TICA Tatsuo

TICA(Tsukuba International Christian Assemb…

TICA Tatsuo

TICA(Tsukuba International Christian Assembly)で日本語のバイブルクラス(JBC)を担当しています。聖書にはいろんな疑問があったり、よくわからない部分があったりしますが、そこを自分なりに探求して楽しんでいます。

マガジン

  • 2004バイブルクラス ライブラリ

    バイブルクラスのなかでシェアさせていただいた話です。2024年はこのクラスに新たに加わってくださったメンバーが多いので旧約聖書の大切な部分をなぞっていきたいと思っています。

  • キリスト教のハテナあれこれ

    キリストを信じることへの疑問について少しでも参考になればいいなと思います。

  • 夢の不思議を考える

    夢は不思議だと思いませんか。聖書では神さまが夢のなかで人に語られるところが出てきますが、何故、夢なのでしょうか。そもそも人は何のために夢を見るのでしょうか。夢の不思議をあれこれ考えてみました。

  • 旅の話

    私は旅が好きです。どこまで紹介できるのかわかりませんが、もし、皆さんが行かれる際に少しでも参考になればと思います。

  • パウロの伝道旅行

    長年、パウロの伝道旅行についてまとめてみたいと思っていましたが、すでに多くの皆さんが取り上げて文献もあるので尻込みしていましたが、面白そうという欲求には抗えず、手を出してしまいました。

最近の記事

  • 固定された記事

TICA JBCはじめました

こんにちわ、TICA(Tsukuba International Christian Assembly)の日本語バイブルクラス(JBC)では何より聖書を楽しく読むことをシェアしています。 正しい聖書の学びが大切ですが、わたしは聖書を教えるということはしません。教えるのはわたしではなく皆さんと神さまの関係のなかで神さまかなされることだと思うからです。 私に与えられている賜物は聖書を楽しみながら読むことです。私がここで書くのは主なる神さまにたいしての讃美に近いと思っています。私が

    • 『救いの成就と滅び』

      2024年6月9日  今日はかなり難しい問題を考えてみたいと思います。 現在のパレスチナで起こっているイスラエルとハマスの激しい戦いで多くの命が失われていることについてどう考えるかということです。聖書で言えばカナンの地はイスラエルの所有ということになります。 キリスト教会はユダヤ人対アラブ人という図式においてユダヤ人を支援する傾向が強いかもしれません。しかし、客観的な見方ではイスラエルはパレスチナ人を殺戮、排除しようとしていると見られており、徐々に国際世論もパレスチナよりに

      • 『祝祭の終わりの日に』

        2024年6月2日  もう梅雨入りというこの時期にちょうどいい話をさせていただきます。 典型的な地中海性気候のイスラエルには夏の乾季と冬の雨季の季節しかなく、乾季には半年以上、一滴の雨も降らないそうで日本にいる私たちには想像できない気候のようです。乾季は天気予報の意味はあまりなく絶対に雨は降らないそうです。ガリラヤ湖の水位もどんどん下がって水不足が常態化するためイスラエルの子供たちは幼い頃から水を大切にするよう教えられているそうです。 ひたすら雨の季節の到来を待つなかでその

        • 『なぜキリストが唯一の救いなのか』

           前回は罪の話とともに神さまと人との間には越えようのない壁が存在するといいましたが、今回はその破壊についてお話しさせていただきます。 神さまは罪ある私たちを神の「清さ 」に預からせるために唯一の方法を示されたのです。それは罪のないものを犠牲にして、その罪をなすりつけるといった驚くべき手段によって赦されるというのです。 神さまは聖書の中で罪の赦しは、罪のないものを犠牲にすることで赦されるのだということを罪と一緒に徹底的に教えました。 残念ながら人は自分の罪を自分で消すこと

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        TICA JBCはじめました

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        • 2004バイブルクラス ライブラリ
          17本
        • キリスト教のハテナあれこれ
          3本
        • 夢の不思議を考える
          2本
        • 旅の話
          1本
        • パウロの伝道旅行
          17本

        記事

          『なぜわたしが罪人なのか』

           いきなりの質問ですが、あなたは罪人でしょうか? きっと、多くの人が「善人じゃないかもしれないけど、罪人じゃない」と思うんじゃないでしょうか。 少し古いですがスタジオジブリの「風の谷のナウシカ」という映画がありました。高度な文明を持った人間が争った結果、文明は滅んで大地は汚染されてしまいます。そこに汚染された毒素を取り込んで有害な植物がはびこり、腐海という毒素の強い森が広がっていき、残された人が住める場所をめぐってまた人が争うというのがバックグラウンドの話です。 そのなかで

          『なぜわたしが罪人なのか』

          『聖書は神の言葉と言えるのか』

           私たちクリスチャンが、手にしている聖書ついて最も大切な話をさせていただきます。これはかつて私が信仰の大先輩から教えていただいた内容を多く引用させていただいています。井上さん、本当にありがとうございました。 キリストを信じる私たちは聖書を完全な神の言葉、正しい物差しと考えています。アメリカの大統領も大統領選が決まって就任式に臨むとき、多くは聖書に手をおいて宣誓が行われます。これは聖書を用いなければならないという決まりではなく、選ばれた大統領の自由なのです。それでも聖書が多く

          『聖書は神の言葉と言えるのか』

          『荒野の40年の証し』

          2024年5月26日  前回はペンテコステの話で白熱してしまい、2週に別けてお話をさせていただきました。準備させていただいた話が半分しかできないなどというのは私もはじめての体験なのですが、先週のペンテコステの祈りの時をみて神が皆さんに触れられていてそうされたんだなと強く思います。 さて、今日はイスラエルの民がエジプトを脱出して1年数か月(推定)、ついにカナンの地に着くところの話をさせていただきます。出エジプト記はイスラエルが神の命令に従って幕屋と契約の箱を中心とした礼拝器

