私が物を買う時、参考にしているマインド③
前々回①はこちら↓
前回②はこちら↓
ノーマネーデーという言葉をご存知だろうか。
その名の通り、お金を一切使わなかった日を指す。
私は毎日帰宅するとレシートを財布から出すようにしているのだが、
ノーマネーデーはレシートが出ず、それを見ると確かに嬉しくなる。
さて、今日はどうしてもパウンドケーキが食べた過ぎて帰りに買ってしまった。
でも楽天Edyに事前チャージした分から払ってるからセーフ!セーフ!
美味しいお茶でも淹れながら、エレガントにこの記事を書きたい。
物は使ってナンボ
買い物する時に心に浮かぶフレーズをここまで2記事書いたが、
どれも雑誌や書籍、動画で特定の誰かが発信していたワードだった。
これは誰が言ったという引用元がない、
だが様々な所で見かける概念である。
そして1番、私が自分に強く言い聞かせている言葉でもある。
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私はとにかく、物を「使わない」人間だった。
元々物持ちが良いタイプで、
例えばランドセルなんかは6年使うとボロボロになる子もいる中、私は1つ薄い傷がついただけでほぼピッカピカに使い切った。
大切にする意識があったというより、
自分のものはキレイにしておきたい、汚したくない…という潔癖さがそうさせたのだろう。
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そして厄介なことに、
私は高級志向というか何でも質重視で、
高くても良いものを買う傾向があった。
例えば筆記用具、手芸道具(編み針とか)、バッグにアクセサリー。
「とりあえず安いもので試そうか」ではなく
「きちんとしたものから入らねば」という思考になりがち。
その結果、何が起きたか。
「こんな良いもの、汚さず使うなんて無理…」としまい込む始末。最悪である。
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使う、というのは物にとっての宿命であり、所有されていてもきちんと役目を果たせなければ意味がないのだ。
いや、もはや使わないということは物に対して失礼にあたる。
だからこそ、買い物をするときは
「持った自分」ではなく「使っている自分」を想像することが何よりも大事だ。
「持ちたい欲」で手に入れても幸せにはなれないのだから。
買ったつもりになってみる、を得意に
このシリーズのトリを飾るのはこちら。
2ちゃんねるの創始者でお馴染み、ひろゆきさんのインタビュー記事から。
(元記事探し中です…どうやって見つけたんだっけ)
私が実践している衝動買いを防ぐ手帳ワーク「買うとどうなるのか?」を自問自答する所はこちらがベースになっている。
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ひろゆきさんの切り抜き動画や記事は面白くてよく見るのだが、
とにかくお金を使わないことで有名な方。
何でもフランスにお住まいだが、
月5万円いかないくらい(家賃除く)、食費にしか使わないかなぁとおっしゃっていた。
そのひろゆきさんが物を買わない方法の一つとして答えていたのが
「持ったつもりになって想像してみる」ということ。
ご本人はこの想像するのが得意だそうで、
案外使ったところをイメージすると…いらないかなぁってなるとのことだった。
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前の項でも「持った自分」ではなく「使っている自分」をイメージせよと書いたが、まさにこの通り。
可愛い雑貨にトレンドの洋服、便利グッズなどなど。何にでも使えるテクニックだ。
手に取れるなら実物を触ってみるといいし、ネットでしか買えないならレビューや画像をひたすら漁る。
そうすると美しく魅せる製品ページでは見えなかった質感や中身がわかってくるので、
あとは頭の中で日々使用しているシーンを描いてみる。
これがまぁ驚きの効果で、
自覚がなくても「これがあると自分が素敵に見える」「これ持ってたら満たされそう」と
所有したいがための物欲が多いことに気づく。
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バッグはものを入れて運び、必要なものを出し入れできること。
財布はお札と小銭とカードを入れ、お会計の時にスムーズに使えること。
服はケースバイケースだが、
デートだろうが部屋着だろうが仕事着だろうが、自分が着て身動きしやすく気持ちがよいもの。
そこまでイメージして、なお欲しいか?
納得できれば購入する。
結果、自分の想像と違って扱いにくいなと思ったならそれは勉強である。
次に活かせるので無駄にはならないし、熟考したなら後悔も少ないはずだ。
まとめ
ここまでのフレーズを改めてまとめよう。
何かを使うために別のものを買わなければいけない時、その買い物は失敗である
オトクな時ではなく、必要な時に買うのが本当の買い物上手
無駄に買わなければ還元率100%
限定品は「限定にしなきゃ売れないものなんだ」と思え
物は使ってナンボ
買ったつもりになってみる、を得意に
さて、どれも異なる輝きを持った名言だが、
集約すると実は1つのメッセージにたどり着く。
そう、「使う前提で考えて買え」である。
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幼少期、限られたおこづかいでその月を過ごさねばならなかった頃。
「何に使うか、貯めるか自由に決めてね。
おこづかい帳を渡すし使い方を教えるから、管理の仕方も覚えてね」
と母にいわれ、私はものすごくお金の使い方を考えた。
数百円の大事なお金をどう使おう。
友だちと駄菓子屋に行ったこともあるし、可愛い色鉛筆を買うのに使ったこともあった。
目標はないけど、買いたいものがないときはそのまま貯めるときも多かった。
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小学生なんて、お金を使う選択肢は限られている。
だがその分使える金額も制限があるので、
何に使うか?本当に買いたいものはどれか?
これを徹底的に考えた。
そしてその小さな金額で手に入れたお菓子を、文房具を、友達へのプレゼントを。
お店を出ても大事に抱えていたのを覚えている。
プレゼントは渡したきりだけど、自分の手元に残るものは大事に最後まで食べきり、使い切った。
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大人になった今はどうだろうか。
使える金額が増え、使い道の数も増えた今、
あのときのように満たされた気持ちで、
お金を、そしてそれと交換したものを一つひとつ、大切に使っているだろうか。
何よりそのお金は、自分や誰かが汗水たらした結果なのだ。
今買えば得をするから。安く買えるから。
可愛いから、オシャレに見えるから。
レビューが良いから。試したいから。
その気持ちは、欲自体は自分の素直な心の動きだから悪いものではない。
お金は出さなさすぎても上手く使えなくなるし、時にはチャレンジや経験のために買ってみるのも全然アリだ。
でも、お金を出して手に入れたその先を必ず考えてみてほしい。
それはお金の節約だけじゃなく、自分をより満たす道を見つけることにもなるのだ。
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