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将来は白衣を着ようなんて思ったこと、一度もなかった


ふと、昔のことを思い出すことってありません?


カウンセラーになることを目指した日


私は大学のころ、学校の先生になろうと思ってました。その後勉強したり、教育実習行ったりして最終的にその道は諦めたんですが(向いてないと思ったので)。

んで、何の仕事をしようか迷っていたときに、カウンセラーの仕事を知りました。大学にそういった感じの授業があったので。

そこから本格的にカウンセラーの仕事を目指すことになったのですが、そこに至るまでのきっかけはいくつかありました。その中の一つが、小説でした。


チーム・バチスタの栄光



リアルタイムだったかどうだったか忘れてしまいましたが、その頃に「チーム・バチスタの栄光」という小説を読んでいました。

海堂尊先生の作品で、不定愁訴外来の田口先生が、病院で起こる手術室の奇妙な事件?を解決していく話です。

この田口先生という方は、医療関係の小説にありがちな院内の権力闘争から外れて(というか興味がなかった?)、離れた診察室で「愚痴外来」と呼ばれながらも患者さんの話を毎日丁寧に聞き、相談に乗るといったお仕事をされてました。うろ覚えですが。

私はその本を読んだ当時、田口先生の仕事を「とてもいいなぁ」と思ってました。
本当に病院に権力闘争なんてものがあるのかどうかは分からないのですが、そういったメインストリームからは外れて、ひっそりと目立たないけど、でもしっかりと患者さんの役に立つ形で仕事をしている。

そんなふうに働いてみたいなぁ、と思ってました。

そのとき、何となくその「田口先生」のイメージと、カウンセラーという仕事が重なったんですよね。
自分もカウンセラーになれば、そういった形で仕事ができるんじゃないかと。
今思うと色んな意味で浅はかな考えだった気もしますが。

きっかけはそれだけではないですが、そこからカウンセラーの勉強をしてみようかな、と思うようになりました。


でも、まさかそうなるとは思わんかった


ただ、私が田口先生に関して憧れたのはあくまで「働き方」であって。
もちろん医師になりたいとは全く思わなかった(というかなれる気もしなかった)ですし、病院で働きたいとも思ってなかった。

病院ってとてもハードなんだろうなって思ってたし、そんな大変なところで自分が働けるなんて思ってもなかった。

でも結局、大学院を出て就職活動をして、色々あって医療職に就くことになって。

白衣を着て病院のロビーやら病棟やら歩いているときに、ふと。

「あれ、何でこんなことになってるんだっけ?」


と疑問に思いながら次の仕事に向かってました。


なんかよくまとまりませんが、昔イメージしていた「理想の働き方」がなんか微妙に形だけ叶っていた、というお話でした。

多分。

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