          『荒野の40年の証し』

          『キリストが隣にいたら』

          2024年5月12日  来週はイースターから7週目となりペンテコステです。ですから聖霊についてお話しさせていただきたいと思います。但し、ここはいつもに増して私の個人的に感じたこと、考えを多分に含みます。 聖霊降臨は使途言行録に記されるように初代教会時代に起こったできごとで、復活したキリストが天に昇った後に助け主として来られたのが聖霊なる神です。聖霊について残念ながら私たちクリスチャンは明確な知識を持っていないのではないかと私は思います。ある人たちはもう昔のできごとだから今

          『キリストが隣にいたら』

          『夢で語りかける神』

           私は夢の研究者ではありません。自分のわずかな体験で夢に対して考えていることを勝手に言っているだけなので、皆さん、それぞれ考えてみてください。 私は聖書を読んでいる時に何故、神は夢で人に語りかけられるのだろうと不思議に思います。残念ながら私には夢での神からの語りかけの体験はありません。何かを示されるというような体験は少しだけあります。 夢というのは現実ではありませんので、本当に神からの語りかけなのか、自分が勝手に見ただけなのかわからないじゃないですか。そんな曖昧な応答に何の意

          『夢で語りかける神』

          『ヒエラポリスにフィリポの足跡を追って』

           2023年にトルコに行ってきました。トルコの地は聖書で小アジアとして多数の地名が出てきておりキリスト教が世界に広がるにあたって非常に重要な役割を果たしています。初代教会はエルサレムで起こりますが紀元70年、ユダヤ人反乱に対してのローマの攻撃によりエルサレムは陥落して荘厳な神殿も崩壊してしまいます。それにともなってユダヤ人は各地へ散らされることになりました。クリスチャンもエルサレムにいられなくなりますが、活動の中心はギリシャ、小アジアに移っていきます。エルサレム陥落前にこの地

          『ヒエラポリスにフィリポの足跡を追って』

          『夢は深層心理の思いで変えられる』

           以前、夢はモノクロなのか、カラーなのかという話がありました。 俺の夢はいつもモノクロだという人。私はカラーで夢は見ているという人。普段はモノクロだけど正夢になるときだけカラーなんだという人までいました。 ちなみに私はカラーで見てます。 これは夢の面白いところでモノクロだと思う人には夢はモノクロになるんです。モノクロ、カラーを意識していない人は恐らくカラーで見ている筈です。夢は人の深層心理が働くんですね。ですから、深層心理の思い込みによって夢は変わってくるのです。 つまり、夢

          『夢は深層心理の思いで変えられる』

          『今日、選びなさい』

          2024年5月5日  今日は嬉しいことに洗礼式があります。このバイブルクラスでふたりの洗礼の場に立ち会えることを本当に感謝します。そこで今回は出エジプトのなかから水のバプテスマの話をさせていただきたいと思います。 先日、私もクリス師の受洗講座に参加させていただいて、「洗礼はバプテスマのヨハネからはじまったのか?」をちゃっかり質問させてもらいました。 昔はそう考えられていたようなのですがクムランの洞窟から死海文書などとともに見つかった文献からバプテスマのヨハネ以前から形態は違

          『今日、選びなさい』

          『うちに住まわれる』

           前回はエジプトを脱出したイスラエルの民がたどったルートについてお話しさせていただきました。 エジプトを出たイスラエルは葦の海(アカパ湾)でエジプト軍に追いつかれましたが、神はモーセを通して海を割る奇跡を行い民は無事、対岸へ逃れることができました。映画ではクライマックスのシーンですが、有名な話なのでここでは割愛してしまいます。 そこからシナイ山(アラビア)に向けて民はシュルの荒野を進むなか水源が無く、3日後にマラ(「苦い」との意)に着いて水源を見つけますが、その水が苦くて飲め

          『うちに住まわれる』

          『シナイ山へのルート』

          2024年4月7日  今日は少し形を変えてエジプトを脱出した後のイスラエルの民がたどった経路について考えていきます。 神はイスラエルの民が戦いを恐れてエジプトに引き返そうとしないためにカナン(現イスラエル)の地まで最短の経路だった地中海沿いの道を避けたとあります。(出エジプト13:17~18) ここで「神は民を、葦の海に通じる荒れ野の道に迂回させられた」(新共同訳)と記されているのですが、「葦の海」が長らく「紅海」と誤訳されていたために民が進んだルートは住んでいたゴシェンの

          『シナイ山へのルート』

          『主の過ぎ越し』

          2024年3月24日  イースターを前に受難週でこの話ができることを感謝したいと思います。 前回、イスラエルの民がエジプトを脱出するまでの話をさせていただきましたが、今日は最後の災いとして起こった主の過ぎ越しについてお話しさせていただきます。エジプト全土を襲った初子が殺される災いは他の災いと異なってイスラエルの民が住むゴシェンの地域にも及びました。他の災いはイスラエルの民というだけで難を逃れていましたが最後の災いは明らかに違うものでした。これは人に対しての神の裁きを意味して

          『主の過ぎ越し』

          『審判による贖い』

          2024年3月17日  前回は弱りきっていたモーセを神が選んで霊的な強さへ引き上げる話をさせていただきました。 今日はそのモーセがエジプトに戻りファラオと対峙するところを見ていきたいと思います。エジプトは古代からナイル川が周期的に水位を増すことによって非常に豊かな生活ができていました。ナイル川にはナイロメータと言われる水位を測るため階段状の石段が各所に設けられており、その年の水位から穀物の年貢の量が決められたと言われています。一般的に農地というのは収穫がされるたびに土地の栄

          『審判による贖い』