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沖縄の冬

「沖縄には冬がない」と言う人を見かけて驚いたことがあります。そんなこたーない。沖縄には沖縄の冬があるんです。

もちろん最低気温はせいぜい15度くらい。10度を下回ることは、調べた限りほとんどありません。
それでも季節が進むにつれて下がる気温に寒さは感じていくわけで、沖縄の人は「20度を下回ると寒いと言い出す」のだそう。

「何言ってるんだ暖かいだろ!」と思うでしょ?これ、現地に住むと本当にその通りの体感なんです。

暑さ寒さなんてのは極めて相対的。札幌に住んでいたとき、真冬の最高気温が5度を超えた日には「今日は暖かいな!」ってコートを脱ぐ勢いで歩いたのを覚えてますもんね。

……まぁ札幌の話はいいのです。

転勤族として各地で暮らした記録を残そうと、再構築したnote。1本目は沖縄の冬についてつらつらと書きていきます。

沖縄の真冬=関東の晩秋

真夏以外に沖縄へ行ったことのなかった私。異動に伴う転居で初めて秋〜冬の沖縄を経験することになり、まず感じたのはこれでした。

……秋が一向にやって来ない!!

ずっと花が咲いているし、葉が赤く色づいて落ちることもない。雲は真夏のそれで、そしてずっと半袖の気候。どんどんサイズアウトしていく子供用の夏服を横目に焦ったのはこの私です。

それもそのはず、ビーチでの遊泳は10月いっぱいまで可能。つまり10月が終わると本土の感覚で言う「秋口」だと思います。

みんなが寒い寒いと言い出すのは11月も半ばを過ぎた頃で、12月になれば長袖を引っ張り出そうかという気も起きてくる。
おおよそですが、沖縄の真冬は関東で言えば晩秋くらいの体感です。ウールのコートはいりませんし、ガチのダウンもいりません。

本土で秋くらいならニットかな?もしそう思い浮かべる人がいたら、それは大きな間違いだと言っておきましょう。

ニット、お前はダメだ。

温暖な沖縄の冬でも、体感温度がグッと下がる日があります。そう、強い北風が吹きすさぶ日。
風が強いと言われる群馬にも住みましたが、沖縄の方が断然強い印象です。遮るものもなく冷たい海風がダイレクトに吹き込むわけだから、当然かもしれません。

そしてこの強い風とニットとの相性がすこぶる悪い。
編み目の隙間を漏れなく北風がすり抜けるかと思うと、ひとたび風が止めば体感温度は上がり、日が差してくれば汗ばむことも。加えてクルマでの移動がメインとなる場合、エアコンがオフでも車内はそこそこ暖かくなるんですよね。

インナーにニットは暑すぎるし、かと言って着脱が容易なニットコートなどでは北風を防げないわけです。

そしてもうひとつニットが向かないと思わせるのが、時折ポショポショと降る雨です。

強い北風、曇天続き、時々雨。

実は年間日照時間を都道府県別にランキングすると、沖縄はワースト5に入ります。抜けるような青空をイメージする人も多いとは思いますが、あれは夏だけのことです。

もう、冬はほぼ曇り。そして真夏のスコールよのうな雨ではないものの、しばしば弱い雨が降ります。傘がいらないほどの雨も多いため、ニットは不都合なことが多いわけです。

つまり冬の沖縄を歩くときの服装は、

  • 長袖Tシャツ(暑がりさんは半袖で)

  • スウェットのパーカー

  • 撥水性の高いアウター

この辺りを組み合わせることが最適解になります。弱い雨が短時間降ったときに便利なので、アウターにはフードがついているとベターですね。

ちなみにレザーアイテムが大好きな私ですが、今のところ革ジャン、バッグ、ブーツいずれも出番がありませんw
突然の雨も1年を通じて多いので、大事な革製品は持ち出さないのが吉です。

冬の沖縄を楽しめるのか?

ここまで読んでみて「冬の沖縄は楽しくないじゃん!」と思いました?確かに夏ほどは楽しめないかもしれませんね(正直)。
ただしいくつかメリットもあります。

  • 湿度がそこそこあるので肌が乾燥しない

  • スギやヒノキなどの花粉症とは無縁

  • 観光の場合はピークを超えてるので人が少ない

ネオパークオキナワのように広大な屋外スポットも、秋冬なら割と快適に見て回れるのではないでしょうか。
まぁ、コロナがもうちょっと収まればねぇ……。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
現住地である沖縄ネタは今後もいくつかまとめる予定ですので、ご興味のある方はお楽しみに!


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