このところ成長著しく、彼なりの特性がよく顕れてきておもしろい 備忘録も兼ねて、記しておこう 曲や音に合わせてオリジナルの振り付けを披露する 日に日に振りのバリエーションが増え、高度な動きを取り入れるようになった 自転車の後部座席から、わりと頻繁に鼻歌混じりのメロディがきこえてくる 風を切って進むこと、スピードを感じること、代わる代わるのりものがみられること 唄いたくなる理由は計り知れないけれど、陽気なBGMに母さんのペダル

          20240522

          外でのひとりお昼ごはん いまのわたしには限られた貴重な機会 おうちではつくれない、めったにつくらないものを食べたいという想いからチョイスする のだけれど… やっぱりすきなものを食べたくなる気持ちはおさまらない 何気なく選んできたものを振り返ってみると、ハンバーグやハンバーガーの多いこと 手ごねでつくればいいのだろうけれど、お店によってソースや焼き加減の違いもたのしみで、メニューにあるとついオーダーしてしまう 家だともっぱら鶏肉なひとなのにね 午後から、木陰のベンチに腰掛

          20240521

          昨朝降った雨の影響なのか、はたまた湿度のせいのか 森の広場に生い茂った草に朝露がついていた うすぐもりから晴天へ向かおうする白っぽい空には、鳥だけでなく蝶も舞っている 木立、というより幹と幹のすきまに、小枝が架かっていた きっと誰かが渡したのであろう 見事だなぁと見惚れながら、わたしたちもやってみる じきに小枝に興味を移し、土の地面に差して生やしてみたりして 存分に遊びきったのか、去り際は「バイバイ」すらせずスタスタといってしまう坊や きょうもきょうとて、潔いお方であります

          20240520

          雨ではじまり、昼ごろ晴れる日が多いように感じる 鳥の鳴き声がよりいっそう、晴れやかにしてくれる きょうの未就園児クラスもお外遊びは見送りだった のりものがだいすきすぎて、ほとんど車のおもちゃで遊んでいた たまに子ども用の椅子を倒して遊具にして渡る列に加わったり、思いつきで目に留まった木の実を触ったりもしていたけれど すきなものにまっしぐら、その一途さに感服する 帰ってきてふかし芋を食べたら眠ってしまった きょうはお昼寝できてよかったね 母も朝ドラや大河の見逃し配信を観ら

          20240519

          それはそれは長い日だった なんせ、5時に目が冴えてしまったらしい坊や その後寝付けず、早々ときょうがはじまってしまったのだから お昼寝するタイミングも逸してしまい、眠いのに眠れず、怪獣みたいになっていた 夕方ごろ、はやめにお風呂に入れてやると、半分目を閉じながら泣いて泣いてようやく洗わせてくれた 出てからほどなくして、まだ明るいうちに眠りについた おやすみ、坊や あなたもわたしも母も、みんなよくがんばったね 新生児から歩き始めくらいまでのころに懇意にしていたお洋服屋さ

          20240518

          はじめて、海側でない大磯へ 駅に近づくと緑が生い茂ってきた 電車を降りると立ちこめる樹々の薫りに出迎えられ、とたんに和やかな心地になる 町ぐるみでブックマルシェを催していたので、そちらを目指して来訪した 随所に点在する多種多様なお店が会場を担い、ゆるやかに、あるいはしっかりと本を紹介していた 昔ながらの街並みが残り、とてもいい風情 時間の流れもおっとりおだやかだった 晴天の皐月、すこし暑いくらいの最高のお天気 午後にはマイ新聞をつくるワークショップに参加した フリーペ

          20240517

          夜のうちにヤマを越えたようだ ケロッとしたようすで、すくっと立ち上がる坊や 痛みもないようで安心した 回復食はお味噌汁の上澄みと、おかゆさんからはじめる なんとなく口にして食べてくれたのでひと安心 念のため、きょうは出かけず養生しよう 1年でいちばん気持ちのいい、新緑と快晴の重なる日 こんな陽気の金曜日におうちでゆったりするのも、ある意味ぜいたくなことなのかもね

          20240516

          はじめての症状に気が動転する これが自分のことならまだしも、子のことだから心配が募る しんどそうな顔をみると胸が締め付けられるけれど、ひとつひとつ対処していくほかない 治癒力を発揮できるよう、祈って見守るしかないかしらね

          20240515

          “しっかりしなきゃ” 自己暗示からくる呪いのような思い込みを手放しはじめた友人の、その試みに感銘を受けた それがことさら響いたのは、なにを隠そう、わたしもその鎧をまとっているからだ 己に負荷をかけず、もっとゆるやかに 完璧主義からの訣別をしたいと思ってきたものの、なかなか遂行できずにいた 己に赦しを与えることの難しさを思い知り、うちのめされてきた 最後の最後のラスボスはわたしでした 放った先にある自由はおぼろげに想像できる 決してみえないわけではない 向こう側に広がる

          20240514

          いまさらになって、ようやく1歳半健診に行く 体調不良やらで延期を繰り返していて、すべりこみになってしまった 歯を磨くときにものすごく嫌がるから毎度苦戦していること 卒乳を目指していたけれど身体的にきつくて断乳せざるを得ないなと思いながらトライするも、この世の終わりかと思うほどに大泣きするから心が折れて途方に暮れていること あらゆることに興味津々で、食べ歩きがおさまらないこと 食べムラに気を揉んでいること 日々のちいさな悩みごとを、”師”と名のつくそれぞれの専門家に相談する