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生活

食器を片付けてたら、盛大に落として数枚割ってしまった。

左手を負傷しながら、床を掃除し、絆創膏を探したが、ない。
買った記憶がないのは自分でも分かってる訳だが、「家」にならありそうな物を探す自分に
おいおい、1人暮らし何年目だよ、、、とツッコミを入れたくなった。
洗い物も洗濯もしないと溜まっていくし、必要な物も買わなければ勿論ない。上京して初めて感じた社会の厳しさを、今日、初心を思い出しなさいと言わんばかりに5年付き添ったお皿たちが身を呈して教えてくれた。(と言っても、僕の不注意が原因ですが、、、)
ありがとう、そしてさようなら。


さて、初心と言えば今年は社会人一年目。
まさしく「初心」の年である。
思い出せば気持ちがシャキッとするような姿勢でいられたのはほんの数ヶ月だった気がする。

自分の持てる最大限の感受性を持ってして、全ての事に真摯に誠実に取り組む、、、
そんな“一年目”らしさを一年間突き通せる程、
病院、看護師という世界は甘くなかった

ボタン一つ、自分の関わり一つが命を左右する。人の命に関わる事にやりがいを見出していた当初の自分は、自分の力で患者さんを生かすことができるなどと傲慢な考えで、命に関わる事の本当の意味を理解していなかっただろう

そうだとしても、命と関わる事には変わりはなくて、自分の未熟さ、責任の重さ、様々な事が押しかかってくる。
その全てを漏れなく受け止めていたら、看護師を嫌いになっていた気がする

この仕事が好きだという気持ちは絶対無くしたくなかった
そして好きだと言う事と、自分の全てをその事へ捧げる事は違うという事も分かった。

自分が好きだと思える範囲でこの仕事と向き合おう、

そして自分をもっと大切にしようとも思った。
生活の中で幸せや楽しさを与えてくれる人達に、自分も何かを与えられるように。
それはきっと、身体も心も元気じゃないとできないから。

そうして今は、前より仕事の事を考える時間が減った。確実に勉強量も減った。
マイナスな事なのかもしれないが、この一年で自分の仕事に対する “丁度良い熱量” を知る事ができた。

去年も今年も綺麗に咲いたこの町の桜

来年はどんな思いで眺めるのだろうか。

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