中学時代に知ったインターネットの未来
中学1年時のある日、同じクラスにアメリカから転入生がやって来た。といっても、純日本人の男子である。つまり帰国子女だった。
教室で本人の挨拶が終わると、窓際の一番後ろの席に座った。窓に射し込む日差しが、整髪料で潤った黒い髪をいっそう輝かせた。
そして何より、清潔感があった。白いポロのベストを着て、ネクタイもビシッと決まっている。僕にとって、”優等生”とはこの男のことかと思った。
実際、彼が本当に優等生だと分かるまで時間はかからなかった。
勉強もできる上にサッカーもやる。