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リスクリワードなるものを考えてみる

この世界に従事していると必ず出てくる言葉が『リスクリワード』、、
なにやらこのリスクリワードなるものに徹底していないから上手くいかないとか、半ば絶対的な記事も多い中。中には『リスクリワードって必要か?』なる文献なんかもあったりして・・・。

此所、私のnoteでは主に使用しているトレード用ツールのリストを羅列していってます。併せて、自社開発のオリジナル性やその基点を記してきてます。

そんな中で、このリスクリワードに関する私個人の考えを今回はこの投稿にて明示してみようかと思いタイピング開始と相成ります。

率直な個人の考えとしては一部当たり前の話として捉えていつつも。
ほぼほぼ意味のないものなのでは??とも思っています。

例えば、注文ポジションをとった場合、自動でTP値とSL値がセットされるようなトレード環境の中においては。あたりまえのようにストップロスの位置が最優先の決めごととしてポジションが発生します。これ=損切り位置に対して、それでは利食いの位置=TP値はどのくらい?って部分が存在してて。
そのストップロスとテイクプロフィットの位置感が1:2だとリスクリワードのレシオが2ですよね・・・ってな考えとなり、トレードを繰り返していく中では必要不可欠な利益損益のバランス感ってことになる。
これをリスクリワードっていうわけです。

下画像なんかはリスクリワードレシオ2の最たるパターンです。
損切り値40pipsに対しての利食い位置が80pipsという構図

リスクリワードレシオ2

つまりリスクリワードとは『損切り位置を1とする』が大前提だということです。

別角度で。昨今のユーロドルなんかは単日の平均ボラティリティは約65pipsです。仮に上記の損切り位置にこだわった場合、リワードは単日平均ボラティリティをはるかに超えるわけですからあたりまえのようにデイトレードの範疇を超えてしまう=スイングトレードを強いられるわけです。(だったら損切り量を減らせばって話にもなりますけど)

ここでは何が言いたいのかと申しますと、それぞれのトレーダーさん達の主戦場である通貨組合せペア商品の『様々な角度のボラティリティ』を知っているからこその『1トレード辺りの損切り値設置位置=リスク=1』という位置決め感がはじめて産まれてくるってことです。

私どもの主戦場はXAUUSD(GOLD)という商品に対してのトレードでございまして。平均の単日ボラティリティは直近ですと437pips程度動く世界です。ですから上画像のようなリスクリワードレシオ2(構成はSLは40pips、TPは80pips)という構図は1トレードとしてもありありのありの設定領域であります。

SLとTPの設定値はあくまでもそのリスクリワードレシオなるものには忠実です。
ですが、実際にはTP値まで利食いを粘ることは行っていません。
現実問題として『1トレードで27pips』獲れれば及第点としています。

となると、実質のリスクリワードレシオは0.5じゃん!って話になってしまうんです。では、私どもは破綻してしまっているのか?と聞かれればそんなことは無いんです。

この辺りの矛盾っぽい現実の世界があるからこそ個人的には『リスクリワードってあんまり意味なくね?』とオチがついてしまっているところなのです。

角度を変えてこの件を深掘りしてみます。
主戦場はXAUUSD(GOLD)です。
どんなチャートの動きする世界?と聞かれたら一言です。「ベーリング海峡のカニ漁みたいです」と。

ご存じの通り、とにかく揺さぶりがすごい世界です。
大手マーケットメーカーの利確等での動きも含め、ストップ狩りの量は50pips、70pips、時には100pipsレベル超えもある世界です。
他の商品なら「それってトレンド転換ですよね」となる量。
違います。なんならレンジです・・・って言い切れる世界なのです。

さぁ、そんなむちゃくちゃで傍若無人な動きを毎日見せてくれるXAUUSD(GOLD)ですが、そんなチャート変移があたりまえの世界でのリスクリワードってはたして通用するのですか?・・・って話に至るわけです。

あくまでも設定するストップロスの位置は『決めごとなので絶対』です。
そこを割ったら諦める=損を認めるです。

さぁ、ではリワードを2倍の位置において・・・の。
テイクプロフィット値到達を安易にひたすら待つ・・・ってことについて。
現実性の話です。
これは難関極まる話となってきます。
専業の方なら分かると思いますが、情報商材販売業の方々が簡単に言う『毎日40pips獲れたら億万長者・・・』は簡単なハードルではありません。
XAUUSD(GOLD)の単日ボラが上記の通り437pips動く世界の10%程度も獲ることが出来ないへたくそトレーダーなんて専業と呼べるか!とお思いならそう揶揄していただいて結構ですv

現場は『揺さぶりながらのトレンド形成(どの世界でも同じこと)』です。特にイヤらしい揺さぶりをしながらのそれに。その中に実際に入った上でのその『穫れ高』の現実はそんなに甘いものではないですし、元、この投稿での本筋であるリスクリワードは絶対論が填まる世界ではないという現実の話を記しているわけです。

リスクリワードなんてインチキだ・・・で終わらそうと思ってこの投稿をしているわけではありませんで。

だったら。現実の主戦場XAUUSD(GOLD)の世界でもこのリスクリワードに何か繋がった『理論or考え方』とはなんなのか?

それはそれであって。だったらこういう風にこれらを捉えてどんな戦術を見いだしていくべきなのか?その上でどんな武器があったら良いんだろうか・・・。

そんなことをGW中前から悶々と考え続け・・・
次のようなことを思いついたわけです。(次投稿記事に続く(爆))

つまりはこの投稿は前哨戦でしたとさ。

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